1,800円以上の注文で送料無料

自殺 の商品レビュー

3.9

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/12/18

自殺にまつわる数々のエピソードそして著者の半生も垣間見える内容。 重たい話もありますが、読了後は不思議と前向きに生きようと思えました。 自殺願望がある人間は自分で自分を孤独に追い詰めている。自分は独りだと思い込んでいる。他者との関わりで救われる事もある、けれど逆もまた然りだなと考...

自殺にまつわる数々のエピソードそして著者の半生も垣間見える内容。 重たい話もありますが、読了後は不思議と前向きに生きようと思えました。 自殺願望がある人間は自分で自分を孤独に追い詰めている。自分は独りだと思い込んでいる。他者との関わりで救われる事もある、けれど逆もまた然りだなと考えてしまいました。

Posted byブクログ

2017/11/28

末井さんのお母様が青年とダイナマイト心中。 エッセイの中には、ご両親が自殺をした人、 ホームレス、アルコール依存症、いろいろな人が出てくる。<みんな死なないでくださいね。生きてて良かったということはいっぱいあるんだから>と末井さん。 秋田大学医学部法医学教室の吉岡尚文教授の言葉。...

末井さんのお母様が青年とダイナマイト心中。 エッセイの中には、ご両親が自殺をした人、 ホームレス、アルコール依存症、いろいろな人が出てくる。<みんな死なないでくださいね。生きてて良かったということはいっぱいあるんだから>と末井さん。 秋田大学医学部法医学教室の吉岡尚文教授の言葉。 自殺予防には<社会の人たちが自発的にどうしたらいいかみんなで考えてみるとか> 若い人の自殺願望がニュースになっている。 末井さんの<生きづらさを感じている人こそ、社会にとって必要な人です> この言葉がみんなに届くといいな。

Posted byブクログ

2017/11/16

まえがきによると、著者は笑える自殺の本作りを目指したとの事。笑えるかどうかは別として、著者のおちついた独特の文体は優しく感じる。自殺を考えている人が一人でも多く本書を手にとって、思いとどまってもらえるよう願ってます。

Posted byブクログ

2017/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母親のダイナマイト心中をネタにできるなんてあーあいいご身分だなと斜に構えていたところはある。 が、それにしても先入観で敬遠していた自分を罵りたい。 いや優しく教え諭してあげたい。 ・同情なしの笑い話で自殺スパイラルから脱却。 ・母の爆発が故郷から自分を吹き飛ばしてくれた。 ・いじめの加害者は自分の癒しのために。 ・世間サマは真の人間を嫌う。 ・山浦玄嗣。ケセン語聖書。 ・青木麓。両親が心中。 ・パフォーマーから編集者まで。バブルに纏わる大借金。 ・ホームレスパチンカーと友達。 ・吉岡尚文。秋田県の憂鬱。 ・早野梓。樹海で声掛け。 ・神蔵美子。ダブル不倫相手→結婚相手の写真家。「たまもの」「たまゆら」「たまきはる」 ・月乃光司。壊れものの祭典。 ・千石剛賢。千石イエス。イエスは熱中していたので性欲はなかった。シオンの娘。 ・永沢光雄。「AV女優」の。 ただひとりの語りではないのだ。 多くの人の証言を拾い集めていく。形式ばったものでなく。 自殺を真ん中に据えて、家族友達同僚恋人する人残された人やり遂げた人やり損ねた人主観的客観的笑い深刻などなど様々な切り口で、自殺や死に切り込んだり迂回したり。 こうやって読んだり表現したりすることで少しだけゆとりを持つという点で、作者も読者も同じ作業をしているという構成。 こんなに柔らかい作りなのにパワーを持つ。まさにいい本。会えてよかったという言葉がしっくり。

Posted byブクログ

2017/02/26

「自殺」「病気」「死」のついて、フラットな視点で、時に軽快に、時にシリアスに書き綴った本。母親のダイナマイト自殺についてや、自殺未遂経験者へのインタビューなど、衝撃的な話が多くて面白い。 自殺は悪いことでもない。いいこととも言えない。でも、誰にでもいつかは死がやってくるなら、そ...

「自殺」「病気」「死」のついて、フラットな視点で、時に軽快に、時にシリアスに書き綴った本。母親のダイナマイト自殺についてや、自殺未遂経験者へのインタビューなど、衝撃的な話が多くて面白い。 自殺は悪いことでもない。いいこととも言えない。でも、誰にでもいつかは死がやってくるなら、それまで気楽に生きてた方がいいじゃないか、という筆者の慈愛溢れる(でも決して押し付けがましくない)姿勢が良いなぁと思いました。

Posted byブクログ

2017/02/10

身近な人が自殺しているのですが、この本を読むと、その人を思い出しながらも何か自分が癒されました。ありがとう末井さん。

Posted byブクログ

2016/10/03

読み進んでいくにつれて先細りしていく人間性。でも、結局自殺をジョークにできるのは、身内が死んだ人か、自分が自殺しかけた人とか、そんな人だけだと思う。この作者は、そうだったということ。

Posted byブクログ

2016/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

笑って、脱力して、きっと死ぬのがバカらしくなります-。母親のダイナマイト心中から約60年。伝説の編集者・末井昭が、自殺についてひょうひょうと丸裸でつづる。『朝日出版社第二編集部ブログ』連載を一部加筆して書籍化。 意外と優しい感じ。

Posted byブクログ

2016/04/05

幼い頃に母親をダイナマイトによる爆発自殺で亡くした著者が、独特の温かい眼差しで自殺について語ったエッセイ集。 ともすれば重くなりがちなテーマではあるものの、母親の自殺のエピソードや、近親者を自殺で亡くした人や富士樹海の見守りをライフワークとする人へのインタビュー等、温かく、かつ...

幼い頃に母親をダイナマイトによる爆発自殺で亡くした著者が、独特の温かい眼差しで自殺について語ったエッセイ集。 ともすれば重くなりがちなテーマではあるものの、母親の自殺のエピソードや、近親者を自殺で亡くした人や富士樹海の見守りをライフワークとする人へのインタビュー等、温かく、かつユーモラスな語り口が訥々と心に染みる。著者自身は自殺にまで追い込まれたことはないとはいうものの、自らのギャンブル遍歴や借金地獄、離婚と恋人との逃避行等、悲惨なエピソードも多いのにも関わらず、読み終わると不思議な読後感がある。

Posted byブクログ

2015/11/18

末井さんが過去に様々に経験した自殺や死について徒然なるままに綴られたエッセイ。 著者は死について恐れているというより、半分親しみ、さらには死の世界に片足突っ込んでいるような衝動性のようなものを感じた。 自殺に関する暗くなりがちな話をあっさり飄々と述べられるキャラクターによるものな...

末井さんが過去に様々に経験した自殺や死について徒然なるままに綴られたエッセイ。 著者は死について恐れているというより、半分親しみ、さらには死の世界に片足突っ込んでいるような衝動性のようなものを感じた。 自殺に関する暗くなりがちな話をあっさり飄々と述べられるキャラクターによるものなのだろう。

Posted byブクログ