夜行観覧車 の商品レビュー
ありがちな悪意をグロテスクに戯画化するのが真梨幸子、対する湊かなえはありがちな悪意を何層も重ねて行くタイプだと思う。 ところでこの作品の中で、一番ヤバそうなのは遠藤・高橋両家の家族ではなく、『ラメポ』こと小島さと子なんじゃなかろうか?
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こわかった。 はじまりからおわりまでこわかった。 ぎょっとした。 ドラマが始まる前に読んでしまいたかったけど、ドラマにはオリジナルキャラクターが出るんだそう。 安田くんはお兄ちゃん役ですよ。
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この人の描く世界は、汚くて暗くて性格悪い奴らばっかり出てくるので「告白」「少女」まで読んでもうアカンと諦めてたんだけど、ドラマ化するってんで、ちょっくら手をのばしてみた。意外とあっちゅー間に読了。 舞台は高級住宅地・ひばりケ丘。そこに小さな家を無理して建てた遠藤家。娘の彩花は中学受験に失敗してから癇癪を起して母親に夜な夜な当たり散らす。父親は事なかれ主義という一家。対して隣の高橋家は、父は医者、母は専業主婦、医学部に行く長男、お嬢様学校に通う長女、進学校に通う二男というインテリ家族。息子も娘も出来がいい。なのにある時、この高橋家で父親が殺されてしまうという事件が起きる。容疑者は母親。でもみんな、二男を疑っていて…ってなお話。 なんでこれが面白かったかっつーと、「隣の不幸」の話だからじゃないかな。自分が不幸なのは嫌だけれど、どこかの誰かが不幸になるのを「かわいそうにー」と思いながらも実は嬉しがって見てしまうワイドショー的小説だからかも。しかも、殺人事件が起きたのは「インテリ家族」ってのもまた「ざまあ」的要素が加わってしまう人間の恐ろしさ。でもねー、これが本性だと思うのよあたし。「他人の不幸は蜜の味」ってのは仕方ないことだと思う。人間は自分の幸せのためにしか生きられない動物だしねー。 ちなみに☆は港かなえにしては珍しく4つ。終盤まで面白くサクサク読ませてもらった…んだけど、殺人の「動機」が「そんなことで殺すのかよ」って感じで共感できなかったのと、やっぱりラストは港かなえらしく何の救いもなく終了したのでひとつ下げたww ま、この人はこういうラストしか描けないんだろうね。
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「告白」以来の湊かなえ。 正直、一発屋かなと思っていました。 著作もだいぶ増えたしそろそろ読むか、と。 それにしても夜行観覧車、うーん。 高級住宅地で起きる事件、という設定で人間の狂気みたいのを期待してたけれど。 誰にも共感できないし、怖さもないし、不快感しかない。微妙。 言う...
「告白」以来の湊かなえ。 正直、一発屋かなと思っていました。 著作もだいぶ増えたしそろそろ読むか、と。 それにしても夜行観覧車、うーん。 高級住宅地で起きる事件、という設定で人間の狂気みたいのを期待してたけれど。 誰にも共感できないし、怖さもないし、不快感しかない。微妙。 言うなれば、微妙。 ああ、後味がわるい。
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ドラマ化に期待したけれど『告白』までのインパクトは無かったかな…。 しかしドラマで再現するとしたら結構見応えのある問題作になりそう。 解説者が上手く表現しているように微かな救いはあるものの、読後感は良くないと思うのでテンション落ち気味な人は要注意。
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新年一発目の読了。 どんどん読み進められて、面白かったです。告白のときみたいに、救われない感じではなく、最後に少しだけでも希望の光?が見えたのはそれなりによかったかと思います。ドラマも楽しみです。
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2013/1/6 Amazonより届く。 2019/2/14〜2/16 高級住宅街に無理をして家を建てたことにより、歯車が狂った遠藤家を中心にどこにでも起こりうるような家庭の問題を題材に描く嫌ミス。さすが、嫌ミスの名手、読んでいていろんな意味で嫌な感じを受ける。実際に、加害者家族に向けられる悪意は問題だよなぁ。
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ドラマ化記念で文庫本を購入しました。 Amazonで購入しましたが、 限定(?)でドラマ版の表紙が付いてきました。 ドラマ出演者ファンには嬉しい仕様でした。 ドラマを楽しみにしています。
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