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know の商品レビュー

3.9

180件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2018/10/26

電子処理副脳が義務化されるほど普及した超高度情報社会下に 量子処理を行えるすーぱーヒロインが大降臨 というお話 量子副脳なら現在の充分な情報で高精度未来予測もできるらしい ムジュンとかラプラスとかそういう次元じゃないんである 中編くらいの素材をはったりかまして 語り手にやっぱり天...

電子処理副脳が義務化されるほど普及した超高度情報社会下に 量子処理を行えるすーぱーヒロインが大降臨 というお話 量子副脳なら現在の充分な情報で高精度未来予測もできるらしい ムジュンとかラプラスとかそういう次元じゃないんである 中編くらいの素材をはったりかまして 語り手にやっぱり天才すごい言わせているだけのような気もするが 娯楽作品としてはなんら問題ない

Posted byブクログ

2018/10/11

ネットと脳がつながる未来の「知る」ことの意味(『know』書評・ネタバレ) http://hiah.minibird.jp/?p=2157 *** 佐々木俊尚著『ウェアラブルは何を変えるのか?』で情報材の紹介として挙げられていたが、長くない小説だったが素晴らしい一冊だった。 ...

ネットと脳がつながる未来の「知る」ことの意味(『know』書評・ネタバレ) http://hiah.minibird.jp/?p=2157 *** 佐々木俊尚著『ウェアラブルは何を変えるのか?』で情報材の紹介として挙げられていたが、長くない小説だったが素晴らしい一冊だった。 脳がインターネットに接続された未来、というと想像が難しいけれども、いくつかの制度を盛り込み、現在の延長として、しかし現在とは全く未来として描いていた。この矛盾のなさは巧みだと思った。 「謎」の誘導とピンチの演出も素晴らしかったと思う。 何より素晴らしかったのは物語のテーマ。電子葉を持った人間社会、という未来を描写するだけでもおもしろかったが、それはあくまで背景設定で、テーマはきちんと用意されていた。 まずは「知る」ということがどう変化していくのか。検索できることは知ることではない。では自分で考えたことが知ることの気がするが、それはどういうことなのか。そこに禅問答を突っ込んできていて、深みを出していた。 結局のところ「知ること」とは「生きること」と道義であり、その姿勢が問題となる。ではゴールは「全てを知る」ことになるはずだが、普通は不可能だ。ところがクラス9の知ルはそこに近づきうる。高度な未来予測や死者の「想像」はその過程で魅せる現象に過ぎなかった。 「脳は情報の圧縮装置」であるとして、最終的に知ルは全治を得る。全治の先に何があるのか、ということを、情報の圧縮臨界を物質の圧縮臨界(=ブラックホール)をアナロジーとして、そして古事記の神話や「覚悟」の話、すなわち知のは死までのものであるという禅話をアナロジーに、まさかのオチを持ってきていた。

Posted byブクログ

2018/10/10

サイバーパンクは挫折したので、正確ではないかも知れないけど、イメージはライトなサイバーパンク。以前の作品もいくつか読んでみよう。

Posted byブクログ

2018/05/07

28ページ読んだが、今のところ詰まらない。 その能力でなぜ出社する必要があるのか、 なぜ仕事する必要があるのか、 なぜ2050年過ぎた時代に、国家という集権的組織がヒエラルキーの上位に位置できる組織のままなのか。 認知能力が高いが、ダークサイドスキルが中二レベル。

Posted byブクログ

2018/01/07

近未来情報社会はこうなっているのか?と考えるような作品でした。私たちは武力というと重火器や機械(ロボット)などを想像しがちですが、実際の世の中では情報を握っていることが強さになってきています。発電所などのインフラがクラッキングされた事例もありますし、これが核のボタンになる場合もあ...

近未来情報社会はこうなっているのか?と考えるような作品でした。私たちは武力というと重火器や機械(ロボット)などを想像しがちですが、実際の世の中では情報を握っていることが強さになってきています。発電所などのインフラがクラッキングされた事例もありますし、これが核のボタンになる場合もあると思います。もしくは、ターミネータのような殺人系のロボットは情報技術の塊です。そう考えていくと、近い未来の戦争は物理的な能力ではなく、電子的な戦争になるような気がします。そんな近未来社会の1つの形を思わせられました。 恋愛面もありますが、私にはそれはあくまでも1つの要素で、情報技術のあり方が一番のグッときました。

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2017/09/30

超高度情報社会。脳に電子葉をつけて「知っている」「調べる」が同義になった世界。 情報を突き詰めていったSFとしてとても面白かった。ちょっと漢字が多い印象だったけど。 章が変わるごとに場面が、世界の見え方が次々に変わっていって、想像の素晴らしさを感じた。脳の動きを読み取れるとか何で...

超高度情報社会。脳に電子葉をつけて「知っている」「調べる」が同義になった世界。 情報を突き詰めていったSFとしてとても面白かった。ちょっと漢字が多い印象だったけど。 章が変わるごとに場面が、世界の見え方が次々に変わっていって、想像の素晴らしさを感じた。脳の動きを読み取れるとか何でも知れてなんでもできるとか。考え殺される、とか。

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2017/09/08

ちょっと自分には難しすぎてよく意味を理解できなかった。 世間的には評価の高い本なので読み手である自分に問題があるのだと思うけど。 登場人物の名前も読みにくくてぱっと入ってこなかった

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2017/08/08

アンソロジーで作者の短編を読み、評判の高い作品があることを知って読んでみた。 語りてが職能を利用してナンパとかしていようが、かわゆい女の子が出てこようが、それは物語世界を判りやすくイメージさせられて良いのだけれど、この登場人物のこのキャラ設定は必要なのか??って場所が出てきてがっ...

アンソロジーで作者の短編を読み、評判の高い作品があることを知って読んでみた。 語りてが職能を利用してナンパとかしていようが、かわゆい女の子が出てこようが、それは物語世界を判りやすくイメージさせられて良いのだけれど、この登場人物のこのキャラ設定は必要なのか??って場所が出てきてがっくりしてしまった。 好みの問題なんだけどね。

Posted byブクログ

2017/07/20

西暦2081年、極度に発達した情報化社会に対応するために子供の頃から「電子葉」を脳内に埋め込むことが義務化されている社会。情報庁のエリート・御野連レルは、かつての恩師・道終常イチが世界一の情報産業企業アルコーン社の機密情報を持って失踪したとの情報に接する。常イチからの特殊な暗号を...

西暦2081年、極度に発達した情報化社会に対応するために子供の頃から「電子葉」を脳内に埋め込むことが義務化されている社会。情報庁のエリート・御野連レルは、かつての恩師・道終常イチが世界一の情報産業企業アルコーン社の機密情報を持って失踪したとの情報に接する。常イチからの特殊な暗号を読み取った連レルが向かった先で出会ったのは、常イチが手塩にかけて育ててきた「量子葉」を持つ少女・知ル。電子葉とは格段に異なる高度な情報処理能力を持つ量子葉を開発した常イチは、連レルに「この子を頼む」と言い残して自らの命を絶つ。それは、量子葉を狙う各勢力の追跡から逃れるための連レルと知ルの逃避行の始まりだった・・・。 脳に機械を埋め込んで処理能力をアップさせ「超人」を生み出す、というアイディア自体は、従来からよくあるSFの超定番のひとつです。そんな使い古されたテーマではありますが、古い歴史と最新の情報技術が混在する未来の京都を舞台に疾走感溢れる現代的な文体でぐいぐいとストーリーを押し進め、なかなか読ませる作品になっています。 登場するキャラクターの描き方が良くも悪くも「今風」で、かつ理屈抜きにイメージ先行で強引に展開する場面も目に付き、古いSF読みの鴨にとっては「おいおい」と突っ込みたくなる要素も満載なのですが、最終的なSF的アイディアの「オチ」が小松左京「ゴルディアスの結び目」を彷彿とさせるアバンギャルドさで、そう来たか!と膝を打ちました。 鴨が印象的だったのは、SF小説としての「絵的」な展開。 「SFとは絵である」、とはよく言われることですが、この作品から受けるヴィジュアルは当初から映像化を想定しているかのようなある意味「わかりやすい」派手さが感じられ、旧来のSF、即ち文体の特徴やリズムといったものから自律的に想起されるヴィジュアル(エリスンやディレイニーやティプトリーの作品に感じられるような)とは本質的に異なる何かを鴨は感じました。SFの「見せ方」が変わってきた、ということですかね。古いSF読みとして、ちょっと時代を感じましたなー。

Posted byブクログ

2017/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評判の高さに乗じて。 2081年、超情報化社会となった日本の京都が舞台。人は脳に“電子葉”を移植することで、「知る」ことの動作が飛躍的に向上した。同時に人々は0~5の“クラス”という階級に分類され、個人情報の開示や得られる情報量に格差が生じるようになる。 綿密に練られた近未来的世界観に期待を膨らませました。現実社会がベースなので、京都を楽しむ学生や荘厳な寺院の様子が描かれ楽しく読めます。 しかし中盤に差し掛かると雲行きが怪しくなり、超人バトルに発展しそうな場面で一度本を閉じようか迷いながらも先に進むことに。2人きりの行動が増えた頃から端々に互いを意識しあう描写は出てきましたが…20代後半の男性と14歳のヒロイン、映画『レオン』のような関係性を頭に浮かべて読み進めていたのに結局こう転じるとは。「知ること」の欲のひとつとして描いたのでしょうけど、この描写いる? 「知りたい」欲求の果ては、という問いにひとつの答えを下した天才とその娘。2人に共通して言いたいのは、好奇心の延長で命を粗末にする行為はいかがなものかと。 ラノベ特有の言い回しや傍点と漢字のカタカナ読みを多用している文章はその時点で興醒めしてしまうのは個人的な悪い癖。批判的ですみません。好みの問題です。

Posted byブクログ