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GIVE & TAKE の商品レビュー

4.1

300件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/07/01

全編通して言いようのない違和感がつきまとったが、著者はこの本をテイカーとマッチャーに向けて書いたのではないか、と思うと納得がいった。 「ギバーになると、こんなメリットがありますよ」「ギバーになるためのテクニックはこうです」という提示の仕方が多いのだが、それはまさに本文中にあるよう...

全編通して言いようのない違和感がつきまとったが、著者はこの本をテイカーとマッチャーに向けて書いたのではないか、と思うと納得がいった。 「ギバーになると、こんなメリットがありますよ」「ギバーになるためのテクニックはこうです」という提示の仕方が多いのだが、それはまさに本文中にあるようなテイカー向けの宣伝文句だと感じた。 第8章の結びで「行動を変えれば信念も付いてくる」とあるので、それを軸に、「信念は置いておいて、まずは行動させる」目的で書かれたように思える。 そういう意味で、この本はギバーを生む本ではなく、テイカーやマッチャーにギバー的振る舞いをさせる契機を与える本であると感じた。 個人的な考えで言えば、本文中にあるテクニックを使ってもギバーにはなれないだろう。 ギバー的な、他者に貢献することを真に喜びとする内面の姿勢がそういった言動を生むだけであって、言動を真似しても他者貢献のマインドが定着するわけではない。自分の過去の経験から省みてもそう思える。「周りにギバーとして見られたい、ギバーのように成功したい、より多くを手に入れたい(お返しされたい)」という動機から見直さなくてはならない。 相手を尊重し、関心があり、自分が共同体の一部であることを確信し、共同体をより良くするために心血を注げる人格であることが必要だ。 しかし、どうすればそうなれるのか、具体的に説くような章はなかった。 ギバーを自称する勇気はないが与えることで生きていきたい、と望む身からすると、そこが物足りなく感じた。 とはいえ作中の心理実験の紹介は多岐にわたり、多くの興味深い話を読むことができた。 結婚祝いの品については、誕生日プレゼントや旅行のお土産などで自分もよく体験していることに気づき面白かった。受け取る立場も、見当はずれを贈る立場もどちらもとても身に覚えがある。 相手の立場を考えるために自分の価値観から脱出するには、まさに相手への興味関心と、観察、そして会話の中での質問が不可欠だと感じた。 また、自己成就予言については、既に聞いたことがあったが、改めて詳細を知るとあらゆる場面でとても大切な資質であると感じた。 第6章は特にためになった。 ギバーの燃え尽き症候群を回避するための方法にははじめ驚いたが、読んでいけば納得できた。 そして「すぐに与えることに息切れしてしまう自分はギバーになれるのか?」という不安を和らげてくれた。息切れする原因と対処法がわかったからだ。 また、「食い物にされるのが怖い」という不安にも、答えがあった。 他者へ与えた結果、返ってこないどころかマイナスになるような不利益を被っても、それは私がギバーとして初心者だからで、腐らずに与えることを続けていけば、いずれ人を見る目が磨かれてそういったことは無くなるのだ。 そう思うと、不利益があったり騙されるような経験そのものすら自分への投資に思えた。いまは、過去の苦い経験も、安心してギバーとして生きていくための大切な資源と捉えることが可能になった。

Posted byブクログ

2020/06/23

「情けは人の為ならず」 これをしっかりと解説してくれる本です。 研究データを多く用い客観的に分析すること 実際の失敗事例、成功事例を提示すること この2つを共に出来ており、非常に参考になりました。 逆に内容がしっかりしているので読み進めるのに時間がかかってしまいました… ギ...

「情けは人の為ならず」 これをしっかりと解説してくれる本です。 研究データを多く用い客観的に分析すること 実際の失敗事例、成功事例を提示すること この2つを共に出来ており、非常に参考になりました。 逆に内容がしっかりしているので読み進めるのに時間がかかってしまいました… ギバー、マッチャー、テイカーの3つに行動を分けてその特徴と我々がどのように行動すべきかを提示されています。 テイカーが他者の利益を奪い取ることで目的達成をする為に最も生産的でなく、ギバーがWin-Winの関係を作れること、マッチャーは利害のバランスを取るタイプでそれぞれ場所と役割で振る舞い方の最も良い例が客観的に伝わりました。 本著の最後あたりにも記述されてましたがテイカーにもギバーになる場面は存在しており、私自身の一番の感想としては客観的に私は今どのように振る舞っているのか意識し、ギバーであることを心掛けることを大切に生きようと感じます。

Posted byブクログ

2020/06/11

与えることの大切さを知った。 ただ与えるだけではなく、どう与えるのかも大事である。 ギバーになるためには何をするべきなのか、そのマインドを学ぶ事ができた。

Posted byブクログ

2020/05/30

『テイカーで生きてきた』 読んだ今ならわかる。 まわりにもテイカーばかりだ。 『ギバーになりたい』 だが、本物のギバーには《すぐにはなれない》 マッチャーがでてしまう。 ひとつわかった。 ギバーを目指すことは、むずかしいが たのしい。

Posted byブクログ

2020/06/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

・先に与える人こそ成功する ・思いやりをもって相手に質問をして、辛抱強く話を聞く ・今どんな仕事に取り組んでいるのか、何か困っていることはないか、意見やアドバイス、誰か紹介して欲しい人はいないかを聞いたりする ・相手により多くを与える ・うまくいかないときは自分が責任を負い、うまくいってるときはすぐ他の人を褒める ・相手の目線で物事を考える ・自分が正しいと思っても、相手を責めない ・人に見返りを求めない ・自分が相手にしたことは全て知ってるが、相手が自分にしてくれたことは一部しか知らない。だから、お互い同じくらい相手のために何かしていても、自分の方がやっていると勘違いしてしまう。したがって、相手が自分のために何かしてくれたことに気付いたら、ちゃんと感謝する。自分の方がしてあげてるなんて思わない ・相手のミスに寛大になる ・相手の目線で物事を考える ・自分のプライドよりも、周りの最善を優先する ・人は自分の話をちゃんと聞いてもらえることが嬉しい ・相手にたくさん質問をする ・相手にアドバイスを求める 本書を読むまではgive&takeが当たり前のものだと思っていたが、その認識を改めて考えさせてくれるような内容だった。 相手のことを考えて思いやり、そして惜しみなく与えることが、様々な対人関係において成功するということに気付けて良かった。

Posted byブクログ

2020/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

■成功するギバーとは? ・達成型・・・助けられた実感、相手を助けるうえで自分にもメリット ・計画的・・・毎日助けない。時間を区切ってまとめて助ける、      年100時間(週2時間)助ける ・自主的・・・助けたい人を選んでいる、断れる 計画的に助ける!!

Posted byブクログ

2020/09/01

人間の性質をテイカー、マッチャー、ギバーの3タイプに分けた上で、本書はビジネスにおいてもっとも成功しているのは「他者志向性」のギバーだと論じている。そもそも、ギブ&テイクで世の中周っているんだよ精神が根付いている私にとって、本書の呼称によるマッチャーが最善策だと思っていた...

人間の性質をテイカー、マッチャー、ギバーの3タイプに分けた上で、本書はビジネスにおいてもっとも成功しているのは「他者志向性」のギバーだと論じている。そもそも、ギブ&テイクで世の中周っているんだよ精神が根付いている私にとって、本書の呼称によるマッチャーが最善策だと思っていたのだよ。そこが既に蒼天の霹靂状態でしたが、身に沁みる良い金言がたくさん詰まっており、有意義な時間でございました。以下、特に印象深い内容を抜粋。 −ギバーは・・・頼り合うことは強さの源であり、多くの人々のスキルをより大きな利益のために活用する手段だと考えている。 −人がグループのなかで寛大に振る舞うと、「特定人物固有信用」を得る・・・これはつまり、グループのメンバーの心に積み立てられる、相手に対する信用のことをいう。・・・ちょっと大胆で挑戦的なアイデアを出しても、まわりに認められてしまう −自分の貢献を過大評価し、他人の貢献を過小評価する。これを「責任のバイアス」という。うまくいかないときは自分が責任を負い、うまくいっているときはすぐに他の人を褒める。 −アドバイスを求めること「アドバイス・シーキング」はギバーに有利に働く。人間は自分の時間、エネルギー、知恵式や情報を投資して誰かを助けると、相手がそれに値する人だと必死で信じようとする。 −利益が対立する交渉時には、相手の心でなく頭の中に注目することが有利に働く。気持ちを想像するのでなく、相手の視点から見ることで、どんどん質問し、お互いのニーズをじっくり分析しようという気になる。 −ギバーは自己の利益には疎く、時には損をすることもある。その際は、自分自身だけでなく、他者(昇給交渉時には家族、顧客の無理な要求に対しては会社の同僚への悪影響)の利益を思いやった要求だと釈明すること「関係説明」と呼ばれる方法が有効。 最終結論としては、今後ビジネス世界で求めれる人材は他者志向性のあるギバーで、その存在が周囲を巻き込み全体としての利益にも貢献するだろう。というような個人的な解釈です。これは、ギスギスした競争社会で心を病まずにいられないビジネスパーソンには、発想の大転回につながるだような。働くことに意欲が見いだせる、なんのために働くのか、自己顕示欲をかさ増しし続ける人生はどこかで躓くし、自分をすり減らす生き方だよな。 ところで、自分はギバーではないな。テイカーでもないし、つまりは冒頭にも述べたがギブ&テイクを信条にしたマッチャーなのだろう。もっと与えることの有意義を噛み締めて、仕事に向き合っていこう、そう、思える。

Posted byブクログ

2020/05/10

ギバーではない私。対価を求めている訳ではないが、して頂いた恩は頭蓋骨に刻み、必ず借りを返したい。たえずヒフティヒフティの立場でありたいと思うのは、どちら寄りかなぁ? しかし、何か誰かの為に役に立ちたいと思うのは人間の心の奥底にある「らしさ」ではないだろうか^ ^

Posted byブクログ

2020/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ギバー (与える派、利他)25 テイカー(奪う派、利己)19 マッチャー(バランス派、調整)56 テイカーに、天下は取れない。 なぜならばマッチャーが邪魔するから。 しかし良いことを与えられることは成功へ近づく。 成功するギバー 達成型.....助けられた 自分にもメリット 計画的.....まとめてやる 年100時間ルール 自主的.....選んでいる 断れる 成功ギバーを集める△ テイカーを排除する○ 失敗ギバー 断れない人 ★テイカーを見分ける方法 写真の使い方   詐欺 言葉の使い方   私が私が 影響を与えた人物 目上  

Posted byブクログ

2021/07/09

学ぶことがとても多い本 1つ1つの具体例がわかりやすく、かつ、面白い 意識せずに、質問することのできる他者志向のギバーになりたい!

Posted byブクログ