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明治・妖モダン の商品レビュー

3.4

89件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

    32

  4. 2つ

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2013/11/20
  • ネタバレ

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江戸から明治に時代はかわり、妖が時代にあわせいなくなったのではなく、人に溶け込み何食わぬ顔で暮らしているというなんともミステリアスなお話。 どうやら百木屋の常連および店主たちは妖らしいがそのあたりがぼやかされている。読み終わったときなんとなく後味が悪くもうすこし突っ込んだ話というか解説がほしいような気がした。

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2015/08/13

畠中恵の和風ファンタジー。 明治に入って20年、いつの間にか消えたかのような妖(あやかし)たちは、そこかしこの闇に潜んでいる‥?! 第一話 煉瓦街の雨 煉瓦街にりっぱな建物が並び、アーク灯に照らされた銀座の一等地。 一つだけ掘っ立て小屋のような派出所があった。 巡査の滝と原田は...

畠中恵の和風ファンタジー。 明治に入って20年、いつの間にか消えたかのような妖(あやかし)たちは、そこかしこの闇に潜んでいる‥?! 第一話 煉瓦街の雨 煉瓦街にりっぱな建物が並び、アーク灯に照らされた銀座の一等地。 一つだけ掘っ立て小屋のような派出所があった。 巡査の滝と原田は、名コンビ。 行きつけの牛鍋・百木屋で、三味線の師匠お高ら常連と、仲良く過ごしている。 すっかり近代化したように見える町並みですが、今でも何かと妖怪の噂も‥ 第二話 赤手の拾い子 拾った幼女がどんどん成長する。 引き取った男性はその不思議にもかまわず惚れ込んで、妻に迎えたらしい。 第三話 妖新聞 妖しい出来事について記事を集めようとしている新聞記者が‥? 第四話 覚り 覚られ 議員に立候補するため、箔をつけようと動いたり、群がって金を手に入れようとする人間達。 議会政治の草創期に、あやかしが絡みます。 第五話 花乃が死ぬまで 巡査の顔が、若い頃の婚約者にそっくりだという女性が現れ‥? 切ない愛の物語。 妖怪といっても、「しゃばけ」シリーズのような、ほのぼのした雰囲気とはちょっと、違います。 小さな妖怪がその辺をちょこまか動いているようなことはなくて。 ややホラー系の、大人っぽい、ちょっとだけ色っぽい印象。 洋菓子屋さんの「アイスクリン強し」や若様組の話のほうが、時代は近いんですね。 滝と原田は、ちょっと佐助と仁吉にだぶるけれど、関係あるわけじゃないのか、どうなのか‥?? 活気ある明治を舞台に、江戸の空気をどこかに残しているような人情や生活ぶりが描かれます。 妖怪にもそれぞれの心意気やこだわりがあり、善人には優しい。 関わる人々同様に‥ さらりと読めました。

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2014/11/01

明治20年、東京、煉瓦街の巡査派出所。長命の滝、新婚の二人の原田、牛鍋屋の百賢、妹たち。三味線の師匠、お高。赤手。 軽く書かれていますが、結構たくさん凄惨に人死してるんだね。犯人は半分は妖、曖昧だけど。

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2013/10/30
  • ネタバレ

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登場人物がみんな怪しいのがなんともいえない。 人なのか妖なのか。 サクサク読めるのがいいですねー。 原田と滝もいいけど赤手やお高さんもいい味出していて面白かった。

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2013/10/26

【収録作品】第一話 煉瓦街の雨/第二話 赤手の拾い子/第三話 妖新聞/第四話 覚り 覚られ/第五話 花乃が死ぬまで

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2013/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『煉瓦街の雨』 『赤手の拾い子』 『妖新聞』 『覚り 覚られ』 『花乃が死ぬまで』

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2013/10/22

最初の二ページは辛かった。だれが何をしゃべってるのかわからないし、何人いるかもわからない。読解問題かと思いました、、、 なんとなくアイスクリンがでてくるし、しゃばけから近代の繋ぎ目って感じがしないでもない が、なんか後味が悪いかも 原田さーん!みなもさーん!!ってかんじ。ほんわか...

最初の二ページは辛かった。だれが何をしゃべってるのかわからないし、何人いるかもわからない。読解問題かと思いました、、、 なんとなくアイスクリンがでてくるし、しゃばけから近代の繋ぎ目って感じがしないでもない が、なんか後味が悪いかも 原田さーん!みなもさーん!!ってかんじ。ほんわかとはほど遠いっす とくに短編で出しちゃったから辻褄を合わせようとしたのかな、と思う原田さんでした 若様組のほうがよほど好きだなあ

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2013/10/19

江戸時代が終わりを迎えて20年。近代的に変化した明治の町で起こる数々の事件。その陰でひそかに蠢くのは人間の悪意か、それとも妖なのか。奇妙な雰囲気の一作。 ひっそりと人に紛れて生きているらしい妖たちは、悪ではないのだけれどどこかしら不気味。はっきりしない部分も多く、じわっとした気味...

江戸時代が終わりを迎えて20年。近代的に変化した明治の町で起こる数々の事件。その陰でひそかに蠢くのは人間の悪意か、それとも妖なのか。奇妙な雰囲気の一作。 ひっそりと人に紛れて生きているらしい妖たちは、悪ではないのだけれどどこかしら不気味。はっきりしない部分も多く、じわっとした気味の悪さを感じさせられます。ファンタジーというよりは少々ホラーかも。 お気に入りは「花乃が死ぬまで」。ほんわりと切なさの残る一編です。

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2013/10/18

文明開化によって、神や妖怪などいないという風潮になっていく明治の町で、妖怪がらみと噂される事件と関わるふたりの巡査と牛鍋屋の常連たちを描いた連作短編集。 誰が人間で誰が妖怪なのか、その微妙な感覚を楽しませる作品なのだと思います。 短編なので読みやすく、さらっと読めました。

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2013/10/16

江戸が明治に改まって20年。 煉瓦街が並び、アーク灯が夜を照らすモダンな銀座に、掘立小屋のようにして建つ派出所あった。 そこで勤務する巡査の滝と原田は、市民から持ち込まれる相談事の解決に奔走するが、 そこには、明治の世では消えてしまったと思われている妖たちが跋扈していた!

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