満願 の商品レビュー
6篇の短編からなる。語りが滑らかで、小説世界にするっと入り込むことができる。ちょっとひっかかりを感じる部分はたいてい伏線。(つまり伏せてない?) じんわり恐怖する本。
Posted by
ミステリ短編集。 米沢穂信の本はどうも相性が悪い気がしていたのですが、この本は面白かった。 「関守」が一番好き。人の好いおしゃべりおばあさんが、じわじわと不穏な空気を醸し出してくるところが怖い。ことの真相にもゾッとした。
Posted by
F05-06氷菓の作者【夜警】○1.交番勤めの警官が新人を迎え入れる。2.新人がトラブルに巻き込まれて死亡、その事件の真相は?【死人宿】1.行方知れずとなったかつての彼女が、「死人宿」と呼ばれる宿屋で仲居をしているのを発見。2.訪れた宿の露店風呂の脱衣室に「遺書の落とし物」があっ...
F05-06氷菓の作者【夜警】○1.交番勤めの警官が新人を迎え入れる。2.新人がトラブルに巻き込まれて死亡、その事件の真相は?【死人宿】1.行方知れずとなったかつての彼女が、「死人宿」と呼ばれる宿屋で仲居をしているのを発見。2.訪れた宿の露店風呂の脱衣室に「遺書の落とし物」があった。死のうとしている客は誰か?【柘榴】1.二人の娘を持つ女性が、夫との離婚を決意。2.離婚の審判で、親権を得るのは、どちらか?【万灯】1.商事会社勤めの男がバングラデシュの天然ガス開発に奔走する。2.現地反対住民のリーダー殺害の話を持ちかけられた主人公は、完全犯罪を成し遂げられるのか?【関守】1.都市伝説の依頼を受けたライターが、伊豆の現場を訪れる。2.現場近くのドライブインの女主人が語る、都市伝説の真相とは?【満願】1.司法試験に見事学生合格を果たした主人公が初めて扱った殺人事件は、下宿先のおかみが起こしたものだった。2.おかみは果たして、計画的に殺人を犯したのか?偶発的なものだったのか?
Posted by
ドラマ『夜警』の再放送を見なかったら、読まなかっただろう本。『夜警』『死人宿』『関守』『満願』が良かった。人って面白いなぁと思ったり怖いって思う色んな気持ちになれる作品たちだ。
Posted by
ミステリーホラー短編作。 ・夜警 ・死人宿 ・柘榴 ・万灯 ・関守 ・満願 ごまかし、欺瞞、屈折した愛情など、人間の想いが、時に周りの人間を巻き込み悲劇を生んだりする。 この作家さんの文体好きかも。
Posted by
6つのミステリー短編集で構成されています。交番勤務の警官、在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターに、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは等、いずれもその犯行には人生よりも深い謎がある(゜ロ゜) 昨年の本屋大賞ノミネート作品だけあって流麗な文章と精緻なロジックでした。
Posted by
初読みの作家さん。読書メーターのレビューを読んで、面白そうだったので購入。レビュー通り面白かったし、読みやすかった。同じ作者の他の本も読んでみたくなった。
Posted by
67:米澤さんらしい、後味スッキリ、というのでもなく、後味最悪、というのでもない、独特の余韻を持った短編ばかり。すっきり読みやすいのに、地の文がすごくシャープで無駄がない。けど豊かな情緒もあって、文字の持つ情報量って半端ないのね。「夜警」「柘榴」「万灯」が好き。
Posted by
人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。人を殺め、静かに刑期を終えた 妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在 外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇 する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗...
人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。人を殺め、静かに刑期を終えた 妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在 外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇 する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、 ミステリ短篇集の新たな傑作誕生!(アマゾン紹介文) 夜警 死人宿 柘榴 万灯 関守 満願 基本的に読んだ端から忘れていく鳥頭ですが、この短編集はどれも強烈に頭に残りました。というか、柘榴・万灯・満願は他で読んだような…? 一般的なミステリのように犯人探しやアリバイ崩しをするのではなく、動機や結果を推理させるのが面白い。でもこれ、割とわかる方はさらっとわかっちゃったんじゃないでしょうか。
Posted by
今更!って感じですが、ハイ。 よねぽ作品自体読むの久々だったんですけど、個人的にオチがすっきりしてないのがよねぽっぽいようなそうでもないような・・・いやでも・・・って感じだったな。 個人的には「柘榴」が好きです、近親相姦オチに弱いんで・・・ハイ・・・。
Posted by