1,800円以上の注文で送料無料

神様のカルテ(2) の商品レビュー

4.4

268件のお客様レビュー

  1. 5つ

    135

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏川さんの本、載っている言葉がどれもとてもステキでした。 言葉が深い。 「新しい意見に対して過去の忍耐を例に挙げて反論するのは、思考の硬化した人間の所作である」 「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」 「医師の話ではない、人間の話をしているのだ」 「世の中には常識というものがある。その常識を突き崩して理想にばかり走ろうとする青臭い人間が、私は嫌いだ…しかし、理想すらもたない若者はもっと嫌いだよ」 確実に言えることは1冊目よりかなり良かった。ボクとしてはだけど…働き方がテーマになっているからかな。 文庫本になっているので、ぜひ多くの方に読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2013/05/26

漱石を敬愛する医師が主人公の第2作。やや古風な語り口が、胸にすっきりと落ちていく。どこを切っても名文ばかり。 「我が細君は森の人である。」この後に続く、活き活きとした文章が素敵だ。 毎夜、病院に泊まり込み、身を削って医療の現場で奮戦する主人公。旧友の医師の家庭崩壊、古狸先生の発...

漱石を敬愛する医師が主人公の第2作。やや古風な語り口が、胸にすっきりと落ちていく。どこを切っても名文ばかり。 「我が細君は森の人である。」この後に続く、活き活きとした文章が素敵だ。 毎夜、病院に泊まり込み、身を削って医療の現場で奮戦する主人公。旧友の医師の家庭崩壊、古狸先生の発病と次々に問題が起こる。死を看取ることしかできない無力感と疲労が身に沈澱していく。 職業に貴賎はある、とつくづく思う。医療や消防、救急ほど尊い仕事があるだろうか。 主人公の妻や同僚や上司や看護婦、下宿の友人、飲み屋のマスター。沢山の周囲とのやりとりが沁みる。新藤の妻のように一人で頑張らなければならなかったら、どうなんだろう。 信州はスキーや仕事で訪ねる場所だが、そんなに縁があるわけではない。なのに何故こんなに信州の山々や人々が懐かしく思えるんだろう。 理屈っぽくって、くそ真面目な信州人。主人公は四国の出だが、典型的な信州人に思える。

Posted byブクログ

2013/02/08

何回も読みました。何回も泣きました。どくとくの文章と、細かな風景の描写は読んでいて映画をみているかのように鮮やかにひろがりました。内科医の話をえがいた作品はなかなか見つからないのですが、けっこうリアルに描かれているのかなぁとおもいます。私の勤務している病院はそこまでの忙しさはない...

何回も読みました。何回も泣きました。どくとくの文章と、細かな風景の描写は読んでいて映画をみているかのように鮮やかにひろがりました。内科医の話をえがいた作品はなかなか見つからないのですが、けっこうリアルに描かれているのかなぁとおもいます。私の勤務している病院はそこまでの忙しさはないですが。

Posted byブクログ

2013/02/07

今回の神様のカルテでは主人公栗原一止の妻である榛名さんが大変印象に残りました。多忙を極める夫に対する献身的な態度をとる描写は男ながらキュンキュンしてしまいました。こんな奥さんがいたらいいなぁ。

Posted byブクログ

2013/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画化もされたし、結構ハードカバーの時にベストセラーっぽくなっていたので文庫でも読んでみるかーと買ってきたのはいいけれど、なんと!いきなりワタクシ、2巻を買ってましたww 1巻目はどんな話だったか知らないままに、まあいいかと読み始めてこれまたあっちゅー間に読了。まあまあ面白かった。 テーマは「地域医療」かな。田舎だけどそこそこ大きな総合病院の内科医として勤める一止は、夏目漱石の大ファンという変わりモノの5年目の先生。365日24時間救急患者を受け入れると銘打った病院で馬車馬のごとく働く一止。そこに、一止の大学の同期で友達で、かつて好きだった女を奪われた進藤がやってくる。 …と、こんなふうに書くとものすごドラマチックな話かと思うけれど、なかなかにして淡々と進む。漱石ファンの医師という設定だから、妻を「細君」と呼んだり古風な一止。妻は世界中を飛び回っている山岳写真家というのも不思議設定。この二人どこで会ったのかね?1巻読めばわかるのかね? 作者は医師だそうな。要するに医師は働いていて当たり前で、呼び出せば来るのが当たり前という社会はおかしくて、「医師も人間なんだ」と言いたいのだろうと思う。休みが年に3日しかなかった一止が、妻を置いてきぼりにしていることについて不安がる心情なんかは丁寧に描かれていたけれど、あれは作者の体験なんじゃないかな。しかしこの妻・ハルがものすごデキた奥さんで「あたしと仕事とどっちが大事なの?」とか夢にも言わないのはすごいね。

Posted byブクログ

2013/02/07

2013-17 医師も看護師も1人の人間なんや!って言いたくなることは確かにある。 イチさんを支えるハルが素敵です。

Posted byブクログ

2013/02/06

信州にある本庄病院。 美しい自然と優しくユニークな人達に囲まれて、栗原一止の毎日はめまぐるしく過ぎてゆく。 医者であること。 患者にしてあげられること。 考えてあげられること。 医者であること。 人間であること。 人間であるから、できないこと一一。 「良心に恥じないというこ...

信州にある本庄病院。 美しい自然と優しくユニークな人達に囲まれて、栗原一止の毎日はめまぐるしく過ぎてゆく。 医者であること。 患者にしてあげられること。 考えてあげられること。 医者であること。 人間であること。 人間であるから、できないこと一一。 「良心に恥じないということが、我々の確かな報酬である。」 *** 前回と同じく、優しい気持ちになれるお話。 面白いし、読みやすい。 でも作者はこれを、ものすごく伝えたいことがあって書かれたんだろうなと思いました。 古狐先生好きだったな… かなり泣きます。

Posted byブクログ

2018/05/03

“良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である” 何度となく引用されるこの名言が、どんなに厳しい現実にでも立ち向かう覚悟の方法を教えてくれる。 果てしない病との闘い、その合間に描かれる山々とハルが、この2巻でも本当に美しい。

Posted byブクログ

2013/02/03

待ちに待った2の文庫化。期待を裏切らず満足のいく話だった。 医者不足が嘆かれる中、ほとんど休みなく働く医師たち。人間としてでなく医師と見られる大変さを描いていた。 新しく、一止の大学時代からの友である辰也が物語に加わった。 1では見れなかった一止の姿が見れた。 一止と榛名、...

待ちに待った2の文庫化。期待を裏切らず満足のいく話だった。 医者不足が嘆かれる中、ほとんど休みなく働く医師たち。人間としてでなく医師と見られる大変さを描いていた。 新しく、一止の大学時代からの友である辰也が物語に加わった。 1では見れなかった一止の姿が見れた。 一止と榛名、古狐先生と千代、夫婦の絆が素敵だなぁとおもった。 古狐先生のために、病院全体で千代との思い出を作ってあげたこと、 責める事務長に対して一止が熱く『医師の話をしているのではない。人間の話をしているのだ』と語ったこと、 本当に感動した。 医療現場の厳しさを描きながらもその中に人間の温かさを感じることができた。

Posted byブクログ

2013/02/03

神様のカルテ2が文庫本になったので買いましたー(^^) 医師の、人の、あたたかさに触れ、 ちょっとばかし涙が出そうになりましたー*

Posted byブクログ