雨の降る日は学校に行かない の商品レビュー
学校に行きたくなくなる小説 いじめやだよ~~こわいよ~~ 保健室登校をする女の子や、 クラスのイケてるグループにいるけど小学校の頃の友だちが自分がきっかけでいじめられちゃって・・とか そういう話 学校がすべてじゃない、ってことを 悩んでる人にいいたいね
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※このレビューにはネタバレを含みます
中学生の生きづらさを表現した短編集 初めは改行のない構成にムズムズしながらテンポの悪さにイライラしていたが、そんなものはすぐに吹き飛びました。 思春期の複雑かつ繊細な心情を痒いところに手が届くような表現で巧みに伝えてくれる。 女性ならではの情感が心地よかった。 不覚にも表題作でウルっときてしまった。 流れるような文体も魅力的です。
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学校生活に上手く適応できず息苦しさを感じてる女子中学生の6短編。殆どがスクールカーストの下位にいる女の子達の、押し潰されてしまいそうな心情や状況を、それぞれ的確に書き上げていて感心します。どの話も下位のこの立場で似通った状況ですが、それだけに「プリーツ・スカート」だけは上位の子が...
学校生活に上手く適応できず息苦しさを感じてる女子中学生の6短編。殆どがスクールカーストの下位にいる女の子達の、押し潰されてしまいそうな心情や状況を、それぞれ的確に書き上げていて感心します。どの話も下位のこの立場で似通った状況ですが、それだけに「プリーツ・スカート」だけは上位の子が下位の子を複雑な心境で見る視点なので印象深いです。
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生きるのが不器用で悩みを抱える中学生女子を描いた6つの短編。どのお話も胸が締め付けられるように痛い。今のスクールカーストがあまりにも生々しくて。制服のスカートの長さで序列があるとかリアル。ラストにほんの微かな希望が見えるのが救い。
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心が痛い小説で、SNSの発達している今の中学生は大変だと思った。私はハブられても学校に行って嵐が過ぎるのを待ったという経験があるせいか、繊細すぎて、あのさ!と一言言いたくなるような子ばかりが登場。弱さはひとそれぞれだから仕方ないけれど。
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学校生活に何かしらの辛さを抱えている中学生女子のお話6編。 保健室登校、死にたい願望、スクール・カースト、いじめ、理解のない教師など、読んでいて心がきゅーっと縮まる。 どのお話もラストでは光が見えるのが救い。 『死にたいノート』が強く印象に残った。 どんな理由があれば死んでい...
学校生活に何かしらの辛さを抱えている中学生女子のお話6編。 保健室登校、死にたい願望、スクール・カースト、いじめ、理解のない教師など、読んでいて心がきゅーっと縮まる。 どのお話もラストでは光が見えるのが救い。 『死にたいノート』が強く印象に残った。 どんな理由があれば死んでいいの?と考え、毎日「死にたい」と手帳に書き綴る藤崎さん。 「死にたい」という文字は、生きたい・しあわせになりたい、という叫び。 本人も気付かなかったそのことを、読み取ってくれる河田さんとあっちゃんに出会えたことがよかったと思える未来でありますように。彼女たちとちゃんと「友達」になっていますようにと祈らずにいられない。 一話目につながる表題作でもある最終話も、胸が苦しくなる。 飯島さんのようなコも川島先生のような先生も、いたなぁ。 でも、長谷部先生のような先生は、そうそういないんだよなぁ。 このお話のサエちゃんが、一話目の決心をするのにどれだけ勇気が必要だったか……。 最初の一歩が一番怖い。だけど踏み出したら、それが次の一歩への力にもなる。 だいじょうぶ、過ぎてしまえば短い時間だよ。なんて、大人になれば言えるけれど、当事者の子どもたちにとっては「いま」の辛さが「すべて」だものね。 がんばれ、なんて言えない。 あああ、胸がきゅーーっとなる。きゅー……。
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痛くて、それでなお暖かくて。 相沢さんはただのふともも好きな作家じゃなかった。まぁ、ふともも描写あったけど。 最後に繋がった瞬間の、心の煌めき、ときめき、忘れたく無い。
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自分の中学生時代もこんな気持ちを抱いている子はいたのだろうか。気づかずにいたのだろうか。娘とだぶってみえて、胸が痛む。教室が怖かった彼女たち。彼女たちを苦しめるのも、助けてくれるのも、人とのつながりで、それはこれからもずっと続いていくのだ。大人にできることは何もない。つらいけれど...
自分の中学生時代もこんな気持ちを抱いている子はいたのだろうか。気づかずにいたのだろうか。娘とだぶってみえて、胸が痛む。教室が怖かった彼女たち。彼女たちを苦しめるのも、助けてくれるのも、人とのつながりで、それはこれからもずっと続いていくのだ。大人にできることは何もない。つらいけれど。自分で決着をつけていくしかないのだ。
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相沢沙呼という作家さんは 中学生を語らせた方が筆致が生き生きしていると思う。 感想をひとことでいうと 『ヤなこと思い出しちゃったなぁ』。 ツールは変わっても虐めの本質は変わらない。 悪気(というか、自覚?)がない、というのも変わらない。 保健室とか不登校とか逃げ場があるのが羨ましい。 逃げるっていう選択肢が存在することも。 この連作に登場する先生たちが 意外と話の鍵を握ってるのかも。 『放課後のピント合わせ』に出てくる柳先生と 表題作と最初の話に出てくる保健の長谷山先生にはだいぶ救われたけど 表題作の担任の言いぐさには呆れてモノも言えなかった。 何処見てんだお前。 …たぶん川島先生は虐められたりしたことないんだろうなぁ と読みながら思った。 これじゃ生徒は救われないよなぁ。 最後まで読むとループしていることが判る仕組みになっている。 表題作を読んだあと1話目に戻ると サエちゃんの印象が全く違ってくるのがすごいと思った。 そういう意味では2度読み推奨なんだろうなこの本は。
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痛い。 どの主人公にもあの頃の自分を重ねてしまって少し辛かった。 そんな少しだけ生きづらい女子中学生たちの物語。 相沢沙呼という作家は男性なのになぜにこうも10代の女の子の気持ちを瑞々しく描けるのか。 どの作品を読んでも同じことを思っていたけれど今回は特に。 これが小説すばるに...
痛い。 どの主人公にもあの頃の自分を重ねてしまって少し辛かった。 そんな少しだけ生きづらい女子中学生たちの物語。 相沢沙呼という作家は男性なのになぜにこうも10代の女の子の気持ちを瑞々しく描けるのか。 どの作品を読んでも同じことを思っていたけれど今回は特に。 これが小説すばるに掲載されていたのがちょっと惜しい気がする。 もっと若い世代に読んで欲しいと思う。 それにしても こんなシリアスな作品でもふともも描写を忘れないあたりはさすが相沢さんっ!
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