1,800円以上の注文で送料無料

know の商品レビュー

3.9

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2014/06/12

超情報社会化した近未来の京都が舞台のSF。主人公がすごくかっこよかった。戦闘シーンの情報戦は息を飲むスピーディ感ですごく面白かったです。

Posted byブクログ

2014/06/11

もし外部端末なしでネットに息をするように接続できたなら、情報の取り扱いはこんな感じで変わるだろうかと考えさせてくれるだけで十分楽しかった。また、[知っている]の定義が作中では大切な意味をもち、少なからずこの定義が現代社会でも適応されつつあるとも思った。

Posted byブクログ

2014/05/14

 今から何十年も先の情報技術が非常に発達した世界を舞台にした話です。情報を扱うための人口の脳葉を使って、視界に情報を表示したり、いろいろな情報を瞬時にネットで検索したりできるという設定がとても面白かったです。  1章は主人公とそれらの技術を開発した研究者との関わりについて描かれて...

 今から何十年も先の情報技術が非常に発達した世界を舞台にした話です。情報を扱うための人口の脳葉を使って、視界に情報を表示したり、いろいろな情報を瞬時にネットで検索したりできるという設定がとても面白かったです。  1章は主人公とそれらの技術を開発した研究者との関わりについて描かれており、その話が面白かったのでのめり込んで読むことができました。  2章以降は知ルという不思議な少女と行動を共にしていく話です。そこも大体は面白いのですが、彼女の持っているあるものが、いかにすごいかという描写が結構あり、それがちょっとくどいです。  どんな風に話がまとまっていくのか、というのがなかなか想像できない話でした。今までに出てきたいろいろな会話が最終的に収束していき、綺麗にまとまってよかったと思います。  ネットワークとかパソコンとかが好きな人は特に楽しめるんじゃないかと思います。

Posted byブクログ

2014/05/07

毎度この人の本は引き込まれて一気に読んでしまう。他の作品と違って、まったく結末が読めなかった。全くもってアイデアに脱帽する。ラストの怒涛のあたりは、皮一枚でSFっぽさを保ったファンタジーとも言えるだろうが、その皮一枚がつながっているからここまで面白いと思えたんだろう。

Posted byブクログ

2014/04/29

いやあ面白い 昔のエンタメって 薄い1冊のなかに 濃い内容がつまってるのに さらっと読ませてた そんなのを思い出す 人間の頭がとてもよくなり あらゆる情報が入ってくるとしたら どうなる?そんなSF ちょっと嫌味な感じのする語り手に それを凌駕する知ル 知ルの圧倒的な戦闘場面 ...

いやあ面白い 昔のエンタメって 薄い1冊のなかに 濃い内容がつまってるのに さらっと読ませてた そんなのを思い出す 人間の頭がとてもよくなり あらゆる情報が入ってくるとしたら どうなる?そんなSF ちょっと嫌味な感じのする語り手に それを凌駕する知ル 知ルの圧倒的な戦闘場面 語り手の師匠の天才性 (森博嗣描く天才並の天才だ) そして知ルの目的地 おもしろいなあ

Posted byブクログ

2014/04/26

設定と中盤の加速はすごくいい。SFは好きじゃないけれど引き込まれました。 ただ、流れのために主人公最強(笑)があったりどう考えても不可能なごり押しがあったりで冷静になると少し…。そこいらないよねって部分が…ちょっと。映像化に向いている作品だと思います。

Posted byブクログ

2014/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本SF大賞の候補になり話題だったので手にとってみた。『電子用』という物が人間の脳に移植され、人類が常時ネットワークに繋がっており、ネットワークへのアクセス権限により『レベル』という制度で分けられている、という設定。SF的な舞台設定と舞台である京都の神護寺や京都御所などの日本古来の建物の対比が面白いなあと感じた。 話は主人公が恩師を探すところから始まる。中盤までは話がどのように収束するのか全く予想できなかった。そういう意味ではミステリー的な要素も強い。作中では仏教用語も多く引用され、生死観というのが作中の大きなテーマになっているように感じた。終盤は、なんというか、生死について、知ることについての思考実験のような雰囲気なっていった。 中盤、『レベル*』が出てきた場面では能力バトルっぽい展開になって、「もしかして、ここから先は能力バトル路線になるのか?」と不安になったがそんなことはなくて安心した。 それと、序盤は主人公が一般市民よりも高いクラスを持っているということで、優越感を感じていたが、物語が進むに連れて「低クラスの自分なんかが…」と自信がなくなっていくのも面白かった。

Posted byブクログ

2014/04/05

情報の価値が格段に高まった未来の話。知るということはどういう行為なのか,考えた。 登場人物が魅力的。

Posted byブクログ

2014/04/02

いや物語の発想から構成そして終着点までほとんど5ツ星でもいいんだけど、登場人物を愛するための条件…が何かは割愛しますが…が圧倒的に足りない。例えば長いTVシリーズの劇場版をいきなり見せられたような。かといって何巻にも渡るような話でもない。 惜しい、実に惜しい習作。それにしても電脳...

いや物語の発想から構成そして終着点までほとんど5ツ星でもいいんだけど、登場人物を愛するための条件…が何かは割愛しますが…が圧倒的に足りない。例えば長いTVシリーズの劇場版をいきなり見せられたような。かといって何巻にも渡るような話でもない。 惜しい、実に惜しい習作。それにしても電脳世界に興味のある方は一度手にとって損はない、ネットのひとつの未来形がココにあることは確かです。

Posted byブクログ

2014/03/24

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. そんなクラークの第三法則を表現したような小説。とても面白い。 21世紀後半の京都が舞台。建物や道路等には、周辺の情報を取得し相互に交信す...

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. そんなクラークの第三法則を表現したような小説。とても面白い。 21世紀後半の京都が舞台。建物や道路等には、周辺の情報を取得し相互に交信する情報素子を含んだ”情報材”が組み込まれ、色んな情報が様々な場所で取得できる超情報化社会。膨大な情報に人間も対応できるように脳に“電子葉”を組み込むことがこの社会では義務付けられている。この“電子葉”は頭で思い浮かべたことを瞬時に検索し脳内に結果を返してくれる。 正直に言えば、126ページまではモヤモヤ感が拭えず、何度か読むのを止めようかと思った。というのも、”情報材”や”電子葉”が使われ始めて結構な期間が経つはずなのに、登場人物達が使いこなしている感じがしないことや語り手の情報庁の審議官も語られるほど情報処理能力が高く感じないこと等々チョイチョイ引っかかることが多くて話の展開になかなか集中出来なかった。 がしかし、126ページからオヤオヤこれはと話に引き込まれ始め、それ以降に登場するそれまでのものを超越したものにより、まさに冒頭にあげたクラークの第三法則をウヒョーって感じで最後まで楽しめる。それまでのモヤモヤ感もこの驚愕のためにあったのではと思えてしまうくらい。126ページ以降は一気読みした。 また、「充分に発達した科学技術」以外にも<生きる>と<知る>について考えさせられることが書かれているし、人類最大の謎のひとつとも言えることの扱い方も面白い。そして映画『マトリックス』のネオを凌駕するようなアクションも最高に楽しい。 前半で「これはSFの感じがしない」と思った自分が恥ずかしくなるくらい最後はSFだった。

Posted byブクログ