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神様のケーキを頬ばるまで の商品レビュー

3.7

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2015/01/27

なんだろう。上手く言えないけど描写が上手い。 首に手をかける所とか、なんかぞっとした。 黒い感情で胸が苦しくなる感じとか。

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2014/04/20

古い雑居ビルとマイナーな映画でゆるくほのかにつながる5つの連作短編集。 誰もが上手に器用に生きているわけじゃない、というか、みんな何かに躓いて傷ついて凹んで立ち止まって…そんな毎日を過ごしているわけで。 そんな毎日から抜け出すきっかけって、いつもなら気付かずに通り過ぎる中にあった...

古い雑居ビルとマイナーな映画でゆるくほのかにつながる5つの連作短編集。 誰もが上手に器用に生きているわけじゃない、というか、みんな何かに躓いて傷ついて凹んで立ち止まって…そんな毎日を過ごしているわけで。 そんな毎日から抜け出すきっかけって、いつもなら気付かずに通り過ぎる中にあったりする。 彩瀬まるの描くプライドが高くて傷つきやすい人たちに、自分を重ねてみる。肩の力が抜けて、ふと微笑む。 明日おいしいパンケーキを食べよう。そしてまた一日頑張ろう。

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2014/04/10

彩瀬さんの本を読み終わると、日常を信じてもいいのかも、まだ信じられるという気持ちになる。 緩やかにお話がリンクするのは最近食傷気味なところが個人的にあるのだけれど。 最後のお話が、ようやくタイトルに帰結する感じが良かった。

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2014/04/09

彩瀬さんの書く小説を読めば読むほど、ファンになる。デビュー作の花に眩むからルポルタージュ、近著も全て読んでますがいいなって思う箇所がどんどん増えていく。筆力上げてるのが目に見えてわかる。 こちらは連作短編小説、といってもそんなに繋がってはないです。初めの泥雪がわりと暗くて、首の痣...

彩瀬さんの書く小説を読めば読むほど、ファンになる。デビュー作の花に眩むからルポルタージュ、近著も全て読んでますがいいなって思う箇所がどんどん増えていく。筆力上げてるのが目に見えてわかる。 こちらは連作短編小説、といってもそんなに繋がってはないです。初めの泥雪がわりと暗くて、首の痣とかDV的な表現がちらつくとき心臓がぎゅってなってひんやりとしていたんですが繊細で、わたしの想像するウツミマコトの絵らしい話で、反抗期の息子とのラストとかよかった。 わたしが好きなのは龍を見送る。売れない頃から一緒にやってきたボーカルで彼氏だった男が他の女と組み、それが自分が作詞作曲したものよりも世間で評価されるなかでのこと。あんたの彼女のまま、あんたが他の女と作った曲を聴けるほど、心広くないっていう言葉にNANAを思い出しました。そこを除けばすごく好きな話。ラストの温泉宿でのシーンてわ目頭熱くなった。 一生懸命なのにうまくいかない。そんなことってたくさんある。これを読んで救われる人はきっと多かれ少なかれいるはずです

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2014/04/05

全体を通してすごく繊細な作品。一つ一つの物語の主人公の心がすごく繊細だからそういう風に感じるのかもしれない。表紙の可愛さと作品は相違しているがそこがまたいい。『泥雪』がすごくお気に入り。

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2014/04/03

少しだけ不器用で、生きづらい人たち。 世の中が少しだけ、息苦しい。 「龍を見送る」「七番目の神様」が結構好き。ちょっと泣いた。 他の登場人物たちもすごく気になる。千景さんやオリハラユイや藤原。 あと、ウツミマコト。彼の作品。 読後すぐ、ああ、明日からは息苦しくても少しだけ深...

少しだけ不器用で、生きづらい人たち。 世の中が少しだけ、息苦しい。 「龍を見送る」「七番目の神様」が結構好き。ちょっと泣いた。 他の登場人物たちもすごく気になる。千景さんやオリハラユイや藤原。 あと、ウツミマコト。彼の作品。 読後すぐ、ああ、明日からは息苦しくても少しだけ深呼吸をして優しくなろうと思った。人に、自分に。 そして優しくできたらケーキを食べよう。天国の甘み。

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2014/04/01

サイン本をホワイトデーにいただきました。 短編集。いい雰囲気です。いい塩梅で深い。長編が読んでみたい作者さん。

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2014/03/30

ものがたりで一貫して出現する深海魚のように、読み手の経験値や置かれている状況により作品の味わいが変わるであろう、作品。

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2014/03/29

錦糸町のある雑居ビルを中心にした短編オムニバス形式の一冊。 彩瀬まるさんの作品は3.11についてのエッセイは読んだことあったけれど小説は多分初めて。 これまでに読んだどの作家さんとも違う読中感(後、ではなく中)で、まるで自分の影みたいなものに腰に手を回されて耳元で物語られているよ...

錦糸町のある雑居ビルを中心にした短編オムニバス形式の一冊。 彩瀬まるさんの作品は3.11についてのエッセイは読んだことあったけれど小説は多分初めて。 これまでに読んだどの作家さんとも違う読中感(後、ではなく中)で、まるで自分の影みたいなものに腰に手を回されて耳元で物語られているような印象でした。 どの話にもハッとする表現があって、出会えてよかった一冊。 彩瀬まるさんの作品、今後も続けて読んでみようと思います。

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2014/03/25

踏まれてもへこたれず前へ進む、そんな事をテーマにした短編集。 上手くいく事ばかりではない。落ち込んで、そして立ち上がる。明日も頑張ろうの気持ちになる。 最後に、“ 私は私を褒めていい ” の一文。 漸く神様のケーキを頬ばれる。

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