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雨の降る日は学校に行かない の商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

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    8

  2. 4つ

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2024/04/15

中学生のこの頃の、何とも言えない閉塞感。 あーそうだったなぁと目を瞑りたくなるくらい、共感してしまった。 いつのまにか子どもから少し大人になっていて、周りのみんなも変わっていって、自分はどう思われてるんだろうと不安になってしまうあの気持ち。 他人にどう思われようが、自分に嘘をつか...

中学生のこの頃の、何とも言えない閉塞感。 あーそうだったなぁと目を瞑りたくなるくらい、共感してしまった。 いつのまにか子どもから少し大人になっていて、周りのみんなも変わっていって、自分はどう思われてるんだろうと不安になってしまうあの気持ち。 他人にどう思われようが、自分に嘘をつかない強さを、各章の主人公たちは獲得していく。 制限された中でも懸命に生き抜く彼女たちの姿が眩しく、そして力強い。

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2024/01/17

全てと短編の最後に小さな希望がみえる。 既に随分のおばさんが「う〜ん、わかる。」というのも可笑しいけれど、そうだよねと思う。多数派が正解では無い、積極的や明るいが正義で消極的や静かが悪では無い。全て有りとこの年齢で思う。

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2023/07/19

たしか高校生の時に1度読んだのだけど、内容をちゃんと覚えていたわけではないので再読。 リアルな中高生の描かれ方。学校に行くことがすべてではない。少しでもみんなが行きやすい世界になってほしい。

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2022/09/24

学校はどうして行かなければ行けないの? 普通ってなんですか? みんなと違うことは、いけないこと? こんな悩み、私も持ってた 学生時代に、読みたかったなぁ

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2023/03/17

母親がお勧めしてくれた本。 私はいじめには遭ったことがないけれど、学校は好きじゃないです。それを、共感させてくれる話でした。 繊細な心の表現が、とても上手でした。 今がつらいと思っている子ほど、読んでほしいです。捉え方は、きっと違うと思いますが、心の支えにはなってくれるのではない...

母親がお勧めしてくれた本。 私はいじめには遭ったことがないけれど、学校は好きじゃないです。それを、共感させてくれる話でした。 繊細な心の表現が、とても上手でした。 今がつらいと思っている子ほど、読んでほしいです。捉え方は、きっと違うと思いますが、心の支えにはなってくれるのではないかな…。

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2022/05/18

全て読み終えた、けど、どの話もどこか終わり方が無理矢理のような気がしてしまった。それがフィクションなのかもしれないけど。 良く言えば結末が読み手に委ねられている、のかもしれない。

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2022/02/19

女子中学生のスクールカースト、今の時代はこんな感じなんだろうか。 いじめ認定スレスレの嫌がらせは、昔もあったなぁと嫌な思い出が蘇った。(その頃に読みたかった!) でも、保健室の長谷部先生みたいに、ちゃんとわかってくれる大人もいるだろうし、今の時代は色んな学びの場がある。 閉塞感を...

女子中学生のスクールカースト、今の時代はこんな感じなんだろうか。 いじめ認定スレスレの嫌がらせは、昔もあったなぁと嫌な思い出が蘇った。(その頃に読みたかった!) でも、保健室の長谷部先生みたいに、ちゃんとわかってくれる大人もいるだろうし、今の時代は色んな学びの場がある。 閉塞感を感じている中高生に是非読んで欲しい。

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2021/05/17

学校へ行けない、行きたくない中学生の女の子達の短編集。クラスカーストや人間関係が苦手なクラスの中心ではない女の子達。中学生くらいの女の子独特の心の葛藤に、我が子がこんな気持ちになったら…と心が痛くなる。

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2020/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校に来れていない子には絶対に理由があって、みんな1人で戦おうとしている。 嫌なことから逃げているんじゃなくて、自分なりの人生を生きている。そんなふうに思いました。 学校に行かないと決めるのも勇気がいることで、周りからどう思われようと自分を守る為に学校に行かないことを選ぶのは悪いことではないと改めて感じました。 私が1番好きだなぁと思ったのは「好きな人のいない教室」です。 大人しくて絵をずっと書いている男の子がとてもかっこよく思いました。周りに何を言われても自分の好きを貫いて周りの意見は関係なく自分らしくいるってとてもとても難しいことです。相手を知ることはとっても大切で、何も知らずにただ自分の想像や見た目だけでバカにする行為がどれだけ汚いことか、頭の悪いことか。 私も今までそうやって生きてきてしまったのかもしれません。相手を知ろうとすることはとても大切なことだと学びました。 一つ一つのお話の主人公全員がちゃんと自分に向き合う姿に勇気を貰いました。

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2019/07/07

雨が降っているのなら、憂鬱でも構わない。 理由は大事だ。わたしはきっと、理由を探している。 保健室登校をしているナツとサエ。恋バナに加われない自分に引け目を感じるナコ。死にたい理由を手帳に綴り続ける涼。スカート丈で優劣をつけ、その場のノリでいじめのきっかけを作ってしまったエリ。...

雨が降っているのなら、憂鬱でも構わない。 理由は大事だ。わたしはきっと、理由を探している。 保健室登校をしているナツとサエ。恋バナに加われない自分に引け目を感じるナコ。死にたい理由を手帳に綴り続ける涼。スカート丈で優劣をつけ、その場のノリでいじめのきっかけを作ってしまったエリ。居場所が欲しくて、自分を認めてほしくて、きわどい自撮りをネットに載せるしおり。 学校生活に息苦しさを感じている女子中学生の憂鬱と、かすかな希望を描き出す6つの連作短編集。 タイトルを見た瞬間から「この本と中学時代に出逢えていたなら、随分と救いになっただろうな」と思った1冊。 私は幼少期から、雨の日に心身の不調(頭痛・ダルさ・気持ちが沈む)を覚える事が多かった。 気象病。 HSC。 今なら名前も把握している幾つかの要素や原因も、ネットが普及していなかった当時は知る由も無く、当時の私に出来たのはただ、カラ元気を出して学校に行く事だけだった。 暗い・ノリが悪い・つまらないと思われないように…、嫌われないように、はみ出さないように…、面白くも無いのに大声で笑って、どれだけ気持ちが重く沈んでも、ひたすら周囲に合わせていたあの頃。限界が来て、登校拒否した時期もあった。二度と戻りたくない暗黒時代をどうやって乗り越えたのかは分からないし、正直本当に乗り越えられたのかもよく分からない。全ては茫漠。 ただ一つ言えるのは、あの頃の私の中にも、この本に描かれているような、かすかな希望・かすかな意地・かすかな決意・かすかな変化があったのだという事。 キラキラした青春では無くても、理由の分からない事だらけでも、時々差し込むうすぼんやりとした光が、自分を支える道しるべになる事もある。 これはそういうきっかけになる本だと思う。

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