捨てる女 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹の、登場人物が残ったビールを流しに捨てる場面を読んだことをきっかけに、”捨てられなかった女”が”捨てる女”になってものをどんどん捨てていく話。 とにかく物を捨てる話、という前知識だったので何がきっかけでそうなったのか気になっていたが、本の一節というふとしたことがきっかけなのが人間らしくて共感できる。 いつもらったかわからない梅酒の梅や、本はまだわかる。大震災をきっかけに当たり前に根付いているトイレットペーパーからの離脱などページを読み進めるにつれて著者の思い切りの良さに驚くばかり。 著者がこれまでの人生で水洗タイプの文化を知っているからこそ生まれる選択肢だなと感じた。 そしてその選択を選べる著者のマインドもすごい。 やはり知っている世界は広いに越したことはないと感じた(おそらくそこではないが笑)。 そしてあとがきで捨てすぎたことを後悔していると書く著者。あれだけ思い切りのいい捨て方をした人でもそう思うのだと知れて少し安心した。 私自身もこれを機に少しずつ断捨離を始めている。 文体が独特なので好みは分かれるかも。
Posted by
才能とパワーにあふれた方だなぁと思う。才能はともかく、パワーの10分の1くらい分けてもらいたい。小豆島に移住される流れが少しわかった。
Posted by
旦那も自分の挿絵も珍しい装丁の本コレクションも全部捨ててしまう話。で、東京の家も捨て小豆島かぁ。 物とのお別れがなかなかできない私の背中を少しは押してくれたか…な。
Posted by
断捨離を考え始めた頃に手に取った。 この溜め込んでしまう心理、よく分かる。思い切って捨てて行く様も気持ちよく、自分も身軽になったように錯覚してしまう。いやいや、ちゃんと行動に移さねばね。
Posted by
初めて内澤さんのエッセイを読んだが面白い。乳がんになって、断捨離よろしく本やイラスト原画、果ては旦那まで捨ててしまう本。 本の雑誌に連載。
Posted by
どうかしちゃってるんじゃないかと思う位、ぶっ飛んだ体当たりルポタージュを書く内澤女史としては正直物足りない。物を捨てていくという事に対しては、中崎タツヤの「もたない男」という衝撃的な本があるので、だらだらと書き連ねているという印象がぬぐえませんでした。それでも普通のエッセイよりは...
どうかしちゃってるんじゃないかと思う位、ぶっ飛んだ体当たりルポタージュを書く内澤女史としては正直物足りない。物を捨てていくという事に対しては、中崎タツヤの「もたない男」という衝撃的な本があるので、だらだらと書き連ねているという印象がぬぐえませんでした。それでも普通のエッセイよりは充分どうかしているのですが、期待値高すぎてハードル高く設定しすぎたか・・・。 名作ルポタージュ「飼い喰い」で住んだ空き家のその後を読むことが出来たのはとてもよかった。 この後は島暮らしをする本が有るのですが、そちらはまたハードル上げて期待する事にします。
Posted by
いわゆる断捨離本ではなく。 病から始まったやばいまでの清掃&身辺整理物語(?) 少し重かったけどエッセイとして面白かった
Posted by
断捨離系のブログで紹介されてたので読んでみた…けど、この本はそういうジャンルじゃなかったです(笑) たぶん著者のファンの方なら楽しく読めるんじゃないでしょうか(他の本を書いてるときの裏話とかもちらほらあったし) 申し訳ないながら私は著者を知らなかった&期待してるものと違ったので...
断捨離系のブログで紹介されてたので読んでみた…けど、この本はそういうジャンルじゃなかったです(笑) たぶん著者のファンの方なら楽しく読めるんじゃないでしょうか(他の本を書いてるときの裏話とかもちらほらあったし) 申し訳ないながら私は著者を知らなかった&期待してるものと違ったので、いまひとつ、でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
千葉の養豚時代、離婚、転居 3:11による節電生活 本、イラストを売却 断捨離にも触れる 独特の文体がいい味 乳がん、能町みね子との見せっことか ちょっと変だ
Posted by
こだわり極める人に憧れる。そして蒐集したものも捨てられていくわけだけれど。でもそのあとに残るものの価値ははかりしれないと思う。
Posted by