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悪医 の商品レビュー

3.9

54件のお客様レビュー

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2014/08/17

これまでの久坂部氏の作品と少し違って、かなり現実的な内容でした。医師と患者、双方からみた治療の在り方はすごく考えさせられます。自分が、身内がその立場だったら、自分はどうするだろう。”悪医”というタイトルはかなり自虐的なきがしますが…

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2014/07/31

医師だからこそえぐることができる、がん医療の現実をみせつけられました。ガンになったら、治らないなら何もしないでおこう、というのも選択肢に入りました。

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2014/07/30

余命3ヶ月の宣告を受け入れられず奇跡を信じてさまよう末期癌患者とそれをどのように伝えれば受け入れてくれるのか悩む医師。両者の視点を余命が尽きるまでの期間交互に描いた医療小説。タイトルからは想像し難い内容。感動

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2014/06/27

末期癌を宣告された患者と医者の葛藤。よく心臓病や脳卒中で突然死ぬより癌の方が身辺整理をする時間があっていいとか言うけど、癌が進行していく過程はやっぱり恐い。もし自分だったら・・・と考えざるをえない。

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2014/06/06

医師の考えと患者さんの思いのすれ違いがテーマです。 主人公は、52歳の男の患者さん。 胃がんになり、肝臓に転移があることがわかりました。 すでに進行がんです。 もう一人の主人公の35歳の外科医がこの患者さんを診ていました。 外科医は、患者さんにこれ以上治療はないと宣告しました。 ...

医師の考えと患者さんの思いのすれ違いがテーマです。 主人公は、52歳の男の患者さん。 胃がんになり、肝臓に転移があることがわかりました。 すでに進行がんです。 もう一人の主人公の35歳の外科医がこの患者さんを診ていました。 外科医は、患者さんにこれ以上治療はないと宣告しました。 患者さんは、見捨てられたとショックをうけ、外科医をどんでもない悪医としてうらみます。 そしてなんとか治療をしてくれるところはないかとドクターショッピング(医師を探しまわること)を繰り返します。 これ以上は、ネタバレになり久坂部氏から怒られそうなので書きません。 最後は、どのようになるか読みながら想像していましたが、こんな手があったのかという終わり方でした。 さすが作家になる方は、ちょっと深いです。 ぜひ読んでみてください。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11870874807.html

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2014/05/30

末期癌を宣告された患者と宣告した医師のお話。実際の医師が書いた話だけあって臨場感はたっぷり。癌について、患者について医師について、色々考えさせられました。

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2014/05/13

母が末期癌で亡くなり・・・本当にこの本の通りでした。。 この本は癌で苦しむ人の真実を描いていると思います。 感動してラストは大泣きでした・・・。

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2014/02/12

2014.2.12読了 末期癌患者と医師、両者それぞれの葛藤、苦しみ、気持ちの溝、がん治療難民 治療の余地が無いと余命三ヶ月と告げられた場合、副作用で命を縮めるより、残された時間を有意義に使った方がいい。 頭ではわかっていても受容できるようになるまでには時間がかかる。 自分だっ...

2014.2.12読了 末期癌患者と医師、両者それぞれの葛藤、苦しみ、気持ちの溝、がん治療難民 治療の余地が無いと余命三ヶ月と告げられた場合、副作用で命を縮めるより、残された時間を有意義に使った方がいい。 頭ではわかっていても受容できるようになるまでには時間がかかる。 自分だったら、家族だったらどうするだろう?とずっと考えていた。 抗がん剤治療の副作用にもがき苦しむ描写は凄まじかったが、最後に双方の気持ちが互いに届き、最終的に「ありがとう」の言葉が出たのは良かった。

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2014/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 末期がん患者へ治療の余地がないことを宣告する医師の苦悩、そして・・・宣告された患者の生への執念。  それぞれがひとつひとつの章として交互に語られる。ラストは圧巻であり、涙する。 【内容紹介】  現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。  がん治療の拠点病院で、52歳の胃がん患者の小仲はがんが再発したあと、外科医の森川医師から「これ以上、治療の余地がありません」と告げられた。  「私にすれば、死ねと言われたのも同然」と、小仲は衝撃のあまり診察室を飛び出す。  小仲は大学病院でのセカンドオピニオンを断られ、抗がん剤を専門とする腫瘍内科、免疫細胞療法のクリニック、そしてホスピスへ。  それぞれの場所で小仲はどんな医師と出会うのか。  一方、森川は現在の医療体制のもと、患者同士のいさかい、診療での「えこひいき」問題など忙殺されるなか、診療を中断した小仲のことを忘れることができず、末期がん患者にどのように対したらよいのか思い悩む日々がつづく。  患者と医師の間の溝ははたして埋められるのか。  がん治療に対する医師の本音と患者の希望は軋轢を生み、物語は運命のラストへと向かう。  ひくにひけない命という一線を、患者と医師双方の切迫した事情が迫真のドラマを生み出す問題作。

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2014/02/11

 52歳で肝臓の癌はもうどうすることもできないと余命宣告をされた小仲辰郎は絶望していた。なぜそんなにもあっさりと治療を諦めるのか。世の中にはまだまだいろんな治療法があるのではないのか!?ショックで病院を飛び出し、宣告が信じられずに治療してくれる病院を必死で探す。35歳の外科医、森...

 52歳で肝臓の癌はもうどうすることもできないと余命宣告をされた小仲辰郎は絶望していた。なぜそんなにもあっさりと治療を諦めるのか。世の中にはまだまだいろんな治療法があるのではないのか!?ショックで病院を飛び出し、宣告が信じられずに治療してくれる病院を必死で探す。35歳の外科医、森川良生は患者のためを思って告げた診断結果に激怒する患者を見て心を痛める。ここまできてしまったらもう何もしないことが一番長く、平穏に過ごせるということがなぜわかってもらえないのか!?  余命を宣告した医師側と、宣告されてもなんとか治療をと望む患者側、両方の視点で交互に進んでいく。この本の中の医者は、癌がどうせ治らないならその方が良かれと思って正直に余命を告げ、これ以上の治療は無駄で余計に余命を縮めたり、苦しむだけで患者にとっては何の得にもならないと正直に告げ、余生を大事に過ごすようにと言う。しかし患者はとうてい受け入れられず、世の中に存在する治療の中には自分に有効なものがまだあるはず、こいつがヤブなんだと決めつけ、転院を繰り返して口先だけ調子のいい医者に捕まって金儲けの道具にされ、結局金も体力も余命を使い果たした末に治らず逝く。以前なら、やはりなんとか希望を見出したいと願う患者側に肩入れして読んだのではないかと思う。が、意図したわけではないのだが、予約していて本が回ってきたのがなんとも言えぬタイミング。発見された時にはすでに子宮体癌末期で余命3か月と宣言されていた祖母を看取ったばかりだった。

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