愛の夢とか の商品レビュー
姿形を変える雲みたいな感じ。 最後の13月怪談が印象的。理想の夫婦像とも言えると思った。 人は良い方向にも悪い方向にも伸ばせる可能性があるということ。 読了です。
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「十三月怪談」怖ェ〜。愛する人がいるから良いってだけでシステムとしてはとても怖い。時空間のエアーポケットに取り込まれるみたいなものがいちばん怖い。「日曜日はどこへ」の登山客みたいな人、いちばん憧れるポジションかもなと思って、そういえば文学少女に声をかけられるのに憧れて通学電車で岩波文庫とか読んでたなと思い出した。電車で本を読むことから生まれるコミュニケーション、人生で一度は経験させてください。オレやれます。
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愛の夢とか アイスクリーム熱 愛の夢とか いちご畑が永遠につづいてゆくのだから 日曜日はどこへ 三月の毛糸 お花畑自身 十三月怪談 7編からなる短編集です。 この人の本は、怖いもの見たさでつい読んでしまいます。 それは男だから女性が何を考えているかわからない怖さなのかもしれませんが・・・ 7編の中では、「十三月怪談」が一番印象に残りました。どこにでもいる夫婦のお話ですが、お互いが認識している人生に違いが・・・何故かとても怖くなりました。 丹精込めて作った家と庭を夫の会社の倒産でとりあげられてしまった女性のお話の「お花畑自身」もある意味怖い話です。 まあ、こんなことを書きながらも、また、怖いもの見たさで次作も読むんだろうなあ~。 竹蔵
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心象風景だけで物語が進行していく感じ。 この人はたまらなく文章がうまい。はっとさせられる表現が何度もでてくる。 曖昧模糊とした感情を文字で掬い上げることができるのは才能よなぁ。 「アイスクリーム熱」、とかめちゃくちゃリアル。あの、わーっと叫んでしまいそうな話をこんなに落ち着いた...
心象風景だけで物語が進行していく感じ。 この人はたまらなく文章がうまい。はっとさせられる表現が何度もでてくる。 曖昧模糊とした感情を文字で掬い上げることができるのは才能よなぁ。 「アイスクリーム熱」、とかめちゃくちゃリアル。あの、わーっと叫んでしまいそうな話をこんなに落ち着いた文章に落とし込めるとは。 全体的にふわふわしてる不思議なはなしなんだけど、妙にリアル。その塩梅が絶妙で好き。
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「アイスクリーム熱」が気になって手に取ってみたけど、どの話も良くて、「十三月怪談」は汝、星のごとくぶりに小説を読んで泣いた。だんだんひらがなが多くなってくのに気づいたときは本当に切ない気持ちになった。時子と潤ちゃんの見えてる世界が違うのも、色んな解釈の仕方ができるんだよな…(2023.8.)
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日曜日はどこへ。今更執着してるわけではないけど忘れられない約束の話。 お花畑自身。自分と他人の境界の話。夫にすべてを誂えてもらっているいっぽうで、買い手には「あなたのものじゃない」と思う感じ、わかりたくないけどわかる。 十三月怪談。愛の話。切なくて泣きそうになった。
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五月、図書館の入り口に、 「いちごの本」と題したコーナーができていて、 その中にあったこの本に目がとまりました 読み終わったのは真夏ですが、、、 めんどくさい女ばっかりで、 男もややこしく、 物語もあいまいで、 フワフワとモヤモヤしながら、 なんとなく読み進めてしまった 読...
五月、図書館の入り口に、 「いちごの本」と題したコーナーができていて、 その中にあったこの本に目がとまりました 読み終わったのは真夏ですが、、、 めんどくさい女ばっかりで、 男もややこしく、 物語もあいまいで、 フワフワとモヤモヤしながら、 なんとなく読み進めてしまった 読了になんだか体力がもってかれました まあそんだけ心が揺れた、そんな本でした。
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装丁と帯と中身が合っていないような気がする。 全体を通して、時間を持て余した女の執着は怖いと思った。 ひまな女たちの頭の中に入り込んだようで、 自分もがんじがらめになった気分になる。 この閉塞感との美しい装丁は計算されたものなんやろか。だとしたら毒々しい。 (全て褒めている)...
装丁と帯と中身が合っていないような気がする。 全体を通して、時間を持て余した女の執着は怖いと思った。 ひまな女たちの頭の中に入り込んだようで、 自分もがんじがらめになった気分になる。 この閉塞感との美しい装丁は計算されたものなんやろか。だとしたら毒々しい。 (全て褒めている) 読み終わった後みなさんとの感想の違いに驚き。
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十三月怪談がすごくよかった 涙が出た。読み進めていったら時子が見ていたその後の潤一は、彼女が自覚していたようにやっぱり夢と現実の間で、彼女の中に強く残っていた気持ちというか思念のようなものが形作ったものだと感じて切なかった。彼には一人のままじゃなく誰かと一緒に生きてくれたら本当に嬉しいという気持ちを持ちながら、いつの間にか過去疑っていた彼の元職場の女性が彼を支えている、彼らは二人の間にはいなかった子供を持つ、その子供から「見られた」気がすることによってまた生きることについて噛み締めて、胸を痛くしながらも潤一の幸せをぼんやり受け止める時子、全部が溶け合ってぼんやりしていったとき、もっと潤一と生きていたかったという時子の気持ちが苦しかった。 死んだ後のことなんてわからないのに時子の語りはすごくリアルに感じた。大事な人の幸せを願うのは本当なのに、自分以外とはもう結婚しないと言ってくれたことを思い出したり、過去の気になっていた女性の影のことをなぜか思い出してしまったり(生きていた時の時子が嫉妬深かったことがこんな形になったのかと思うと苦しさもある)、大事なことと胸の奥にあったかけらのようなものが混ざって作られた世界でどこへも行けない、夢のようだけど現実的で、死んだらこういう風になるのかもなぁとか思ってしまった。幽霊という言葉はぴったり来ないな 残された潤一も見ていて胸がぎゅっとなった。時子が見ていたのと違う形で時子の記憶は薄くなって彼は生きていくけれど、息を引き取るまでの長い時間に時子との時間が過ごせてよかった。時子がふわふわとした狭間の間でこのままずっとここにいて潤ちゃんとまた会えるのを待っているのかもしれない、と思っていたから、二人の狭間が繋がったんだと思った。そこからのいまはずっと続いて欲しい。切なくて怖くてでもあたたかい、好きな物語だった。
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愛とか恋に関わる短編集。 川上未映子さんの本は描写が繊細で、字を読んでいるはずなのに風景や人、お店が目の裏に浮かび上がってきて面白い。 こだわりぬいた家を手放すことになった主婦目線の「お花畑自身」と、病死した妻とその夫目線のお話の「十三月怪談」がとても良かった。 後者の方は、魂だけになった妻が、だんだん自我を無くしていく様子をひらがなを多用することで表現されていて、そのままふっと消えてしまったのかなあと思ってしまうほどだった。表現力がすごい。 妻が魂となって見ていたのは数年後他の女性と新しい家庭を築いた夫だったけれど、現実の夫は実家に戻り生涯を終えていて、どちらが本当だったの?と思ったけれど、妻は明晰夢を見ていたと感想を書かれている方がいて、なるほどと思った。
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