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自殺 の商品レビュー

3.9

63件のお客様レビュー

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2014/10/26

自殺したい人に最も寄り添った、 生きる力になる本。 みんな、必ずいつか死ぬ。 死にたくなったら、明日まで待ってみよう。

Posted byブクログ

2015/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラジオで末井昭さんが 「真面目でやさしい人が自殺していくような気がする。 こんなひどい世の中でも生き残っている僕みたいな人間は 図々しい奴ではないかみたいな気持ちがある」と、 話されているのを聞き、 「自殺」を読みたいと思った。 自殺にまつわる自身の体験や 自殺未遂をした人や自殺防止に関わる人々の インタビューをもとにし、 「頼むからちょっと死ぬのは待ってくれ」という スタンスで書かれているという。 末井昭さん自身は 自殺をしようと思ったことはなく、 お母様が ダイナマイト自殺をされたことを売りにしていると、 自分で笑いにされていたり、 本当に正直な方。 末井昭さんの人生は、 借金、ギャンブル、不倫などあって、 何度も脱落。 それにくらべると、 私は相当真面目に生きている。 なんとかなるもだなと、 読んでいると、 「きちんと生きなければならない」と 思い込み、硬くなっていた自分の気持ちが緩んだ。 私はギャンブルは大嫌いだし、 下品な部分をさらけだされるのも 気分よく感じないはずなのに、 素直に、笑えた。 驚くほど素直に書かれているので、 きれいごとを言ってないのが、 伝わってくるからだろう。 私は今まで、 自殺について、 人それぞれの個々の事情をほとんど考えたことはない。 いじめ、借金、鬱、病気、 齢をとり家族に迷惑をかけるからと自殺する人もいる。 私は幸せなことに、 死ぬしかない状況に追いつめられなかっただけ。 『ひとりで悩んで、考えても問題は解決しない。 だから、まず「死のうと思っている」と 周囲に言いふらして窓を開けることです』 と、末井昭さんはいう。 そんなこと言われても 「死にたい」なんて口に出せない人は たくさんいるだろう。 それでもヒントをもらえる。 末井昭さんは、鬱で落ち込んだ時、 ブログで日記を書いて、 「読んでますよ」と言われて、 閉ざされていた心の窓が開かれた感じになり、 少し前向きな感じになれたという。 自殺をする人は、 ひとりぼっちで、真っ暗な窓のない部屋に 閉じこもっていて、 もう出られない気持ちになるのではないだろうか。 私も暗い部屋に、 入りこんでしまうことがある。 何がきっかけで、 窓を見つけることができるかよくわからないが、 いつも窓を見つけられるから、 生きてこられた。 窓だと思ったところ(人)が 窓ではなくて、よけい落ち込むこともあった。 それはその人と縁がなかったのだと諦めた。 友達がいなくて、孤独でも 暗闇から抜け出してきた。 私の窓は「時間」で、 時間が窓を開けてくれると信じてきた。 私は、私は絶望したことがないのだ。 これからも絶望がやってこないとは言い切れない。 自殺をするひとは、 絶望しかないと思いこんでしまうのではないだろうか。 ちょっと気持ちをよそに向けられるだけで、 死ななくてすむ人もいるのだと思う。 自殺を考えている人がいたら、 この本を読んで、 窓があることを知ってほしい。 もっと自殺のことを もっと楽に話せるようになればいいと思う。 最後の 「みんな死なないでくださいね」 のことばがあったかい。

Posted byブクログ

2014/09/10

生真面目で優しいゆえに自分を責め、自殺をしてしまった人や自殺を考えてしまう人へ向けた心暖まる本。親の自殺や多額の借金など様々な大変な経験をした著者が、訥々と生きることへの肯定的な思いを語りかけてくれています。ちょっと泣けました。

Posted byブクログ

2014/08/29

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/ 自殺に傾く人たちへの優しい語りかけ。面白く、深く。 末井昭が、編集者から「面白くよめる自殺の本を書いてほしい」という難題をだされ、月一回ブログに連載したものをまとめた。 自殺に傾く人たちに優しくかたりかけ...

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/ 自殺に傾く人たちへの優しい語りかけ。面白く、深く。 末井昭が、編集者から「面白くよめる自殺の本を書いてほしい」という難題をだされ、月一回ブログに連載したものをまとめた。 自殺に傾く人たちに優しくかたりかけ、さまざまな考え方や事実を伝える。面白く、深い。 東日本震災後の日本で、なにがしか人の心に響くものを書こうという末井の想いが、結晶になった。

Posted byブクログ

2014/07/24

スエイさんの正直な視線があたたかく、寄り添っている感じ。うそじゃないというか…。読んで良かった。 【備忘録】 ぜんぜん違う話だけど、死ぬ時は痛いとか苦痛がないと、死にに向かい時つらすぎるのかと思った。どうかな。

Posted byブクログ

2014/07/13

誰だろうと思っていたら、白夜書房の人だった。 パチンコ必勝ガイドは、ぼくも若いときによく読んだ。 お母さんがダイナマイト自殺をした、という特殊な過去を持っていて、それが活字になり、お金になっているかんじ。 著者自身も、そのことにより、自由になったと書いている。 自殺というこ...

誰だろうと思っていたら、白夜書房の人だった。 パチンコ必勝ガイドは、ぼくも若いときによく読んだ。 お母さんがダイナマイト自殺をした、という特殊な過去を持っていて、それが活字になり、お金になっているかんじ。 著者自身も、そのことにより、自由になったと書いている。 自殺ということについて、自殺をする人について、学術的な視点ではなく、それらに近い人達の率直なことばを連ねていて、少し気が楽になるかもしれない内容になっている。 ぼくにとっては、親近感がわく内容だった。

Posted byブクログ

2014/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自身も鬱を煩っていた事があった末井さんが「自殺」をテーマに綴ったエッセイ。 「ですます」調の優しい語り口や、人を「judge」しようとしない穏やかな目線に好感が持てる。 私は昭和のアングラな雰囲気が大好きなので、そういった匂いや、バブル期のめちゃくちゃな感じ、自殺・鬱に追い込まれて行く人達のシリアスな状況等、不謹慎とは思いつつ純粋に読み物として楽しめた。 作者の達観した目線が、とても面白かった。

Posted byブクログ

2014/06/29

生きるってのが辛いのは釈迦の時代から自明な話で。いろんな人と出会っていろんな話をして、自分の理解を超えた考えの人もいるってことが分かってくると、自殺する人のことも少しはわかるのかなって気もするよね。まぁわかっても、理解はできないけど。

Posted byブクログ

2014/06/18

 それでも人は生きていく。  ひどいことでも辛いことでも、それでも人は生きていくのだな、と感じた。  最初は取っつきにくい文章だなぁ、読めるかな?と戸惑うのだが、読み進むうちにその語り口にどんどんと引き込まれる。  文章ってうまい下手では無くて、伝えたいことが大切なのだろうなと...

 それでも人は生きていく。  ひどいことでも辛いことでも、それでも人は生きていくのだな、と感じた。  最初は取っつきにくい文章だなぁ、読めるかな?と戸惑うのだが、読み進むうちにその語り口にどんどんと引き込まれる。  文章ってうまい下手では無くて、伝えたいことが大切なのだろうなと感じた。

Posted byブクログ

2014/05/17

死というものが怖くて、死にたくないと思っている派なので、自殺という行為程恐ろしいものは無いように思います。ただそれが芸術と結びつくと、何故か魅力のようなモノを放つのも死の側面。でもやっぱり生きて下さい。この先に楽しい事は待っていると思うし。

Posted byブクログ