夜行観覧車 の商品レビュー
女の嫌な醜い側面を描くのが本当に上手い。 最後まで殺人の瞬間や、当事者側である母と父のことを一切描かないで貫いたのは凄い。 加害者であり被害者でもあるその家族が、世間からは「加害者の立場」として認識されるのはなるほどと唸った。 しかしオチの付けかたが、いかにもな希望の残るあり...
女の嫌な醜い側面を描くのが本当に上手い。 最後まで殺人の瞬間や、当事者側である母と父のことを一切描かないで貫いたのは凄い。 加害者であり被害者でもあるその家族が、世間からは「加害者の立場」として認識されるのはなるほどと唸った。 しかしオチの付けかたが、いかにもな希望の残るありがちな締めで、結局なあなあで終わらせられて少し不満が残った。 湊さんのもっと毒々しさがる結末が良かった。
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映像化される本は、本を読んでから見るか?見てから読むか?をいつも考えてしまう.....読んでから見ると配役とかちょっと違う?って思うことが多いけどこれはドラマ少し見てから読み始めたけどドラマと本が少し違ってるのであまり気にならなかったな~ ドラマは少し脚色してるからかな........
映像化される本は、本を読んでから見るか?見てから読むか?をいつも考えてしまう.....読んでから見ると配役とかちょっと違う?って思うことが多いけどこれはドラマ少し見てから読み始めたけどドラマと本が少し違ってるのであまり気にならなかったな~ ドラマは少し脚色してるからかな..... でも、どちらもありな感じ~でも、告白の方が面白かったな
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たまにしかドラマを見れていなかったけど、あらすじはわかる状態で読んだ。原作の小説はシンプルな印象。 最後の家族の和解の流れがいまいち釈然としなかったけど…
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夜行観覧車は、どこの家庭にも起こりえるヒューマンドラマです。 最初から、テレビ映像化を意識しているのかと思えるような作品になっています。
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ドラマ化されたことを知ったのがドラマ始まって5話目くらいで・・・ 今更見れないと思い、本を読むことにしました。 一つの事件にかかわったご近所家族の話。 全体的にダークな内容でした。 湊さんの本は3冊目ですが、どれも女の人の女っぽい部分が 根底にはあるような気がします。 全体的...
ドラマ化されたことを知ったのがドラマ始まって5話目くらいで・・・ 今更見れないと思い、本を読むことにしました。 一つの事件にかかわったご近所家族の話。 全体的にダークな内容でした。 湊さんの本は3冊目ですが、どれも女の人の女っぽい部分が 根底にはあるような気がします。 全体的にダークでしたが、最後は少し光が見えた終わり方だったのではないかと思います。 面白かったので読み進めやすかったですが 告白ほどではなかったです。
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ドラマを観たけど一応原作も。 人物の心理描写が細かいので やっぱり本で読んだほうが面白い。 夜の観覧車に乗っても 景色がすべて見えるわけではない。 ひとつの事件であっても 真相がすべてわかるわけではない。 人間って結局 世の中うまいこと渡っていかなくては そんな損得を考えなが...
ドラマを観たけど一応原作も。 人物の心理描写が細かいので やっぱり本で読んだほうが面白い。 夜の観覧車に乗っても 景色がすべて見えるわけではない。 ひとつの事件であっても 真相がすべてわかるわけではない。 人間って結局 世の中うまいこと渡っていかなくては そんな損得を考えながら生きる醜い生き物だと思う。
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ドラマをみてから本をよみました。 うーん。。。。。もうちょっと大どんでん返しがほしかったけど、結局母親が犯人か。。って感じ。 家族の暴力とかねたみ、近所づきあいとかもっと見たかった
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3つの家族の視点から、オムニバスっぽい形式で、 殺人事件を通してそれぞれの家族が見えるお話でしたが、、 湊さんの独特な人間の厭らしい部分がものすごくリアルに描いてあって、胸が痛むというか心が痛い(笑) 犯人は実は●●でした! とか、実はこれが真相でした! というような展開ではなかったのが、ちょっと意外だったかな。 “幸せ”のカタチは人それぞれなんだなぁ、と。 高級住宅地に家が建ったからって、それで幸せになれるわけじゃない、 というのは中々言い得てるなぁ、と(笑)
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ドラマを見始めて読みたくなり買いました 原作の方がリアリティがあり ドラマのような すべて丸くおさまるなんて あるわけ無いと思っていたので 後味が良かったです 湊かなえさんの他の作品が読みたくなりました
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2013/4/3読了、2月に購入してあったが、TVドラマが終わってから読もうと思いこれまで積ん読してあった。原作とTVドラマは、遠藤家と高橋家の関係、小島さとこ、彩花の学校での様子、観覧車・・・など違う部分がかなり多い。TVドラマの方がミステリー的な展開だが、原作は登場人物の心の動きがより細かく描かれていて、読み応えがある。結末も答えを出すというより、読み手に答えを考えさせているような終わり方。印象に残ったのは、「透明なフィルムに包まれているような感覚」と「坂道病」。一見幸せそうに見える人でも、実は坂道を転がらないように必死で踏ん張っていて、いつのまにか自分が歪んでいることに気がつかず、ふとしたことで転がり落ちてしまう・・・。自分らしく生きることの大切さと難しさをあらためて感じた小説でした。
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