夜行観覧車 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2013/03/30

ドラマを視聴してなかったので先入観なしで読み進める事ができました。
ギスギスした家庭の鬱憤をこれでもか！って煽った割りにはラストは微妙でしたね。それにしても読み手を不愉快にさせる嫌味や挑発はさすが湊かなえ。掲示板の書込みや未成年特有の喋り方…小説でここまで気分を害したのも久しぶり。
各登場人物が自分より優位な者に言葉の凶器で胸を抉られつつ自分より劣った者に牙を剥く描写は憎たらしい程のヒューマニズムを感じます。この人の小説は嫌いじゃない。だけど読んだ後陰鬱とした気持を暫く引き摺らせるから心に余裕のない時は要注意です。

2013/03/21

一言で言えば微妙。
色々な部分が中途半端で、未消化な展開が多い気がした。デビュー作の時のような衝撃は少ない。
湊氏の話のパターンは似たり寄ったりてもうね。

2013/03/21

どの人物に当てはまってしまうのか、、、誰にでもなりうる可能性はあるなー。境界線は案外もろいんだと思う。

2013/03/20

京都旅行の時に
本屋で山積みにされているのをみて
思わず手に取り購入。

その後、２日間読み続けちゃうほどはまってしまう…。
京都のカフェでただただ読み続けました。
湊かなえの本は告白以来二冊目なのですが、
湊かなえは物語を作るのがとてもうまい。
ただ告白と決定的に違うのは、最後のしめ方。

犯人は誰なんだろう誰なんだろうと
わくわくして読み進めて
きっとこんなどんでん返しどんでん返しと
期待しながら読み進めて

最後、

あ・・・これでおしまいなのね・・・

といった感じ。
あんだけ楽しく読み進めたのに・・・。

★は３．５です。

2013/03/20

読み終わった後の気持ち悪さはドラマ「QUIZ」を最終話までみた気持ち悪さと似ている。
真相は闇に隠し、何事もなかったかのように生活を続けるなんとも言えない怖さ。
この街の住民にはなりたくない…とはいえ現実はどこもこんなものなのかもしれない…と考えさせられる内容でした。

2013/03/19

二つの家庭と一人の隣人の物語。
幸せそうな家庭で殺人が起こり、殺伐とした家庭は、その事件をきっかけに変わり始まる…
ラストに少し救われた。

2013/03/17

高級住宅街で起こった殺人事件。被害者は夫。容疑者は妻。エリート一家に一体何が？
その隣家の娘彩花は反抗期で癇癪もち。いつも母親に怒鳴る声がご近所中に響いている。
さらには隣近所に興味津津、噂好きのさと子。
３つの家庭の目線からお互いを覗き合う。事件の当事者、周囲、全く関わりのない他人と、それぞれがお互いの立場から事件後の日常を織りなす。
暗い中、近づいたり離れたり、中が見えたり目をそらしたり、まさにタイミング次第の観覧車のようだ、とタイトルの絶妙さ加減に感心。

2013/03/17

リアルだった。色んな人の視点から見るひとつの世界。救いがない結末って聞いたけど、あたしはそうでもないと思う。詰まるところ、家族ってどうしようもなく家族だよね、と思った。

タイトル「観覧車」は分かるけど、なんで「夜行」なんだろう。

2013/03/17

今やってるドラマがすごくおもしろいので、先に犯人知りたくて空港売店で購入。
セリフのところどころは同じだけど、ドラマと話が違ってきている。
最後には合わすのか？

2013/03/16

「告白」以来の湊かなえ、ドラマの原作です。
ドラマ先行で観ていたので、もっとスリリングな内容を期待していたのですが、ドラマより心理描写に重きを置いているので少々暗いというか、重い感じですね。
ミステリというより遺族や加害者・被害者家族の心理学・・・って感じでしょうか？
あと、タイトルの妙・・・(^_^;)