ヒア・カムズ・ザ・サン の商品レビュー
読み終わって凹んだ。 父親の見栄を切々と描いたサイコメトラーなお話。 嘘じゃない! って言う父親の寂しいブランコ姿がいたたまれなくなった。
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中編が二本。それぞれの登場人物は同じだが、パラレルワールドになっている。 個人的にはパラレルの方が好きやった。どうしようもないダメ親父やったな。
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なるほど。こうきたかーって感じの本の造作。 たった7行しかないの前書きから始まる2つのパラレルな物語の挑戦というコンセプトが面白い。 さらに、小説や映像など媒介によって話が異なっていることも。 パラレルどころではない三重奏、四重奏での人の想像力、見るべき観点の豊かさを感じる。 私...
なるほど。こうきたかーって感じの本の造作。 たった7行しかないの前書きから始まる2つのパラレルな物語の挑戦というコンセプトが面白い。 さらに、小説や映像など媒介によって話が異なっていることも。 パラレルどころではない三重奏、四重奏での人の想像力、見るべき観点の豊かさを感じる。 私なら、この7行から何を生むだろうか。
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批判が多いみたいですが、自分はパラレルの方が好きです。たぶん自分がどうしようもなく駄目な人間だからだと思います。嘘つきではなく、とてつもなく誇張して話したがる気持ちが嫌になるくらい理解できるもので
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7行から始まった2つの物語。 どちらも共感できる父親への思いが描かれている。 「親は立派な人であるべきだっていうのは、子供の幻想だ」 「人間は迷うし間違うし卑しい。親だって迷うし間違うし卑しい。そういうもんだ諦めろ」 この言葉、親のみならず、いろんな状況に当てはまるね。
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全く同じキャラクターを使って、2種類の物語を作れるものなのかと驚いた。なにより、どちらの話も有川浩らしさがあって、物語は終わったけれどもこの世界をまだ見ていたい、と思わせてくれる話だった。ふたつの話では主要なあるキャラクターの性格が正反対で、そういった対比も面白い。作者が読者へ向...
全く同じキャラクターを使って、2種類の物語を作れるものなのかと驚いた。なにより、どちらの話も有川浩らしさがあって、物語は終わったけれどもこの世界をまだ見ていたい、と思わせてくれる話だった。ふたつの話では主要なあるキャラクターの性格が正反対で、そういった対比も面白い。作者が読者へ向けてあなたはどちらが好きかと尋ねているような、そんな本だった。
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あーーーもぅほんとに有川作品が好きだ! 本作のあとがきにものすごく共感でした。 この読後感がたまらなくて、しんどい時でも、 有川さんの作品は読みたくなる。 ふとしたセリフに気づかされて救われる。 営業としての自分が、古川とカオルの 編集者としての姿に重なって、 共感したり...
あーーーもぅほんとに有川作品が好きだ! 本作のあとがきにものすごく共感でした。 この読後感がたまらなくて、しんどい時でも、 有川さんの作品は読みたくなる。 ふとしたセリフに気づかされて救われる。 営業としての自分が、古川とカオルの 編集者としての姿に重なって、 共感したり、痛いとこつかれたり、 でもやっぱり最後には元気をもらえる、 出会って良かったと思える有川作品が大好きです。 有川さん、これからもお世話になります!
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編集者の真也と同僚のカオル、カオルの父を中心に、登場人物やある程度の設定を共通する二つのパラレルな物語から構成される。いずれもキーになるのは、手に触れた物から人の感情や記憶を感じ取ることができる真也の特殊能力と、20年もの長い間閉ざされていたカオルと父との間の確執とその裏に隠され...
編集者の真也と同僚のカオル、カオルの父を中心に、登場人物やある程度の設定を共通する二つのパラレルな物語から構成される。いずれもキーになるのは、手に触れた物から人の感情や記憶を感じ取ることができる真也の特殊能力と、20年もの長い間閉ざされていたカオルと父との間の確執とその裏に隠された確かな愛情。どちらの物語も登場人物が魅力的で、印象的に残る素敵な台詞も多いですが、人の格好悪さを許容し、そのうえで尊重し合おうとする後半の話の方が好みかな。非常にスッキリと読後感も良い作品です。
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キャラメルの舞台観に行きたいけど行けない状況で、とりあえず小説で満たそうか…と購入。 いつも思うけど有川作品て、台詞回しとかがドラマ脚本ぽいなーと。 だからこれが先に舞台ありきでできた作品て知らなかったら、逆だと思ってただろうなー。 本編とパラレル、別物として楽しめました。 ...
キャラメルの舞台観に行きたいけど行けない状況で、とりあえず小説で満たそうか…と購入。 いつも思うけど有川作品て、台詞回しとかがドラマ脚本ぽいなーと。 だからこれが先に舞台ありきでできた作品て知らなかったら、逆だと思ってただろうなー。 本編とパラレル、別物として楽しめました。 でもまた読み返したいってほどでもなかったんで、評価は★3で。
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同じ設定で二つの物語が掲載されている。 読む人により好みは別れるのだろう。 どちらも同じ設定の特殊な能力より、大人がつく嘘がテーマと感じる。 一編は、人が傷つかないウソ。一方は、人を傷つけてもつき続けるウソ。 読んでて哀しくなるのは、二編目。 その読後感はこの作家さんら...
同じ設定で二つの物語が掲載されている。 読む人により好みは別れるのだろう。 どちらも同じ設定の特殊な能力より、大人がつく嘘がテーマと感じる。 一編は、人が傷つかないウソ。一方は、人を傷つけてもつき続けるウソ。 読んでて哀しくなるのは、二編目。 その読後感はこの作家さんらしくなく、ツラいものだった。
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