なぎさ の商品レビュー
冬乃と菫の姉妹、それぞれが抱える生き辛さと冬乃の夫・佐々井、佐々井の会社後輩川崎、菫の知り合いのモリのキャラクターが絡み合い、人間って難しい…と思わされた。
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うまくいかない人たちが、少しずつうまくいく話。 地元が舞台というだけで手に取ったが、予想外によかった。 毒親怖い。
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回り道をすればするほど、本当の自分を導いてくれる人に出会える。いやな経験、会いたくない人そんなことも時がたてば糧にできてしまうのも人ならでは。人生いろんなことしたほうがいいねっておもいました。
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感想 ブラック会社、人間関係、親の問題など人それぞれ、作品中でずっとモヤモヤした思いがあったが、最後はそれでも前を向いて進んでいく登場人物たちに希望が持てた。 あらすじ 海なし県の長野に生まれて、今は夫と貧乏生活をしている冬乃、元芸人で就職したが自分が何をやりたいのかよく分からない哲生、海外から帰ってきた謎の人物モリ。3人の何気ない毎日が描かれている。 冬乃は、家が火事に合い、一時的に避難してきた妹について、何でも容量よくこなす彼女を眩しく思いつつも、一緒に住むことで苛立ちも感じていた。 哲生は今の会社に馴染めず、仕事を辞めたいと思いつつも他に何をやっていいのか分からず、今後の人生もどうしたいのか分からず悩んでいた。冬乃の夫の佐々井と同じ会社に勤めるが、ブラックすぎて辞める。モリに誘われて、姉妹のカフェを手伝う。 冬乃は、妹が久里浜でカフェをやると言い出したことに最初はかなり抵抗や旦那への遠慮があったが、始めてみると自分に合っていると感じ出す。 カフェでの人間関係や妹が急に、軌道に乗り始めた店を売ると言い出したこと、夫婦の関係や両親との関係など重い話もあったが、冬乃は両親と決別し、夫と新たな一歩を踏み出す決意をする。 哲生も、カフェをクビになったあと、バイトをするが、昔の芸能関係の人から営業職の誘いがあり、決意を新たにする。
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何歳からでもやり直せる、始められるって感じで終わったのはよかった。ずるい人達に振り回されずに佐々井夫婦には幸せに暮らしてもらいたいと思った。
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鎌倉のちょっと先の久里浜が舞台のおはなしです。 結婚して子供がなく、旦那さんと共に平凡な日々を送る、専業主婦の冬乃目線と、冬乃の旦那さんの部下の川崎くん目線と、とても怪しい人のモリ目線で話が進んでいきます。 冬乃の所に、ボヤで住むところが無くなってしまった、妹の菫が転がり込む...
鎌倉のちょっと先の久里浜が舞台のおはなしです。 結婚して子供がなく、旦那さんと共に平凡な日々を送る、専業主婦の冬乃目線と、冬乃の旦那さんの部下の川崎くん目線と、とても怪しい人のモリ目線で話が進んでいきます。 冬乃の所に、ボヤで住むところが無くなってしまった、妹の菫が転がり込むところから始まります。 あれよあれよという間に、ああなって、こうなって……。 自分が何をやりたくて生きているのか?こんな事をやりたいがために生きているのか?そんな葛藤が見える本でした。
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登場人物それぞれのこころの動きに共感し、展開が気になりどんどん読み進めていった。脆いようで強い繋がりや絆に感動したし、生きにくさの先にある希望を見つけることの大切さを改めて感じることができた。
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横須賀には5年居ましたので三浦半島は庭のようなものですw。本作品の舞台、久里浜もよく馴染み好きな町です。山本文緒「なぎさ」、2013.10発行、371頁。長野県須坂市から久里浜に来た冬乃と佐々井一弘夫妻を中心に、冬乃の妹菫、佐々井の部下川崎哲生などの関りを絡めながら、人間の細やかな心情を描いた秀作。読み応えがあり、小説らしい小説といえます。いい意味の芥川賞と直木賞を足した作品と評すれば褒め過ぎでしょうか(^-^) 登場人物で「モリ」は好きになれなかったです。
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よかった。 読みやすいけれど、なんだか読んでいてヒリヒリした。 登場人物それぞれに切ないところがあるというか、深かった。 ホリは好きになれないなー。
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読み始めは登場人物が皆ぼんやりしていて、読むのが少しだるく感じました。登場人物のキャラや個々の考え方が虚ろというか、揃いも揃って覇気ややる気の無いのばかりだなぁと…。 菫がカフェを開店させてからは、少しずつ動き出し、それぞれの物語が進んでいくため楽しめました。 冬乃、佐々井、菫...
読み始めは登場人物が皆ぼんやりしていて、読むのが少しだるく感じました。登場人物のキャラや個々の考え方が虚ろというか、揃いも揃って覇気ややる気の無いのばかりだなぁと…。 菫がカフェを開店させてからは、少しずつ動き出し、それぞれの物語が進んでいくため楽しめました。 冬乃、佐々井、菫、川崎が主な登場人物ですが、誰に共感するかは人それぞれと思います。自分は共感はしなかったが、所さんが好きです! 最後に夫婦がそれぞれに強くなり、手を取り合って生きていく選択をするのが良かった。
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