ヒア・カムズ・ザ・サン の商品レビュー
2013.12.6 pm 9:15読了。花の金曜日。不器用な人々。家族。思いを読み取る。「子供がプチモンカードを千枚持ってるみたいなこと」を自慢する父親。癖は直らない。見栄と意地。重なる自分。他人から見ると、私もこんな風に見えているのだろうか。カオルの父親は弱さを認めた。認める手...
2013.12.6 pm 9:15読了。花の金曜日。不器用な人々。家族。思いを読み取る。「子供がプチモンカードを千枚持ってるみたいなこと」を自慢する父親。癖は直らない。見栄と意地。重なる自分。他人から見ると、私もこんな風に見えているのだろうか。カオルの父親は弱さを認めた。認める手助けをしてくれた人がいた。私は?いつの間にか一人で、意地ばっかりはって。にっちもさっちもいかなくなって。他人に迷惑をかけてばかりで。そんな自分が殺したくなるほどいやでいやでたまらなくて。子供じみたことばかりを考える。もう潮時かな。認めなくては。有川さんらしい、きれいな物語でした。
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- ネタバレ
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『平成二十五年 十月 一日 発行』版、読了。おそらく初版。 文庫版としては初見。 ハードカバー版の読了から期間があいたため、ほぼ新鮮な気持ちで読み終えました。 個人的には、最初の表題作の方が作者らしい内容に感じましたが、その後に収録されているパラレル版の方が(特に春男の)キャラが出来上がっていたため、トンガリ具合がハンパなくて、印象深かったです。 久々に読んでみておもしろかったことはおもしろかったのですが…こういう実験的な刊行は、この本だけでお腹いっぱいな感じです。 でも、きっとこの本と同様なスタイルで新刊が刊行されたら読んでしまうんだろなあ(^-^;; 巻末に収録されているのは脚本家の岡田惠和氏の解説。当人も明記していりましたが、ほとんどファンレターに近かったwww
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面白い趣向。主人公のキャラは同じだったけど、周りの人物がそれぞれに強烈で異なるキャラだったので2作で印象がだいぶ変わるもんだと思った。 短いせいか、舞台で動いてる様は想像できるけど、ちょっと薄いかんじがした。 サクッと読めてウルッとくる。通勤電車で読んじゃイカンです。
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有川さんの書く話はやっぱり読みやすい。軽めだからというのも確かにあると思うけどドキドキしてハラハラしてキュンとして…登場人物に感情移入しやすい。 今回も素晴らしい一冊でした。 個人的には一作目が冒頭からめちゃくちゃ好きだけど二作目も良いです! 一作目とは全然違う晴男のキャラ(笑...
有川さんの書く話はやっぱり読みやすい。軽めだからというのも確かにあると思うけどドキドキしてハラハラしてキュンとして…登場人物に感情移入しやすい。 今回も素晴らしい一冊でした。 個人的には一作目が冒頭からめちゃくちゃ好きだけど二作目も良いです! 一作目とは全然違う晴男のキャラ(笑)真也と晴男の出会いの場面は最近読んだ本の中でも一番ツボだったなー。舞台も観てみたい! ただ、やっぱり全体的には一作目が好きなのですが。
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主人公・真也の能力(触れた物の過去が見える)がとても格好良かった。羨ましい。慎也と同姓同名で驚いた。漢字違うけど。
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登場人物が同じで、設定を変えた2つの話が収録されてます。 話自体にはつながりはありませんが、どっちとも父と娘の再会の話。 同じような話が2つ… 途中で飽きたらどうしようかと思ってましたが、何とか読めました。 しっとりとした雰囲気の『良い話』な感じ。 どちらかと言えば、キレイす...
登場人物が同じで、設定を変えた2つの話が収録されてます。 話自体にはつながりはありませんが、どっちとも父と娘の再会の話。 同じような話が2つ… 途中で飽きたらどうしようかと思ってましたが、何とか読めました。 しっとりとした雰囲気の『良い話』な感じ。 どちらかと言えば、キレイすぎない2つ目の話の方が好みかな?
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同じ食材で、同じ料理作った筈なのに、 出来上がりがこんなに変わるとは。 (しかも両方美味しい) ちょっと実験的ですが、小説書く人って凄い、 って体感できますよ。
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強烈に憎まれることと強烈に愛されることは裏表だ。十人に読まれて十人全員にそこそこ受け入れられるような作品は、印象がいいんじゃなくて、印象が薄いって言うんだ。
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有川さんの話はなんか安心して読める。 期待を裏切られることがない。 全く同じキャラクター、長い間会っていなかった父娘の再会現場に立ち会うことになった主人公。 同じ設定だけど見事に2つの作品になってる。 わたしは2つ目のうだつ親父のほうが好きかな。 というか、物語に引き込まれた。...
有川さんの話はなんか安心して読める。 期待を裏切られることがない。 全く同じキャラクター、長い間会っていなかった父娘の再会現場に立ち会うことになった主人公。 同じ設定だけど見事に2つの作品になってる。 わたしは2つ目のうだつ親父のほうが好きかな。 というか、物語に引き込まれた。 親との関係性を改めて考えさせられた。 うちの親は、どっちかって言うと真逆のタイプなんだけど、いつまでも「親は正しい」というインプットから抜け出せない自分を、改めて認識したように思う。 親も人間なのにね。
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7行のあらすじから生まれた、2つの物語。ヒーロー・ヒロインと枠は共通だけど話自体は全くの別物。珍しい設定なので、2つの話に感情移入できるか心配だったけれど、2つとも違う話として楽しめた。どちらもじんわり心温まる話。
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