自殺 の商品レビュー
母親が隣の家の息子とダイナマイト心中をしたという末井さんのショッキングな話から始まる。楽しく軽い感じで書かれているけれど相当ゲスいし重い内容。
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友人が数年前の2月に自殺しました。 鬱でした。 今でも友人のことを考えると「なぜ?」ということしか頭に浮かびません。 鬱なんだからと思ってもやはり「なぜ?」と涙が出ます。 母親がダイナマイト自殺した作者の末井さんが書いた「自殺」 とてもやさしい文章で書かれています。 色々な経...
友人が数年前の2月に自殺しました。 鬱でした。 今でも友人のことを考えると「なぜ?」ということしか頭に浮かびません。 鬱なんだからと思ってもやはり「なぜ?」と涙が出ます。 母親がダイナマイト自殺した作者の末井さんが書いた「自殺」 とてもやさしい文章で書かれています。 色々な経験をしてきて、悲しさも苦しさも知った人が、自殺しようとする人を止まらせるために書いているやさしい文章だということが伝わります。 「誰かのためになる、誰かのことを真剣に思うことで、人は孤独ということから逃れられ、気持ちが豊かになるのかもしれません」 「人は自分のことしか考えないということが絶望だとしたら、人のことを真剣に考えることは希望です。だから世界は希望に溢れていると、僕は驚きながら思ったのです。」 印象に残っている文章です。 「なぜ?」の答えを見つけたくて選んだ「自殺」でした。 しかし友人は失ったけれど、「なぜ?」と友人のことを真剣に考えている私は孤独ではない。 そんなことを気づかせてくれた本でした。
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母親の自殺を機に自殺について書き始めた編集者の本。自殺をダメとは思っていない、もちろん死ぬよりは生きていた方がいいに決まっているが、しょうがない場合もある。競争社会で人を蹴落としてまで生きたくない、まじめな人・優しい人に対して、そんなことしちゃダメとは言えない。自殺者に向けた筆者...
母親の自殺を機に自殺について書き始めた編集者の本。自殺をダメとは思っていない、もちろん死ぬよりは生きていた方がいいに決まっているが、しょうがない場合もある。競争社会で人を蹴落としてまで生きたくない、まじめな人・優しい人に対して、そんなことしちゃダメとは言えない。自殺者に向けた筆者のスタンスがとても共感できる。自殺について書くのは辛そうだが、殺伐としてなくてある種の明るさや清々しさもあって読みやすい。
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ここまで自分のことをさらけ出して書ける人ってなかなかいないと思う。 競馬の話とか、先物取引で失敗した話、浮気した話まで。 昔のことを細かくよく覚えているのも凄い。 自殺に関しては、秋田県の人々がNHK受信料の納付率が高く、人目を気にするタイプであることや、富士の樹海に来る人は仕...
ここまで自分のことをさらけ出して書ける人ってなかなかいないと思う。 競馬の話とか、先物取引で失敗した話、浮気した話まで。 昔のことを細かくよく覚えているのも凄い。 自殺に関しては、秋田県の人々がNHK受信料の納付率が高く、人目を気にするタイプであることや、富士の樹海に来る人は仕事が休みの日にくることなど、興味深い指摘がありました。 他の著書も読んでみたいと思います。
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人の生き死にに興味があったのと、読書会で紹介されていたので読んでみた。 著者は今70代。昭和の時代に多額の借金を背負い、ギャンブルに手を出し、同時に複数の女性と付き合い、生きてきた人。 読書会でこの本を紹介してくれたのが20代の女の子で、「こんなクズみたいな生き方しても、生きて...
人の生き死にに興味があったのと、読書会で紹介されていたので読んでみた。 著者は今70代。昭和の時代に多額の借金を背負い、ギャンブルに手を出し、同時に複数の女性と付き合い、生きてきた人。 読書会でこの本を紹介してくれたのが20代の女の子で、「こんなクズみたいな生き方しても、生きてていんだな〜って思えた」と言っていて(笑)昭和を知らない世代からしたらそうよね。 今の時代は良くも悪くもキレイすぎるのかもなと。 著者のような人に関わって振り回されるのはゴメンだけどwでも、そんなでも、どうにかなるよ、ダメダメでも生きてていーんだよ、と、生きづらさを感じている人に伝わればいいなと思う。 自死した家族の心のケアも、忘れてはいけない問題。 著者の母は、自身の病気を苦にダイナマイト心中したそうだけど、昭和と令和ではきっと自殺の原因も微妙に変わってきているのではないかな。
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自殺をテーマにしたエッセイ。 著者自身の母親も自殺しているが、その自殺方法が特殊で、その特殊性をネタにしている。死ぬ人は死ぬ理由があるのだろうけど、残される方にもトラウマができるが、ネタにすることによって、母親にも、自身のトラウマにも成仏してもらうことができるようになるのかな。 ...
自殺をテーマにしたエッセイ。 著者自身の母親も自殺しているが、その自殺方法が特殊で、その特殊性をネタにしている。死ぬ人は死ぬ理由があるのだろうけど、残される方にもトラウマができるが、ネタにすることによって、母親にも、自身のトラウマにも成仏してもらうことができるようになるのかな。 すごく優しい文体で、前半部分は自殺について思うことを書いているのだが、その優しい文体とはうらはらに、著者の人でなしな部分も読めて面白かったですw 僕自身はまだ生きます。
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著者の生き方を見てるだけで、「なんだか死にたくなくなっちゃった」という人が現れそうな感じもする。 自殺というタイトルだけど、自殺や死はすぐ隣に寄り添ってる感じで、正面からぶち当たる感じとはちょっと違う。 そして暗くはない。 その辺りを期待して読む人は肩透かしを食らうでしょう。
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末井氏の生き方そのものに共感できず(平気で不倫をしているとか)、自殺そのものについての向き合い方にも共感出来なかった。残念。
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“あくまで勝ち負けにこだわるならば、どのような状況であれ、窓を開けた時にふっと入り込んできた小さな風に気持ち良さを感じられることができれば、その人の人生、勝ちである。”
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タイトルと表紙から、もっと重々しい内容が連想されたが、末井氏の自伝的内容に自殺というテーマを取り入れながら、軽快なトーンで語られていた。エッセイといってよいだろう。自分のダメな部分をさらけ出すことが全体を支配している。ちゃんとした仕事や成果もたくさんあるだろうが、それらにはあまり...
タイトルと表紙から、もっと重々しい内容が連想されたが、末井氏の自伝的内容に自殺というテーマを取り入れながら、軽快なトーンで語られていた。エッセイといってよいだろう。自分のダメな部分をさらけ出すことが全体を支配している。ちゃんとした仕事や成果もたくさんあるだろうが、それらにはあまり触れられていない。
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