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雨の降る日は学校に行かない の商品レビュー

3.6

55件のお客様レビュー

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2015/06/30

大人になってしまったからか、中学生というのは本当に生きづらいなぁと感じてしまいました。 いじめだったり、グループ分けされてしまったり・・・。今も昔も学校という特殊な場所でみんな闘ってるんだと思い出しました。

Posted byブクログ

2015/05/06

このところ『満州』だの『昭和』だの暗い時代のノンフィクションが続いたんで、気分転換に小説をとポチった一冊。 だが、なぜこの本を手にしたのか記憶に無い...。 学園モノっぽい書名とジャケットからジャケ買いしたのだろうか? Amazonの商品説明によると 『中学生の憂鬱とかすかな...

このところ『満州』だの『昭和』だの暗い時代のノンフィクションが続いたんで、気分転換に小説をとポチった一冊。 だが、なぜこの本を手にしたのか記憶に無い...。 学園モノっぽい書名とジャケットからジャケ買いしたのだろうか? Amazonの商品説明によると 『中学生の憂鬱とかすかな希望を描き出す、切ない連作短編集。』 ということだ。 小説のなかでも特に学園モノやビルディングスロマンものは好きな方だ。 どちらかというと、中学までは順調な学園生活が、高校で男子校に入ったおかげでいまでも引き摺る精神的発達障害をきたしている我が身としては、学園生活というモノは今でも恋い焦がれる環境なのである。 が、本書はそんな夢と希望に満ちた学園生活では無い。 揶揄では無く一つ一つの短編で描かれる女の子が『痛い』のだ。 なぜ、こんなに辛い環境なのだろう? 『普通の子とそれ以外の子』 『自分が属するグループとそれ以外のグループ』 『教室内カースト制』 『同じ種類』というあまりにも身勝手で狭すぎる環境の中での自己確認。その教室内の一グループという環境外の同級生は『存在しない』に等しい。 その自分が属するグループであっても、けして学校内で一番心地よい環境なワケでは無い。 いつ自分がはじき飛ばされるか?はじき飛ばされないように、グループの娘たちの顔色をうかがって自分の立ち位置を確認する日々。 いつから『学校』ってこんなに息苦しいところになったんだろう? 正直、今の学校の状況がよくわからないので、各短編の主人公の『痛さ』だけが伝わり、読後のあまりよろしくない物語だった。 ちなみに、相沢沙呼って男性なのね? 男性の感性でこういう話を描けるというところは驚異である。

Posted byブクログ

2015/04/27

保健室登校しているナツ。教室の中に好きな人がいない森川さん。死にたいと手帳に書き続ける藤崎さん。プリーツスカートを短くしてもいいカースト上位のエリ。スカートから覗くふとももの写真をアップロードし続けるしおり。普通になりたかったサエ。女子中学生と教室。 しんどい話だ。自意識過剰な...

保健室登校しているナツ。教室の中に好きな人がいない森川さん。死にたいと手帳に書き続ける藤崎さん。プリーツスカートを短くしてもいいカースト上位のエリ。スカートから覗くふとももの写真をアップロードし続けるしおり。普通になりたかったサエ。女子中学生と教室。 しんどい話だ。自意識過剰な女子中学生たち。圧迫される女子中学生たち。リアルな年頃に読んだら救われるのかなあ。しかしこの状況のサエちゃんが教室に戻るのって相当しんどいだろうなあ。

Posted byブクログ

2015/03/13

女子中学生の悩める学校生活とかを描いた短編集。 かつてそういう時期のあった女性であったり、今まさにその時期である学生さんからしたらいろいろ思うところもあるのかもしれませんが、自分からしたら最も遠いところに位置してるのでなんともいまいち。。。 ほとんどの主人公にたいして「めんどくせ...

女子中学生の悩める学校生活とかを描いた短編集。 かつてそういう時期のあった女性であったり、今まさにその時期である学生さんからしたらいろいろ思うところもあるのかもしれませんが、自分からしたら最も遠いところに位置してるのでなんともいまいち。。。 ほとんどの主人公にたいして「めんどくせえ奴だなあ・・」とか思ってしまいましたし。心の機微みたいなものを楽しむのが正しいのかもしれませんが、重圧めいた鬱陶しさが一番に印象に残った一冊。 まああるいは、自分にも(かつて)こういうじくじくと悩んでる時期があり、すでにそこをとうに通り過ぎた今となっては「あまり思い出したくない過去」であるから必要以上に忌避しているのかも。。。どうだろう?

Posted byブクログ

2015/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「「ねえ、卵の殻が付いているよ」」 ウーン、やっぱりココロ・ファインダよりこっちのほうがいいな。スカートを短くして、笑っているカワイイ女子も、昔仲の良かった地味女子への対応に悩んだり。保健室登校の女子2人の片方から章は始まり、さまざまな女子を追いかけ、最後の章でもう1人に寄り添う。あれこれ悩んでいたのに、一周するとなんとなくおさまりがいい。さらには、カメラに目覚めるしいちゃん・・・これはココロ・ファインダのあの子?ファンならではの、ニヤリもある。

Posted byブクログ

2014/11/01

女子中学生の苦しくてしんどい生活が書かれた短編集。 「中学生」というのがポイントだと思う。 高校生なら、もう少し展開も変わってくるだろう。 経験上、中学生は憂鬱だ。 ありあまるパワーと夢と希望と、 今は何物にもなれない子どもであること。 そういうことが、あんな風に力の矛先を決め...

女子中学生の苦しくてしんどい生活が書かれた短編集。 「中学生」というのがポイントだと思う。 高校生なら、もう少し展開も変わってくるだろう。 経験上、中学生は憂鬱だ。 ありあまるパワーと夢と希望と、 今は何物にもなれない子どもであること。 そういうことが、あんな風に力の矛先を決めるのだろうか。 だからといて許せることではない。 あの保健の先生や、 カメラを教えてくれた先生のような 大人に出会うことは、 幸運だし、とても大切なことだと思う。 スカートの長さに関係なく、助けてほしい中学生はいるのだ。 しかし、女子のこういう世界は、 大人になっても手を変え、品を変え続くのだ。 外からはわかりにくいので 気付く男性は少ないと思う。

Posted byブクログ

2014/10/30

青春小説連作集。青春だけど、爽やかだとは限りません。むしろ些細なことで躓いて、悩んで、それこそ世界が終ったかのように思えてしまうことも青春の一部なのかも。痛々しくはあるけれど、それを乗り越えてこその成長だと勇気づけられる作品でもあります。 お気に入りは「プリーツ・カースト」。ああ...

青春小説連作集。青春だけど、爽やかだとは限りません。むしろ些細なことで躓いて、悩んで、それこそ世界が終ったかのように思えてしまうことも青春の一部なのかも。痛々しくはあるけれど、それを乗り越えてこその成長だと勇気づけられる作品でもあります。 お気に入りは「プリーツ・カースト」。ああ、わかるわかる、と思ってしまいました。多かれ少なかれ女子生徒の中ではこれはあったなあ。自分の価値観よりもこういうカーストを押し付けられてしまうというのは、怖いことでした。

Posted byブクログ

2018/05/20

学校が推奨する「明るく活発な子」ではない女子中学生たちにスポットを当てた短編集。 校則どおりの丈のスカートをはいている子が「ダサい」、短くしている子ほど「イケてる」というヒエラルキー。つるんでる仲間は皆同じぐらいのスカート丈……。 言われてみれば私が中学生だった20年以上昔もそう...

学校が推奨する「明るく活発な子」ではない女子中学生たちにスポットを当てた短編集。 校則どおりの丈のスカートをはいている子が「ダサい」、短くしている子ほど「イケてる」というヒエラルキー。つるんでる仲間は皆同じぐらいのスカート丈……。 言われてみれば私が中学生だった20年以上昔もそうでした。 痛い。ひたすら心が痛いです。 表題作に登場する川島先生の理解のなさが憎らしい。 でも昔からリアルにこういう先生いたよなー。主人公さっちゃんのクラスメイト、飯島さんみたいな子も。 そんな学校の中では、保健の長谷部先生の存在はまるで救いの女神のようです。 私も学校に行けない時期があったので、さっちゃんや1作目のなっちゃんの気持ちが少し分かります。 あの時代は保健室登校なんて融通は利かなかったなぁ……。学校に来ない子は「臭いモノには蓋」で時間の経過と共に存在すら無かった事にされる。 さっちゃんのお母さんが最終的には理解してくれてほっとしました。 大昔のほろ苦い思い出が甦った1冊でした。 読み終わってから著者が男性であることを知ってびっくり! こんなに繊細な女子中学生の心情を描けるなんて!

Posted byブクログ

2014/09/01

装丁や題名から描いていたイメージと違い、深く繊細に中学生女子の心情を描いた物語だった。心を痛めながらも、ページを捲る手が止まらなかった。スクールカーストを題材にした本はほかにも読んだけど、これは実話を取材して書きあげたのかと思うほど、リアルで主人公たちの心情がきめ細やかに描かれて...

装丁や題名から描いていたイメージと違い、深く繊細に中学生女子の心情を描いた物語だった。心を痛めながらも、ページを捲る手が止まらなかった。スクールカーストを題材にした本はほかにも読んだけど、これは実話を取材して書きあげたのかと思うほど、リアルで主人公たちの心情がきめ細やかに描かれていた。自分は、知らず知らずに加害者や鈍感で残酷な第三者になったことはないだろうかと考える。母として、子供たちを護る大人として、温かく見守る視線を忘れずにいたいと思う。

Posted byブクログ

2014/08/31

苦い気持ちも、鈍い痛みも、なんでこんなに青春はつらいの。 「雨の降る日は学校に行かない」というタイトルが好き。行かないという選択はアリだと思う。 行けない、とか行きたくない、とかじゃなくて、行かない、と自分で選択できるならそれはいいんだよそれで。 ああ、なんだかうまく言葉には...

苦い気持ちも、鈍い痛みも、なんでこんなに青春はつらいの。 「雨の降る日は学校に行かない」というタイトルが好き。行かないという選択はアリだと思う。 行けない、とか行きたくない、とかじゃなくて、行かない、と自分で選択できるならそれはいいんだよそれで。 ああ、なんだかうまく言葉にはできない。最近多いスクールカーストもの。 死にたい、は生きたい、しあわせになりたいなのだ。し(あわせ)に(なり)たいなんだよね。しあわせに、おなり。

Posted byブクログ