神様のケーキを頬ばるまで の商品レビュー
彩瀬まるさんの、ほんのちょっとずつリンクしている5つの短編。さらさらと気持ちよく読めました。 がんばっているけど、みんな少しずつうまくいかない。でもどうにか折り合いをつけて生きていくわけで、登場人物の諦めや潔さ、切り替えるための前向きな姿には何度かはっとさせられました。
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ある雑居ビルを舞台に5人の人生模様を描いた連作短編。皆精一杯頑張ってるけど悩み葛藤している。そこから何かに気づいて一歩前に進んでいく。前作のような感動ではなく共感するお話、特にラスト二編がたまらなくいい。次作が待ち遠しい。
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どこにでもある古い雑居ビルにある、マッサージ店、喫茶店、古本屋。そこで日々を悩みながら生きる人たち。そして深海魚という、監督の嘘も誤魔化しもないエゴイズムに満ちた映画を柱にした、短編集。どの話も少しずつリンクして、心に何か抱えてる人たちに寄り添って、少しの希望を与えるような。静か...
どこにでもある古い雑居ビルにある、マッサージ店、喫茶店、古本屋。そこで日々を悩みながら生きる人たち。そして深海魚という、監督の嘘も誤魔化しもないエゴイズムに満ちた映画を柱にした、短編集。どの話も少しずつリンクして、心に何か抱えてる人たちに寄り添って、少しの希望を与えるような。静かだけど、強い話でした。個人的には龍を見送る、が好きです。
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タイトルと表紙で衝動買いしました。 読んでみたら、とても好きなタイプの本でした。よかったです。 自分にとって、大きな事を乗り越える人々の話しでした。 苦しみながらも、確実に一歩を踏み出す人の姿は、見ていて感動的ですね。
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日経新聞で紹介されていた事もあり購入。 錦糸町にる雑居ビルに関わる人たちの話で、5つの話から構成されています。同じ場所で働きながらおそれぞれの悩みや苦しみをもちつつも日々前に進む、社会人なら共感できる箇所も多いです。 それぞれの話が少しづつ重なっている部分もあって読み進めるとどっ...
日経新聞で紹介されていた事もあり購入。 錦糸町にる雑居ビルに関わる人たちの話で、5つの話から構成されています。同じ場所で働きながらおそれぞれの悩みや苦しみをもちつつも日々前に進む、社会人なら共感できる箇所も多いです。 それぞれの話が少しづつ重なっている部分もあって読み進めるとどっかで出てきたなと思い出し、戻ることもしばしばできます。 個人的に良かったのは「7番目の神様」。 店長と藤原の一着の気持ちの箇所は印象に残りました。
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読み進めるうちに、じわじわと来て、読み終わった後、心が温かくなりました。明日から自分も頑張ろうと思う作品。街にある一つの雑居ビルを舞台にした連作短編集。日常のしがらみにがんじがらめになってしまっていた人たちが、少しずつ、ほころびが緩み、前を向いて一歩を踏み出していくお話。『龍を見...
読み進めるうちに、じわじわと来て、読み終わった後、心が温かくなりました。明日から自分も頑張ろうと思う作品。街にある一つの雑居ビルを舞台にした連作短編集。日常のしがらみにがんじがらめになってしまっていた人たちが、少しずつ、ほころびが緩み、前を向いて一歩を踏み出していくお話。『龍を見送る』と『塔は崩れ、食事は止まらず』が好き。読み終わった後に、表紙を見ると、ますますかわいくいじらしく見えました。今後がとても気になる作家さんです。
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