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ヒア・カムズ・ザ・サン の商品レビュー

3.5

267件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    104

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

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2013/10/30

なぜ最近筆者の作品を読むのかと思えば あとがき(ファンレター)にある「読後感のよさ」 これに尽きると思う。 本作は、正直いうと物足りない。 でも図書館戦争のときの印象(たった四項目をここまで拡張する想像力) と同様に、与えられたあらすじから二つの異なる物語を 作り出す力は凄いと...

なぜ最近筆者の作品を読むのかと思えば あとがき(ファンレター)にある「読後感のよさ」 これに尽きると思う。 本作は、正直いうと物足りない。 でも図書館戦争のときの印象(たった四項目をここまで拡張する想像力) と同様に、与えられたあらすじから二つの異なる物語を 作り出す力は凄いと思わされる。 短所はあっても、登場人物(主にメインキャスト)に 「こうありたい」という魅力があり、脇を固める人物の欠点が クローズアップされても、最終的に善を感じる描き方がすき そして、 物語中で語られる作品に寄り添うということは 現実の世界では、人物に寄り添うことに置き換えられ 他人の気持ちの痛み、叫び、温かさをを自らのものとして 受け入れていくことにつながるのではないだろうか。

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2013/10/29

うーん…やはり戯曲感が否めない。設定、ストーリーは大好きですが、掘り下げが足りないという印象が強いかなぁ。

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2013/10/29

本を読み終わり、岡田恵和さんの解説を読んで、私が有川浩さんが好きなわけはまさにこれだ!!と思った。読み終わったは時に、いつも心が休まっている。阪急電車も県庁おもてなし課もそうだった。だからこそ、映画化に足るのだろう。今作も舞台化が決まっており、きっと素敵な作品になるだろうと期待し...

本を読み終わり、岡田恵和さんの解説を読んで、私が有川浩さんが好きなわけはまさにこれだ!!と思った。読み終わったは時に、いつも心が休まっている。阪急電車も県庁おもてなし課もそうだった。だからこそ、映画化に足るのだろう。今作も舞台化が決まっており、きっと素敵な作品になるだろうと期待している。

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2013/10/28

雑誌掲載分を読んだけれど、文庫化されたので、再度購入→再読です。たった7行の設定からストーリーを展開。小説版を有川さんが、演劇版を戌井さんが考えられました。考えた人によって展開はもちろん異なっていくんだけど、有川さんの作品はミステリアスな部分もあり、ひきつけるところがあったし、戌...

雑誌掲載分を読んだけれど、文庫化されたので、再度購入→再読です。たった7行の設定からストーリーを展開。小説版を有川さんが、演劇版を戌井さんが考えられました。考えた人によって展開はもちろん異なっていくんだけど、有川さんの作品はミステリアスな部分もあり、ひきつけるところがあったし、戌井さんの作品は、人間臭さのようなものがあったのではないかと思う。面白かったのは私は有川さんだと思う。どちらも人間の愛情を描いた作品でした。

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2013/10/26

一つの設定から生まれたふたつの物語。お父さんは二人ともやや子供の様。でもきっと愛しているんだよね妻達と娘達は。心を繋ぐ物語はこんなにも暖かい。

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2013/10/26
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演劇集団キャラメルボックスとのコラボ・・・ではなく、別作品。簡単な設定だけ用意して、演劇版と小説版をそれぞれが作った、とな。その演劇版も作者が小説にして、2作とも読める、というのがこの本。設定だけが同じなので、展開は異なる。 キャラメルのシナリオをそのまま載せてくれてもよかったのに。そしてその演劇版の小説化の方が面白かった。作者の文章のケレン味が鼻につくようになってしまったので、演劇版が下地になっている方が控えめになっていて穏やかに読めた。

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2013/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な能力を持っている古川真也が鍵となって、カオルの家族と愛を再生する物語。 Paralellの岩沼に全てもってかれたと言ってもいいくらい岩沼の台詞に痺れました。読んでて虚を突かれたというか、ハッとさせられました。 解説で書かれていたように、私も有川さんの本には、宝のような台詞がちりばめられていると思います。そして読後感の良さも最高で、読み終わると幸せな気持ちになります。

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2013/10/23

やっぱり有川浩は妄想力が凄い! 本作は7行のあらすじを元に生まれたらしいが、代表作の『図書館戦争』や『県庁おもてなし課』 も、あるテーマから話を広げる形で作品が生まれている。 妄想力があるから、多作なのにクオリティーを維持しているんだなと思う。 ヒア・カムズ・ザ・ サン☆☆☆☆...

やっぱり有川浩は妄想力が凄い! 本作は7行のあらすじを元に生まれたらしいが、代表作の『図書館戦争』や『県庁おもてなし課』 も、あるテーマから話を広げる形で作品が生まれている。 妄想力があるから、多作なのにクオリティーを維持しているんだなと思う。 ヒア・カムズ・ザ・ サン☆☆☆☆ 表題作。こっちのが好き。 ヒア・カムズ・ザ・ サンParallel☆☆☆ 読後感は悪くないが、多少のもやもやが残る。 誰かのための優しい嘘と自分のための身勝手な嘘。嘘はよくないけれど、どちらの方が美しいかは明白だ。 ☆あらすじ☆ 編集者の古川真也は、特殊な能力を持っていた。 手に触れた物に残る記憶が見えてしまうのだ。あ る日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会する ことに。彼は米国で脚本家として名声を得ている はずだったが、真也が見た真実は―。確かな愛情 を描く表題作と演劇集団キャラメルボックスで上 演された舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・ サンParallel」を収録。有川浩が贈る物語新境地。

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2013/10/23

キャラたちはとっても魅力的なのだが ストーリーがちょっぴし物足りなかった。 父親ぐらいの世代がなさけない姿だといたたまれなくなる。

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2013/10/22

もう1つのシアター!みたいな舞台の脚本かと思ってたら、短編(中篇?)2つの組み合わせ小説だったとは。つくづく色んな事をしてみる人だな~と思ってしまうw それでも独自の世界観は決して崩さない、読者・ファンの期待を裏切らない読後感の良さは健在なのがうれしい♪ 1つの原案から小説と舞台...

もう1つのシアター!みたいな舞台の脚本かと思ってたら、短編(中篇?)2つの組み合わせ小説だったとは。つくづく色んな事をしてみる人だな~と思ってしまうw それでも独自の世界観は決して崩さない、読者・ファンの期待を裏切らない読後感の良さは健在なのがうれしい♪ 1つの原案から小説と舞台がそれぞれ作られ、その舞台版からもう1つのアナザーストーリーな小説が完成し、2つの小説作品が1冊にまとめられた、というのは実験的な試みなんですかね? 好きな作家さんの作品が2つ同時に読めるのは、1粒で2度おいしい、みたいな。 まさかの超能力もの。2つとも面白かったんですが、個人的にはやはり最初に完成した小説版の方がかなり好きですね。有川さんらしさが出まくっているというか。パラレルの方は、ちょと舞台版に引きずられて自由が利かなかったのかもという印象があったので。 しかし、これほど安心して読めて、あっという間に一気読みすること確実な作家さんは他にいない♪

Posted byブクログ