わたしはマララ の商品レビュー
2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1220.html 「1人の子ども、1人の先生、1冊の本、1本のペンが世界を変えることができます...
2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1220.html 「1人の子ども、1人の先生、1冊の本、1本のペンが世界を変えることができます。」 2014年のノーベル平和賞の受賞者 パキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)の言葉です。 → マララ・ユサフザイ - Wikipedia 2012年タリバンによって銃撃を受け、奇跡的に命を取り留めたことで 一躍注目されるようになったマララさん。 その生き方や考え方、どうしてそんなに勇気があるのか、それを知りたくてこの本を読みました。 これまで、遠いところとしてあまり実感がわかなかった パキスタンやアフガニスタン。 マララさんは、故郷のスワートの自然や 平和だった頃の暮らしをとても大切にしているのが、この本でひしひしと伝わってきます。 でも、そこに生まれたということだけで、日本人の私達には想像もできない厳しい暮らしを強いられています。 女性(女の子)を軽く見る社会の状況にも 驚くばかりです。 その中で、女子の学校を経営し、娘を一人の人間として小さい時から育ててきたのがマララのお父さんです。 → TED日本語 - ジアウディン・ユスフザイ: 私の娘、マララ この本を読んで始めて パキスタンの近代・現代史が少しわかりました。 マララさんは、自分たちの民族の欠点、今の状況を冷静に把握し、信念を持って活動しているんですね。 まだ若い16歳ですが、考え行動してきた質と量は膨大。 今後の活躍に 注目です。 → マララ基金 Malala Fund ★ → 16歳 不屈の少女 〜マララ・ユスフザイさん〜 2014年1月8日(水)放送 (放送した内容すべてテキストで読めます) → 「私は一人の女の子」マララさんの思い | Rotary → 学校に通いたい 〜マララ銃撃事件後のパキスタン〜 BS世界のドキュメンタリー 2014年1月13日 → BS1スペシャル『不屈の少女マララ〜世界を動かす16歳の勇気〜』2014年1月29日 パキスタン北西部のスワート峡谷を中心とする地方 → パキスタン ミンゴラ 地図 → スワート渓谷|パキスタンみどころ(観光)MAP|西遊旅行 → KP- スワートと周辺 : パキスタン旅行写真アルバム 2014/10/11 予約 11/8 借りる。 11/24 読み始める。 読み終わる。
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伝記、一般向け。 女の子の誕生を喜ばないパキスタンで、主人公マララは父親の祝福を受けて生まれた。 マララが生まれたのはウッディヤーナ(庭園)と呼ばれていた美しく豊かなスワート渓谷、元々はパキスタンから独立した自治体、藩王国であった。 マララの父は女の子でも教育が受けられるようにす...
伝記、一般向け。 女の子の誕生を喜ばないパキスタンで、主人公マララは父親の祝福を受けて生まれた。 マララが生まれたのはウッディヤーナ(庭園)と呼ばれていた美しく豊かなスワート渓谷、元々はパキスタンから独立した自治体、藩王国であった。 マララの父は女の子でも教育が受けられるようにするために自分で学校を作り、様々な活動を行っていた。マララはその学校で教育を受け、自分もラジオやテレビで発言をするようになる。タリバンが台頭する前からその活動は始まっていて、タリバンは一掃されたと言われたあと、マララはスクールバスの中で銃撃を受けた。 その後アメリカ、パキスタン、アラブ首長国連邦の支援を受け、イギリスの病院で一命を取り留める。 顔面神経の手術を受け、人工内耳を付けて、マララは第2の人生を歩み始めた。2013年、16才の誕生日のあと、マララは国連本部でスピーチをすることになった。 ”本とペンをもって戦いましょう。それこそが、わたしたちのもっとも強力な武器なのです。ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、そして一本のペンが、世界を変えるのです。” タリバンに撃たれた少女の話と思って読み始めたが、一人の少女の歴史だけでなく、スワート渓谷でのパシュトゥン人の歴史について書かれたものだった。島国でない地域の歴史は複雑で入り組んでおり、遠い昔の出来事では片付けられないほど現在に影響している。 歴史部分の記述が多く、ジュニアでもかなりの意思がないと読み通すのは難しいかと思った。
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15歳。日本では中学3年生から高校1年生くらい。学校へ行くのが 当たり前の日本だけれど、世界にはそうではない地域もある。 路上生活をする子供たち。家計の足しにする為に働かなくては ならない子供たち。貧困層ばかりではない。 学校もある。勉強も出来る環境もある。それなのに、女性に...
15歳。日本では中学3年生から高校1年生くらい。学校へ行くのが 当たり前の日本だけれど、世界にはそうではない地域もある。 路上生活をする子供たち。家計の足しにする為に働かなくては ならない子供たち。貧困層ばかりではない。 学校もある。勉強も出来る環境もある。それなのに、女性に生まれ て来たというだけで、教育は不要と言われる子供たちがいる。 その時、彼女は15歳だった。2012年10月9日。学校から帰宅する スクールバスに顔を隠した男が乗り込んで来た。 「どの子がマララだ?」 男が持ったいた銃は、彼女に向けられた。一瞬の出来事。マララ・ ユスフザイは重傷を負い、後にイギリスの病院で治療を受ける ことになる。 世界中がこの銃撃事件に注目した。彼女はこの銃撃事件が起きる 前も闘っていた。そう、彼女から、彼女の仲間たちから教育を取り 上げようとして来たイスラム原理主義者たちと。 本書はマララが銃撃され、イギリスでの生活を余儀なくされるまでの 手記だ。共著者の筆がどれだけ入っているのかは不明だが、銃撃 以前のマララの活動や、リベラルな父の影響を受けてすべての子供 たちに教育の機会をとの活動に取り組んで来た軌跡が描かれている。 日本では銃撃事件以降のことしか報道されないが、それ以前にも 彼女はいろんな活動をしていたし、父共々、何度も脅迫を受けて いたんだな。 性別が違う、宗教が違う。そんな理由で教育を受ける機会を取り上げ られる理不尽な世界。日本では当然の権利だけれど、そうではない 地域も数多く存在する。 先日、テレビの情報番組を見ていたら日本の小中高校で不登校の 児童・生徒が増えているという。そのなかで高校での不登校の理由 で多かったのが「無気力」だった。 学べる機会が与えられているのに、それを自ら放棄しようとすること は、マララたちの世界からは贅沢以外の何物でもないだろうな。 学校、辞めたいな…なんて考えている子供たちがいるのなら、是非 とも本書を読んで考えてみて欲しい。勉強を続ける為に、闘い続け 命の危険に晒されている少女たちがいることを。 それにして不思議なのはパキスタンという国。この国のお偉いさん たちは、本気でマララ襲撃犯を捕まえる気があるんだろうか。
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英語版で読んだが、すごく読みやすかった。 もちろんこの文化圏ならではの単語なども出てきて、その辺は少し覚える必要があったが、基本的にすごく読みやすい。 もちろんストーリとしても、現実に起きたことを手記のように書かれているので、すごく興味深かった。 日本や他のいわゆる先進国と呼ばれ...
英語版で読んだが、すごく読みやすかった。 もちろんこの文化圏ならではの単語なども出てきて、その辺は少し覚える必要があったが、基本的にすごく読みやすい。 もちろんストーリとしても、現実に起きたことを手記のように書かれているので、すごく興味深かった。 日本や他のいわゆる先進国と呼ばれる国でしか生活をしたことのない私にとっては、普段自分の生活に起こるとも夢にすら思わないことが現実にすぐそこにある人達がいることを改めて感じさせられた。 大学の専攻でこの手のことを研究していたので、そういった意味でも面白かった。
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現代のアンネフランクを作りたいのだろう。 価値観が西欧的、啓蒙的すぎて、国内で理解されるのが難しいのはわかる気がする。 そして、西欧的、啓蒙的すぎて、ヨーロッパにはとても親和性があるところも難しい問題だ。 ここまでくるとパキスタンの価値観の外部だから、もう彼女の声は外部の敵の手先...
現代のアンネフランクを作りたいのだろう。 価値観が西欧的、啓蒙的すぎて、国内で理解されるのが難しいのはわかる気がする。 そして、西欧的、啓蒙的すぎて、ヨーロッパにはとても親和性があるところも難しい問題だ。 ここまでくるとパキスタンの価値観の外部だから、もう彼女の声は外部の敵の手先の声として聞こえてしまうのかもしれない。外部になったら、ただの宣伝マシーンになってしまう。難しい。
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同じ地球に、これだけ違う文化、生き方のある国があるとか 、もはやファンタジーの世界。日本に生まれた幸運を感じずにはいられない。
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パキスタンで女の子が教育を受けられるように活動する少女のお話。タリバン政権にターゲットにされ、銃弾を受けるも多くの支援者からの愛で一命を取り留めた少女。 パキスタンやアフガニスタンで起きている現実、貧困や教育の実情、紛争の現状が1人の少女から見た視点で書かれている。 日本にい...
パキスタンで女の子が教育を受けられるように活動する少女のお話。タリバン政権にターゲットにされ、銃弾を受けるも多くの支援者からの愛で一命を取り留めた少女。 パキスタンやアフガニスタンで起きている現実、貧困や教育の実情、紛争の現状が1人の少女から見た視点で書かれている。 日本にいると麻痺する当たり前の幸せ。 でも世界の現実はそうではないこと。 子供たちが紛争に巻き込まれ、貧困のための労働力とされ、教育を満足に受けられないケースもある。マララたちのように、女ってだけで学校に行けないケースもある。 偏見や不平等がはびこる社会。 せめて、どんな子供でも安心して学校に通える社会を作りたい。 武力ではなく、知力や思いやりで支え合う社会になったらいいな。
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治安の悪い環境でも学ぶことに対する情熱。 恵まれている人は読むべき。 教育を受けられることに感謝を。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は、マララさんの生まれてからこれまでを追うものですが、パキスタン、とくにスワート地方の歴史や風土や文化や宗教といった、背景を濃く知ることも重視しています。そうでなかったら、マララさんの境遇や訴えなどが薄っぺらくなってしまう。また、外国の伝記作品ではけっこうそうなのですが、本書でも、マララさんその人の父や祖父など、代を遡った記述にも多くページを割いています。 「“タリバンに撃たれた少女”だとは思われたくない。“教育のために戦った少女”だと思われたい。そのために、わたしは人生を捧げるつもりだ」 ぼくはこの本で、あらためて自分の世界の狭さを知った。日本の中という狭い世界。マララさんには共感するし、彼女の考えや主張を支持する思いです。
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とてつもなく強い人です。賢くて勇気があって。歴史上に残る人になるでしょう。 お父さんが女子教育に力を入れた素晴らしい人なんだね。 2015年12月公開の映画は絶対観に行こうと思う。
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