なぎさ の商品レビュー
相変わらず心臓タコ殴りだなこの人の小説は!!!!!人間の闇!!!!!! 一時期めっちゃ読んでたから実は既刊ほぼ全部読んでる・・・ 何度読んでも闇が深い・・・
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私が子供すぎるのか、今はこれを読む時期ではなかったのか、スッと読み終え特に何もこころに引っかかってこなかった。 最初から最後までずーっと薄暗い印象の物語で少し胃もたれをしてしまった。。。でも嫌いではなく、今の私には合わなかった作品なのだと思う。
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子供のいない夫婦の佐々井(ブラック企業勤務)と冬乃。 最初~中盤あたりは子供がいないが故に家族になりきれなくて言いたいことも言い合えない気を遣う夫婦でイライラした(笑) そこへ冬乃の妹(元漫画家)があらわれ、胡散臭いモリがあらわれカフェをやるようになり、佐々井の部下もカフェで働くようになり…。 ただ妹に振り回されてカフェやって成功する物語なのかと思ったらいやはや、根っこは毒親。 生活保護の不正受給、子供に金銭をたかり、自分らの要望がききいれられないとどなり罵り、妹にはやけどまでさせてしまう親。 そしてようやくその親と決別。 ブラック企業を辞めて、ようやく生涯のパートナーとして向き合えるようになった夫婦。 妹とモリにいいようにされてしまったけど、生活をかき乱されたことによって今まで静かだったけれど鬱々とするような人生があきらかに前に進んでいった様子が読み取れた。
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「生きていくということは、やり過ごすということだよ。自分の意志で決めて動いているようでも、ただ大きな流れに人は動かされているだけだ。成り行きに逆らわずに身を任すのがいいよ。できることはちょっと舵を取るくらいのことだ」所さんのことば。 「興味を持ち続けるから罪悪感に縛られるんだ。...
「生きていくということは、やり過ごすということだよ。自分の意志で決めて動いているようでも、ただ大きな流れに人は動かされているだけだ。成り行きに逆らわずに身を任すのがいいよ。できることはちょっと舵を取るくらいのことだ」所さんのことば。 「興味を持ち続けるから罪悪感に縛られるんだ。同じ悩みにそろそろ飽きろ。人生の登場人物を変えるんだ」 モリのことば。
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最後まで読んだよ。 この分厚い1600円(税抜き)の本を。 つ、つまらなかった・・。 山本さんのほかの小説は 好きなもの多いんだけどなぁ。 これはダメだった。 時間返せぇぇぇ的1冊。
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ストーリーを書こうとすると、なんということのない話なのだ。 夫以外の人とはほとんど接することなく孤独に毎日を送る主婦、冬乃。 夫の佐々井はブラック企業に勤めている。 とても人当たりがよく、面倒見もよさそうなのだが、妙に周囲に無関心にみえる佐々井の様子に、読んでいて不安をかきたてら...
ストーリーを書こうとすると、なんということのない話なのだ。 夫以外の人とはほとんど接することなく孤独に毎日を送る主婦、冬乃。 夫の佐々井はブラック企業に勤めている。 とても人当たりがよく、面倒見もよさそうなのだが、妙に周囲に無関心にみえる佐々井の様子に、読んでいて不安をかきたてられる。 そこに冬乃の妹、菫が転がり込んでくる。 音信不通だったらしく、やり取りがぎくしゃくしている。 妹は元漫画家で、それなりの成功者。 冬乃と違って外交的ではっきりした性格。 そして佐々井の部下、川崎。 元芸人だったが、彼女と安定した生活を送るために夢をあきらめ就職した先が、ブラック企業だった。 誰もが上っ面だけの言葉で語り、波風が立たないように生きているように見える。 そんな時、すみれの知り合いというモリという男が、彼らの中に転がり込んでくる。 モリが出てきてから物語が動く。 それまでは、淀んだ水の中で互いを傷つけないように、本音を出さず、自分を見せず、孤独を抱えながら、ただ毎日が過ぎていくだけだった。 カフェを作るといった菫。 夢物語のようなその話も、モリの人脈で、あっという間に形になる。 巻き込まれる冬乃。 佐々井に相談したいのだが、言い出せない。 読んでいて、もどかしくてしょうがない。 みんなが何かを隠している。意識しているかどうは別として。 物語が動くにつれて見えてくる、冬乃と実家の両親の断絶。 これが物語の核だった。 カフェづくりの話でも、ブラック企業の話でもない。 家族の話。 ああ、そうだ。 冬乃と佐々井は夫婦なのだし、冬乃と菫は姉妹だっだ。 実家暮らしの川崎の現実と、百花との暮らしを求める気持ち。 これは家族の話だった。 親なんだから、これまで育ててやったんだから、面倒くらい見てあたりまえだと思う親。 それが重くて重くてたまらない冬乃。 冬乃を支えてあげたかったはずなのに、毎日の仕事に押しつぶされて、感情がどこかへ行ってしまった佐々井。 良くも悪くも長女なんだよね、冬乃は。 子どもが生まれるまで私も冬乃のような立場だったから、ものすごく気持ちが持って行かれてしまった。 山本文緒の本を読んでいると、時に「これは私のことですか?」と思うことがある。 辛いなあと思っていることを一般化してもらうことによって、心を楽にしてもらったことが何度もある。 今回もそうだった。 自己評価が低すぎるのは、高すぎるのと同じくらい良くない。 評価が低いことを言い訳に、何もしないから。 「出来ない。出来ない」って言っているのは楽だしね。 冬乃は大丈夫。 佐々井もいるし、所さんという知り合いも支えてくれる。 川崎も大丈夫。 紅シャケ君が彼を変えてくれる気がする。 菫も大丈夫。 「私はずっとここにいるから」冬乃がそう言ってくれたから。 私も大丈夫。多分。 この本を読んだから。 “私は自分から積極的に外に向かって働きかけることは苦手だけれど、向こうからやってくるものを受け止め、対応することは得意かも知れなかった。” うん、私も。
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神奈川久里浜に集う人達の人生模様を描いたお話。登場人物が等身大で各々の悩みや葛藤は誰もが経験する事ばかり。そんな中でも生きていくには迷いながらも決断して前に進んでいく。徐々に過去が明らかになる展開も面白い。夫婦や家族や仕事や恋愛とか様々な事が描かれた一冊。
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ゆるゆるとした日常のなかで破綻していく人間関係が怖くもあり、前半はなかなか読み進められず… しかし後半、姉妹の抱える問題(依存しすぎる肉親)が明らかになった辺りからは一定のリズムが出来て、重いながらも最後には希望を感じられる部分もあり。
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学生時代にはまっていた山本文緒さん。 長編小説は長いこと書いていなかったらしく、久しぶりに文緒ワールドに浸れて感慨深いです。 夫婦や姉妹がゆっくりゆっくり再生していく物語。久里浜にカフェを作ったり、ブラック会社やら生活保護の不正受給やら、それだけいうと今どきの流行りものを詰め込んだみたいな気もするけど、冬乃や川崎の心情が丁寧に描かれているから特に違和感はなかった。 佐々井くんと冬乃はいい夫婦だなあ。 所さんには裏がありそうと疑ってたけど、実にいい人だった。 最後、モリがあそこまでバッサリ悪役みたいに扱われていたのはびっくり。
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とりとめ無さ過ぎで、結局何の話しか良く分からなかった。誰が主人公?みんなの成長物語?家族の在り方の話し?消化不良です。
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