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神様のカルテ(2) の商品レビュー

4.4

266件のお客様レビュー

  1. 5つ

    134

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

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2024/08/21

この世で1番好きな本です。生きることとは、人と人とが繋がっているということなのだと思います。がんじがらめになることもあるし、失うこともあるけれど、その辛さから救い出してくれるのも人との繋がりです。星空のシーンと葬儀のシーンの、穏やかな激情をよく覚えています。命の煌めき、という言葉...

この世で1番好きな本です。生きることとは、人と人とが繋がっているということなのだと思います。がんじがらめになることもあるし、失うこともあるけれど、その辛さから救い出してくれるのも人との繋がりです。星空のシーンと葬儀のシーンの、穏やかな激情をよく覚えています。命の煌めき、という言葉が似合う小説だと思います。

Posted byブクログ

2024/08/10

続きの話。 相変わらずの登場人物のキャラクター性に惹かれる。 今回は大狸先生と狐先生の過去に少し触れたもので、登場人物を深掘りしている。1を読んで面白いと思った人はぜひ読んでほしい。

Posted byブクログ

2024/08/06

夏目漱石を敬愛する作家らしく、 文体も程よく硬派で 主人公の一止も 程よく古臭く、 細君も古風なのが、 良き! 最初、そんなに大きなストーリー展開がないのかな?と思いきや、 後半は 大きな展開があり、感動のラストへ。 医師が描く、 医師の労働環境は 本当に劣悪で、 頭が下がる...

夏目漱石を敬愛する作家らしく、 文体も程よく硬派で 主人公の一止も 程よく古臭く、 細君も古風なのが、 良き! 最初、そんなに大きなストーリー展開がないのかな?と思いきや、 後半は 大きな展開があり、感動のラストへ。 医師が描く、 医師の労働環境は 本当に劣悪で、 頭が下がる。 病院で塩対応されても、 文句は言えないよなあ。 医師としてではなく、人間として 正しいと思うことを、 やってのけた一止たち。 「良心に恥じぬということだけが、 我々の確かな報酬だ」 くーっ! かっこいい! 早速「夜と霧」と「草枕」 読まなきゃだな! 硬派な世界、好きだ!

Posted byブクログ

2024/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大切な人がいなくなり、誰もいなくなった葬儀の最期に大狸先生が声をあげる場面で、涙が溢れました。 助けたくてもその術がないと解ってしまうお医者さん達が抱える苦しみに、僅かにでも触れられた気がします。 立ち止まるわけにもいかない現場で懸命に働く方々に、頭が下がるばかりです。

Posted byブクログ

2024/07/12

 大切な人を自分の手で救うことのできない無力さと大事な人を失う大きさとそれでも自分は他人のために進み続ける強さと覚悟と一度立ち止まることが悪いことではなく必要なことでそれを受け止めてくれる人の温かさを感じて初めて本を読んで涙が込み上げてきた。

Posted byブクログ

2024/06/30

星空を見たくなった 登場人物の気持ちに入りこんで、後半涙が止まらなかった 『医師も一人の人間である』 患者としていくことが多い病院で自分自身忘れがちなことだなと思った 感謝したい

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2024/06/17

とても良かったです。 タツとイチの関係性がとても素敵でした。時間がゆっくり流れる世界観もとても良い。登場人物の関係性も。 古狐先生と千代さんのところにほろっとしました。

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2024/06/10

「1」に引き続き、古風な文体が心地よかった。本作のテーマの1つに「医師としての使命」と「働き方改革」があり、別な職種ながらとても考えさせられた。 二極論だと「哲学」の違いのため交わらない。根本的な何かを変えなければならない。「医師も一人の人間である」という言葉がとても重かった。医...

「1」に引き続き、古風な文体が心地よかった。本作のテーマの1つに「医師としての使命」と「働き方改革」があり、別な職種ながらとても考えさせられた。 二極論だと「哲学」の違いのため交わらない。根本的な何かを変えなければならない。「医師も一人の人間である」という言葉がとても重かった。医療現場には本当に感謝しなければならないと痛感した。

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2024/05/16

1の時もそうだっだけれど、話の中で確実に何人かは亡くなっているはずなのにこんなに優しく温かい話ってあるんだなぁ。色んな人の間に紡がれた縁と絆が見えて、心臓がぎゅっとなりました。医療の世界が長年抱える、医師の労働環境や不足の問題はたくさんの医療モノで描かれてきたけれど、この先もずっ...

1の時もそうだっだけれど、話の中で確実に何人かは亡くなっているはずなのにこんなに優しく温かい話ってあるんだなぁ。色んな人の間に紡がれた縁と絆が見えて、心臓がぎゅっとなりました。医療の世界が長年抱える、医師の労働環境や不足の問題はたくさんの医療モノで描かれてきたけれど、この先もずっと正しい答えなんて出ないんだろうな。自分の命を削ってまで…とは思うけれど、そうまでしてでも他人の命を救おうとする医療関係者の方々に再度感謝です。

Posted byブクログ

2024/05/14

シリーズ2年連続ノミネート。2011年本屋大賞第9位。本庄病院に栗原の大学時代の友人で医学部の良心と呼ばれた東京の病院のエリートである新藤が着任する。 医者が命を削り、家族を捨てて、患者のために働くこを美徳とする狂った世界。二十四時間受け持ち患者のために働がなければならないのか。...

シリーズ2年連続ノミネート。2011年本屋大賞第9位。本庄病院に栗原の大学時代の友人で医学部の良心と呼ばれた東京の病院のエリートである新藤が着任する。 医者が命を削り、家族を捨てて、患者のために働くこを美徳とする狂った世界。二十四時間受け持ち患者のために働がなければならないのか。彼らも人間なのだから。 クレソンの「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」との信念のもと、圧倒的な医師不足である劣悪環境で、週末医療に向き合っていく。

Posted byブクログ