神様のカルテ(2) の商品レビュー

夏川草介【著】

2013/01/13

患者の具合が悪かったら、主治医は駆けつけるのが当然のように思っていたが、医者だって家族もあれば私生活だってあるわけで。

そんな当たり前のことに私を含めたくさんの人が気づかされたのではないかと思う。

医者の不養生という言葉があるが、この労働環境、不養生どころの話じゃない…
なんとかならんもんかいな( ´△｀)

主人公の細君、古狐先生の奥さん、看護師、この話にはたくさんの温かくて、賢くて、凛とした強さを持つ女性が登場する。自分は全く及ばないが、こんな女性に少しでも近づけるよう精進したいと思った。

2013/01/13

やっぱり①のほうが泣けたなあ
とは思うけれど、
医師だってそりゃ人間。
イチさんのブレのなさはかっこいい。

2013/01/12

職業、地位、立場、環境、状況…
よくも悪くも色んなものが絡み合って、世の中は成り立っている。
でも、やっぱり最後は「人として」なんだなと思った。

2013/01/12

夏川草介の神様のカルテ２を読みました。
神様のカルテの続編でした。

「草枕」を愛読書にしている栗原一止内科医が主人公の、信州の本庄病院を舞台にした物語でした。
一止の細君で登山写真家の榛名、同僚で大男の砂山医師、大狸先生に古狐先生、古狐先生の奥さんの千代さん、konnokのお気に入りの東西看護師と言った面々が過酷な医療の現場で働いています。

物語は一止の医学部時代の友人進藤辰也が東京の病院から赴任してくるところから話が始まります。
学生時代に一止があこがれていた如月千夏と結婚したはずの進藤は、定時で帰る勤務状況で同僚の医師や看護師たちから大きな不評を買ってしまいます。
そして、本庄病院の未来にかかわる重大事が発生します。
その対応の中で、進藤の苦悩を一止や榛名がフォローしていくことになります。

天使が降臨したようなと言われる榛名ですが、その愛読書がフランクルの「夜と霧」だというのを聞くと、明るく描かれている登場人物たちも心の中に悲しみを抱えているんだなあ、と思ったのでした。

2013/01/12

1年だけだけど大学時代を過ごした信州松本を舞台にした小説なんで、所々に情景がリアルに浮かんで不思議な気分になる^^;

2013/01/11

待ちに待った文庫化。期待通りの面白さでした！

－医師の話ではない。人間の話をしているのだ。－

もう何度涙を拭ったことか・・・。
本当に本当に心温まる物語でした。
次の巻も早く文庫にならないかなぁ。

新年、最初に読んだ本がこれで良かった。

2013/01/09

待望の文庫化！待ってましたといわんばかりに、平積みしてあるのを即購入です。

今回の中心テーマは、「医師であることと家庭をもつことは両立するのか」。万年人手不足という医療現場の厳しい環境の中で、家庭を省みることのできない人は現実にたくさんいるのでしょう。そんな状況の中で、医師たちが何を心の支えにすれば働き続けることができるのか、この作品はそんな問いに答えようとしています。

一止を中心とした登場人物たちの軽妙な会話と、人物たちの心情を映し出す情景描写(長野県の自然や風景)が、読み手にとって心地よいです。医療に関する作品は重々しい雰囲気になりがちですが、そこに柔らかさや温かさを加えていることが、この作品を素晴らしいものにしていると感じました。

2012/11/22

地域医療の現実の厳しさと、そこで働く医師たちのお話　2冊目

イチさんとハルさんが素敵☆

古狐先生お話しはT.T
長年連れ添った夫婦っていいな。