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know の商品レビュー

3.9

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2017/09/30

超高度情報社会。脳に電子葉をつけて「知っている」「調べる」が同義になった世界。 情報を突き詰めていったSFとしてとても面白かった。ちょっと漢字が多い印象だったけど。 章が変わるごとに場面が、世界の見え方が次々に変わっていって、想像の素晴らしさを感じた。脳の動きを読み取れるとか何で...

超高度情報社会。脳に電子葉をつけて「知っている」「調べる」が同義になった世界。 情報を突き詰めていったSFとしてとても面白かった。ちょっと漢字が多い印象だったけど。 章が変わるごとに場面が、世界の見え方が次々に変わっていって、想像の素晴らしさを感じた。脳の動きを読み取れるとか何でも知れてなんでもできるとか。考え殺される、とか。

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2017/09/08

ちょっと自分には難しすぎてよく意味を理解できなかった。 世間的には評価の高い本なので読み手である自分に問題があるのだと思うけど。 登場人物の名前も読みにくくてぱっと入ってこなかった

Posted byブクログ

2017/08/08

アンソロジーで作者の短編を読み、評判の高い作品があることを知って読んでみた。 語りてが職能を利用してナンパとかしていようが、かわゆい女の子が出てこようが、それは物語世界を判りやすくイメージさせられて良いのだけれど、この登場人物のこのキャラ設定は必要なのか??って場所が出てきてがっ...

アンソロジーで作者の短編を読み、評判の高い作品があることを知って読んでみた。 語りてが職能を利用してナンパとかしていようが、かわゆい女の子が出てこようが、それは物語世界を判りやすくイメージさせられて良いのだけれど、この登場人物のこのキャラ設定は必要なのか??って場所が出てきてがっくりしてしまった。 好みの問題なんだけどね。

Posted byブクログ

2017/07/20

西暦2081年、極度に発達した情報化社会に対応するために子供の頃から「電子葉」を脳内に埋め込むことが義務化されている社会。情報庁のエリート・御野連レルは、かつての恩師・道終常イチが世界一の情報産業企業アルコーン社の機密情報を持って失踪したとの情報に接する。常イチからの特殊な暗号を...

西暦2081年、極度に発達した情報化社会に対応するために子供の頃から「電子葉」を脳内に埋め込むことが義務化されている社会。情報庁のエリート・御野連レルは、かつての恩師・道終常イチが世界一の情報産業企業アルコーン社の機密情報を持って失踪したとの情報に接する。常イチからの特殊な暗号を読み取った連レルが向かった先で出会ったのは、常イチが手塩にかけて育ててきた「量子葉」を持つ少女・知ル。電子葉とは格段に異なる高度な情報処理能力を持つ量子葉を開発した常イチは、連レルに「この子を頼む」と言い残して自らの命を絶つ。それは、量子葉を狙う各勢力の追跡から逃れるための連レルと知ルの逃避行の始まりだった・・・。 脳に機械を埋め込んで処理能力をアップさせ「超人」を生み出す、というアイディア自体は、従来からよくあるSFの超定番のひとつです。そんな使い古されたテーマではありますが、古い歴史と最新の情報技術が混在する未来の京都を舞台に疾走感溢れる現代的な文体でぐいぐいとストーリーを押し進め、なかなか読ませる作品になっています。 登場するキャラクターの描き方が良くも悪くも「今風」で、かつ理屈抜きにイメージ先行で強引に展開する場面も目に付き、古いSF読みの鴨にとっては「おいおい」と突っ込みたくなる要素も満載なのですが、最終的なSF的アイディアの「オチ」が小松左京「ゴルディアスの結び目」を彷彿とさせるアバンギャルドさで、そう来たか!と膝を打ちました。 鴨が印象的だったのは、SF小説としての「絵的」な展開。 「SFとは絵である」、とはよく言われることですが、この作品から受けるヴィジュアルは当初から映像化を想定しているかのようなある意味「わかりやすい」派手さが感じられ、旧来のSF、即ち文体の特徴やリズムといったものから自律的に想起されるヴィジュアル(エリスンやディレイニーやティプトリーの作品に感じられるような)とは本質的に異なる何かを鴨は感じました。SFの「見せ方」が変わってきた、ということですかね。古いSF読みとして、ちょっと時代を感じましたなー。

Posted byブクログ

2017/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評判の高さに乗じて。 2081年、超情報化社会となった日本の京都が舞台。人は脳に“電子葉”を移植することで、「知る」ことの動作が飛躍的に向上した。同時に人々は0~5の“クラス”という階級に分類され、個人情報の開示や得られる情報量に格差が生じるようになる。 綿密に練られた近未来的世界観に期待を膨らませました。現実社会がベースなので、京都を楽しむ学生や荘厳な寺院の様子が描かれ楽しく読めます。 しかし中盤に差し掛かると雲行きが怪しくなり、超人バトルに発展しそうな場面で一度本を閉じようか迷いながらも先に進むことに。2人きりの行動が増えた頃から端々に互いを意識しあう描写は出てきましたが…20代後半の男性と14歳のヒロイン、映画『レオン』のような関係性を頭に浮かべて読み進めていたのに結局こう転じるとは。「知ること」の欲のひとつとして描いたのでしょうけど、この描写いる? 「知りたい」欲求の果ては、という問いにひとつの答えを下した天才とその娘。2人に共通して言いたいのは、好奇心の延長で命を粗末にする行為はいかがなものかと。 ラノベ特有の言い回しや傍点と漢字のカタカナ読みを多用している文章はその時点で興醒めしてしまうのは個人的な悪い癖。批判的ですみません。好みの問題です。

Posted byブクログ

2017/04/02

SFあまり読まないけど、評判が良い2013年度日本SF大賞候補になった『know』読んでみた。 超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・...

SFあまり読まないけど、評判が良い2013年度日本SF大賞候補になった『know』読んでみた。 超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。 これは面白かった。 SF+ミステリー的なところもあって 野崎まどさんの他の作品も読んでみようかな。

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2017/01/19

"先生"との再会後から、怒濤の展開で一気読みしてしまった。 先生が天才的過ぎて、多少混乱しながらではあったけど、楽しめた。

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2017/01/03

SF。”知る”ことについて。 とにかく、”全てを知る”ための物語。 本格SFながら、ライトな文体と、コミカルな展開に著者らしさが感じられる。 いつも思うが、野崎まどは天才を描く天才だ。 非常に刺激的な作品だった。

Posted byブクログ

2016/12/07

個人的点数 82点 いたる所にネットワークが張り巡らされ、さらにそれを処理する機能を持った「電子葉」が脳に埋め込まれた世界でのとある少女と男の4日間の物語。 設定はSFチックな感じで簡単に言うと、今現在私たちがパソコンやスマートフォンなどの機器を通じて使用しているネットワ...

個人的点数 82点 いたる所にネットワークが張り巡らされ、さらにそれを処理する機能を持った「電子葉」が脳に埋め込まれた世界でのとある少女と男の4日間の物語。 設定はSFチックな感じで簡単に言うと、今現在私たちがパソコンやスマートフォンなどの機器を通じて使用しているネットワークが脳に埋め込まれた「電子葉」によって脳で考えるだけでネットワークが使えるようになった世界、て感じです。 物語の核となっているのは人間の知識欲についてです。知るということはどういうことなのか、知ることの行きつく先は何なのかが描かれています。 全体を通して楽しく読ませてもらいましたが、特にラストの部分は個人的に気に入っていてあの一文があるのとないのとでは評価は少し違ったものになっていたと思います。 知ルがあらゆることを知ったその先でどのようなことを知ったのか、私は知りたいような知りたくないような… 少なくとも私が生きているうちに知ることはできないでしょう 2016.11.12   読了

Posted byブクログ

2016/11/19

情報材で作られた街、脳に埋め込んだ電子葉がネットワークと通信・処理・介入。高クラスは多くの情報を得られ多くを守られる。システムの元を作った天才、失踪した先生。ソースコードの暗号、残された量子葉を持つ少女。情報企業の創設CEO、14年かけて量子葉を再現。約束の日、情報量の閾値、死の...

情報材で作られた街、脳に埋め込んだ電子葉がネットワークと通信・処理・介入。高クラスは多くの情報を得られ多くを守られる。システムの元を作った天才、失踪した先生。ソースコードの暗号、残された量子葉を持つ少女。情報企業の創設CEO、14年かけて量子葉を再現。約束の日、情報量の閾値、死の生成実験。 今のネット時代の普通感覚だと思うんだけど、あまり他では見なくて、ハヤカワJAだけなのかな。

Posted byブクログ