産後クライシス の商品レビュー
産後クライシスの基礎がわかる本。本書は「産後クライシス」の言葉の生みの親と言える人たちがまとめた、産後クライシスとは何か、どうしたら乗り越えられるのかをまとめたもの。それまでの日本にはこの概念を認識する機会がなかったことを考えると、最初にこの言葉を生み出して世間に浸透させた功績は...
産後クライシスの基礎がわかる本。本書は「産後クライシス」の言葉の生みの親と言える人たちがまとめた、産後クライシスとは何か、どうしたら乗り越えられるのかをまとめたもの。それまでの日本にはこの概念を認識する機会がなかったことを考えると、最初にこの言葉を生み出して世間に浸透させた功績は非常に大きいと思える。本書の発行から10年が経ち、社会は少し変わってきた。最近の動向や今の当事者の気持ちに寄り添う本をお探しの方には『ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋』を心からおすすめする。
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2013年に発行されている著書のため、2024年現在とは多少異なる点があった。少しずつ社会が変わってきているなと思う一方、10年経っても価値観が変わっていない職場の方々などを思うと残念だなと思う部分もあり、渦中の自分自身達から更に変えていければと思う部分があった。 また、根本的...
2013年に発行されている著書のため、2024年現在とは多少異なる点があった。少しずつ社会が変わってきているなと思う一方、10年経っても価値観が変わっていない職場の方々などを思うと残念だなと思う部分もあり、渦中の自分自身達から更に変えていければと思う部分があった。 また、根本的に大事な部分は変わらないと感じたので、パートナーと都度コミュニケーションをとりながら自分たちらしくやっていけたらいいなと思った。
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本書発刊の2013年から社会も当然変化しています。男性育休率は2013年の2%から2022年には17%、2025年には50%を目指す勢いだそうです。この本のような危機意識が社会に働きかけた結果として今があると、感謝の想いです。 私は1人目が産まれる前に本書を手に取り、1人目が3...
本書発刊の2013年から社会も当然変化しています。男性育休率は2013年の2%から2022年には17%、2025年には50%を目指す勢いだそうです。この本のような危機意識が社会に働きかけた結果として今があると、感謝の想いです。 私は1人目が産まれる前に本書を手に取り、1人目が3歳を超えて2人目が産まれた後のタイミングで久々にまた読んでみました。幸い、育休や休みが取りやすく、時間調整できる、通勤負荷の少ない職場環境なのもあり、産後クライシスはいまのところ避けられていますが、感謝を伝えたり夫婦の対話をもっと増やさねばと気が引き締まります。 子育ての当事者はもちろん、周囲に子育てしている人がいたり将来子どものいる家庭を持ちたいと考えている方にも、一読の価値があると思います。
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家庭の事情のことなのでどう説明されるか気にはしていたけど、国等の客観的なデータを中心に周りの話もおりまぜつつわかりやすく説明されていた。サクサク読める。
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一気に1時間ほどで読み終わるような読みやすい内容。産後に夫婦が直面する危機についてタイトルのような名付けをして現象として浮き彫りにされたこと自体にまず拍手を送りたい。女性と男性両方の視点から書かれているので、女性視点には深く頷きつつ、男性視点には驚きもあり、やはり異性同士の関係性...
一気に1時間ほどで読み終わるような読みやすい内容。産後に夫婦が直面する危機についてタイトルのような名付けをして現象として浮き彫りにされたこと自体にまず拍手を送りたい。女性と男性両方の視点から書かれているので、女性視点には深く頷きつつ、男性視点には驚きもあり、やはり異性同士の関係性を維持するにはお互いの歩み寄りが必要なのだとあらためて感じた。 それにしてもゴミ捨てタスクの描写が秀逸すぎて笑えた。ゴミ捨てとはゴミ捨て場に持っていくことだけではなく、ゴミの日を記憶する、家中のゴミを集める、分別する、ゴミ袋を交換する、、まさにその通り!
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友人の薦めで読了。 来週出産予定なので、事前に夫婦で読んでおいて良かった。 妊娠中や育児の恨みは一生ものと聞くけど本当なんだなと…嫌なら離婚すればいいと思っていたけど、 勝手に退職金とか使われたくないから、不満や恨みがあっても意地でも離婚しないみたいなエピソードとかあって、、 自...
友人の薦めで読了。 来週出産予定なので、事前に夫婦で読んでおいて良かった。 妊娠中や育児の恨みは一生ものと聞くけど本当なんだなと…嫌なら離婚すればいいと思っていたけど、 勝手に退職金とか使われたくないから、不満や恨みがあっても意地でも離婚しないみたいなエピソードとかあって、、 自分の人生を生きるために、ステレオタイプに縛られずかつ諦めずにお互いコミュニケーションを取り続けることが大切だと痛感… さぁ我が家はどうなるか楽しみ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
NHKが2012年に「あさイチ」で特集した、出産後に夫婦の愛情が急速に冷え込む現象 男女で認識に大きなギャップがある 第1章 夫婦を壊す、産後クライシス ・恋愛、結婚、妊娠はよく話題になるが、産後の夫婦関係は ・配偶者への愛情は、子どもが2歳になる頃までに夫は5割、妻は3割にまで下がる →夫への愛情はその後、回復組と低迷組に二極化 →悪ければ離婚、防げても禍根に 第2章 産後クライシスのメカニズム ・出産は女性の人生最大の危機 ①身体的危機 陣痛は初産だと平均10時間、後産、帝王切開、晩産化 産後は胸の張り、乳腺炎、睡眠不足、痔、尿漏れ ②精神的危機 育児の不安、赤ちゃんが何を考えているか不明 体重が増えない、命の責任 ③社会的危機 子なし友人と生活時間や行動範囲、話題が合わない 復帰後に仕事はあるのか、両立できるのか ・夫の「育児や家事」への参加度、アジアで見ても低い →夫が妻の変化に全く気付いていない ・稼げさえすればよい夫だ、と勘違いしている? そうは言ってもこのご時世、手取りアップは難しい →夫の育児時間を15%→18%に上げるだけで、月収10万円アップと同等の満足感 ・夫が育児、家事をやるほど第二子の生まれる確率が高い →家族への愛情が、家事や育児を通して伝わっているから? ・日本の長時間労働 家族ともっと過ごしたいと考える男性の前に立ちはだかる 第3章 なぜ今、産後クライシスが問題に ①女性が自由を獲得したこと 仕事も結婚も出産も全て、自由意思に基づく「選択」になった ②育児環境の変化 子育ての話をできる人が周囲にいない、孤育て →今の世代は、ダンス教室など「枠」がないと友達を作れない ③男性自身が重要視するようになった 仕事にさえ打ち込んでいれば豊かになれる、と信じられない時代 →家族か仕事かの選択のときには家族を選ぶべき、考える 第4章 産後クライシスを回避せよ ・妻編 ①言葉にして伝えよう ②とりあえず6割できたらOK! ③「褒める」から始めよう ④「良妻」は産後クライシスへの近道 妻が頑張りすぎて夫を「長男くん」に育ててしまったたのかも ⑤時には「実力行使」も→数時間のプチ家出 ・夫編 ①あなたは本当にイクメンですか? ゴミ出しだと思っているのは、単なる「ゴミ運び」では ②「手伝おうか?」はNGワード ③里帰り出産にご用心 妻が先に母親になってしまい、夫が父親になるのが遅れる ④「育休」をとってみよう ⑤「お金」と「同居」でリスクを減らす 家事の省力化→新三種の神器(掃除ロボ、食洗器、乾燥機) いっそのこと妻の実家に同居、もしくは近居 ⑥家事・育児よりも大切なのは もっとも効き目があるのは「ねぎらいの気持ち」 第5章 母親を支える産後から 夫婦を支える産後へ ・クライシス回避に有効な手段は「夫も子育てシフトを組むこと」 →企業など社会的なフォローが欠かせない ・里帰りではなく「マイタウン出産」しやすい街に 産後の家事・育児を支援するヘルパー制度 ・結論、夫婦で話し合うこと 仮に今パートナーを亡くしたとすると、「もっと話せばよかった」 「もっと思いやればよかった」と後悔する人は多いのでは
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NHKの記者が著者で、あさイチで組んだ特集をベースに内容が構成されていた。内容の面白さ以上に、これが10年前の本なのに状況が変わっていない日本って••••という衝撃がでかすぎる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近になって、育児や出産の大変さを見聞きすることも増えたが、本書は10年前に書かれていることを踏まえると、先進的な本だったのではないか。 産後クライシスを避けるため、夫婦それぞれが意識すべきことが書かれているのは、実践的でよかった。本書で書かれている通り、出産・育児の大変さが当然のこととして知られるようになり、「産後クライシス」と言う言葉自体なくなっていけばいいと思う。
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産後クライシスという言葉に馴染みがない段階であればわかりやすくて良い本。 当然起こりうることだという認識があり、いかに夫側に産後動いてもらうかを夫婦で話し合い済みの自分にとっては、特に新しい発見なし。 幸いにも夫は妊娠中の辛さを理解しようと努め、労ってくれるし、家事も積極的にや...
産後クライシスという言葉に馴染みがない段階であればわかりやすくて良い本。 当然起こりうることだという認識があり、いかに夫側に産後動いてもらうかを夫婦で話し合い済みの自分にとっては、特に新しい発見なし。 幸いにも夫は妊娠中の辛さを理解しようと努め、労ってくれるし、家事も積極的にやってくれる。 育休も産後一ヶ月程度(身体が回復するまで)取ってくれ、その間は私は身体の回復に専念する、といったことに理解がある。 また、産後クライシスを当然のように認識•理解し、子どもが手を離れてからの長い夫婦生活を良好なものにするため努力する気がある。 こうして書き出してみると、本当に良い人だ…。夫くん、いつもありがとう…。後で伝えよう。。 産後クライシス回避のために妻側としてできること、の章は、ほぼどれも産後だけでなく、夫婦で家庭を運用していくにあたって気をつけるべきことであるように感じた。 •言葉にして伝えよう(ため息やモノにあたって、自分は疲れてるのよオーラを出しても相手は気づかない。察してちゃんはやめよう。疲れているなら疲れていると、やってほしいことがあるならはっきりと言うこと。) •まずは6割できればOK(家事育児のマイルールを当然のものだと思って押し付けるのはやめよう) •褒めるから始めよう(家事の因数分解をしよう、手順やプロセスの明確化をしよう) •「良妻」は産後クライシスの近道(夫の世話を焼くのが良い妻、という意識で世話を焼きすぎると、夫にとってそれが当然になってしまう) •時には実力行使(数時間のプチ家出で、家事と育児の重圧を実感させよう)
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