夜行観覧車 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2013/04/01

湊かなえさん。何だかんだで文庫化された作品は全て読んでますが、この『夜行観覧車』が今までで一番よかったです。

高級住宅街のある家族に起きた殺人事件。残された家族や向かいに住む家族の視点から、事件の真相が明かになっていきます。先を知りたくなるよう、情報を小出しにしていく展開の仕方は、湊さんらしい巧さがありますね。

あと、人間の「ズルさ」を描いているのが、この作品の面白いところです。都合の悪いことが起こったとき、それを見なかったことにしたり、自分以外の誰かのせいにしたり、逃げてしまったり…。そんな人間の本質を、家族というテーマを中心にしながら、うまく描き出していると感じました。

2013/03/31

ドラマの終了を待って読み始めた。ドラマよりもドライな登場人物たちの関係。それはそれで共感できるものがあったが、大人の友情物語も読んでみたかった気がした。

2013/03/29

話の大筋としては個人的にはもっと何かあっても良かったんじゃないか…と思いますが、教育ママのいる家庭で育ち、口うるさく育てられ、それに反発しまくって育った私にはとても共感できる場面がたくさんありました。笑　この本を読んで、今まで一方的にいろいろ思っていましたが、少し相手のことも考えるようになりました。

2013/03/27

因果応報なのか？繋がり、関連、複線、真実、家族、人間関係、思い込み等など湊作品のパターンで展開‥‥『告白』は超えれない

2013/03/25

ドラマが最終回を迎えたので読んでみました。
ドラマのストーリーの方がよりリアルで残酷で…私的にはそちらの方がこのみでした。

2013/03/25

201302/こういう世界観・人物描写は抜群のうまさ。やだねーと思いながらも自分の中にもそういう部分があったりで。次作も期待。

2013/03/24

毎週楽しみに観ていた、鈴木京香主演のＴＶドラマが終わりました。そこで「原作を読もう」と購入。ドラマ同様、余りの面白さに一気に読みました。

原作とドラマは若干、違いがあります。その違いを感じながら、読むことが出来たのが楽しかったです。ドラマに比べ、原作は話の時間軸が短いため、観覧車というより、ジェットコースターに乗っている様な緊張感を味わいました。

ドラマでは杉咲花が演じた彩花の荒れっぷりが印象に残っていますが、本書に於いても、彩花の発した「坂道病」という言葉にドキリとしました。

2013/03/24

高級住宅街の住民たちの話。

殺人にまで発展してしまうことはそうないにしても
現代には起こりうる日常なのか。
エリートも金持ちも楽じゃないな。

ミステリではなく 終わり方も盛り上がりに欠けるけど
売れてる作家さんだなという印象。

2013/03/24

家族は最初の他人であり、最後の味方である。

極限の状況に追い込まれたとき、何を考えてどう生きるのか。 高級住宅地のエリート一家で起きた殺人事件を通して、遺された身内や周囲の人々の心情を描く家族小説。関係者の独白をつなぎ合わせて全体像を浮かび上がらせるのは湊かなえの十八番。核心をはっきり描かずに読者の想像に委ねる。

ミステリーの力点が、これまでの作品とちょっとずらしてある。事件の動機と真相は読み手によって意見が分かれるだろう。

2013/03/22

男の登場人物への愛情が希薄な気がした。
厳しいというか、救いがないというか。
それでもそれぞれの人物像はきちんと描かれているから、
余計に男性が薄れていくような。
きちんと薄れていく。
策略？？
面白かったです。