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炎上する君 の商品レビュー

3.6

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    2

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2021/06/06

西加奈子さん、テレビでは何度か拝見していて面白い方だなとは思っていたのですが、なかなか読む機会もなく今回が初めてでした。 何これ…?なにそれ…?という話が多かったです。 が、ところどころ刺さる言葉もあったり。なのでやめようかと何度か思いつつも最後まで読みました。 「ある風船の落...

西加奈子さん、テレビでは何度か拝見していて面白い方だなとは思っていたのですが、なかなか読む機会もなく今回が初めてでした。 何これ…?なにそれ…?という話が多かったです。 が、ところどころ刺さる言葉もあったり。なのでやめようかと何度か思いつつも最後まで読みました。 「ある風船の落下」は、けっこう好きでした。

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2021/06/03

再読。 [舟の街][ある風船の落下]がやっぱり好き。 お猫様には絶対に不思議なチカラがあると、最後に思わせてくれる[船の街]。 どんなに辛い目に合ったとしても、人との繋がりは捨てきれない事に気づく[ある風船の落下]。 何も解決はしていないかもしれないけれど、生きることに光を探し始...

再読。 [舟の街][ある風船の落下]がやっぱり好き。 お猫様には絶対に不思議なチカラがあると、最後に思わせてくれる[船の街]。 どんなに辛い目に合ったとしても、人との繋がりは捨てきれない事に気づく[ある風船の落下]。 何も解決はしていないかもしれないけれど、生きることに光を探し始める再スタートのような短編集。

Posted byブクログ

2021/01/20

散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始める―(「空を待つ」)。我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて―(「炎上する君」)。何かにとらわ...

散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始める―(「空を待つ」)。我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて―(「炎上する君」)。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。

Posted byブクログ

2021/01/19

不思議で優しい短編集。 疲れてしゃがみこんだ時にそっと擦り添ってくる猫のような、 心をふわっと温かくする話しが連なっている。 「空を待つ」がいちばん好き。 溜め込んだストレスがガスになり空に浮く奇病を描いた「ある風船の落下」も良い。 それにしても二人称「あなた」で話が進んだり、 ...

不思議で優しい短編集。 疲れてしゃがみこんだ時にそっと擦り添ってくる猫のような、 心をふわっと温かくする話しが連なっている。 「空を待つ」がいちばん好き。 溜め込んだストレスがガスになり空に浮く奇病を描いた「ある風船の落下」も良い。 それにしても二人称「あなた」で話が進んだり、 作家友達の山崎ナオコーラを物語にしたり、 「どうです?エクレアでもすごく見つめませんか?」摩訶不思議な会話で世界が成り立ってたり、 西加奈子の創造力と魅力は尽きない。 私も舟の街に行きたい。 太陽の上 ★2.5 空を待つ ★5 甘い果実 ★3 炎上する君 ★4 トロフィーワイフ ★2.5 私のお尻 ★3.5 舟の街 ★4 ある風船の落下 ★4.5

Posted byブクログ

2021/01/04

カフェに置いてあった本で、読みかけのまま返そうとしたら、貸してもらえて嬉しい。おもしろかった、返しに行かないと。 「トロフィーワイフ」と「舟の街」がすきだった。

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2021/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

炎上する君のあらすじが気になって読んでみた。 最初は、ああ自分の苦手な不思議系短編集か…と思ってしまったけど、炎上する君からどんどん引き込まれた。 自分を磨くことって大事だよなって気付かされた。 自分だけど、愛されてるのは自分じゃないっていう寂しさを感じた。なんだろう。 トロフィーワイフとわたしのお尻。 どっちも、客観的にみたら「良いな」と言われる境遇なのに、なんか寂しさを感じるのは、なんでなんだろう。 ■太陽の上 又吉さんの解説を見て意味がわかった。産声という意味か ■空を待つ たまたま拾った携帯に来るメールのやり取りの話。 よく聞くフレーズだったり、綺麗事だったりしても、自分にかけられる優しい言葉って嬉しいよな。 そして、空の描写が綺麗。空っていろんな空があるよなって気付かされる。 ■甘い果実 なおコーラさんググっちゃったよ。 嫉妬から恋愛?に変わる瞬間。 興味があるから、嫉妬するんだもんな。 自分と全く違う属性のとき、そこにときめきがあったとき、恋に変わるんだなあ。 ■炎上する君 めっちゃ良かった。2人ともかっこいい! ■トロフィーワイフ 切ないなあ。 羨ましいと思ってしまうけれど、持ってると持ってるで切ないのかなあ ■私のお尻 お尻大事にしてあげて! でも、自分の何かだけ大事にされてる時、自分だけど自分じゃないものを大事にされている感覚になるの想像できる気がする。才能ある人の、才能ってそういうものなのかな。 あと、自分を磨くことの大事さ素敵だな。 ■舟の街 つかれてしまった時に読みたい。ふわーっと優しい。 ■ある風船の落下 ストレスの風船病の話。 星新一思い出した。でもラストは全然違うなあ。 ■解説 又吉さんの解説すごいな 西さんは生きることを肯定する 確かにそうだ。

Posted byブクログ

2020/12/27

著者の作品は初めて読んだ。これは8篇収められた短編集。 かなりなダメ具合の人が、様々なきっかけで一歩踏み出す物語という一貫したテーマで書かれているように感じた。 「炎上する君」「トロフィーワイフ」「私のお尻」は好きだったが、他のはつまらなかった。 いかにも女性が書いたという...

著者の作品は初めて読んだ。これは8篇収められた短編集。 かなりなダメ具合の人が、様々なきっかけで一歩踏み出す物語という一貫したテーマで書かれているように感じた。 「炎上する君」「トロフィーワイフ」「私のお尻」は好きだったが、他のはつまらなかった。 いかにも女性が書いたという文章も、現実逃避というかぬるい空気も好みじゃない。 僕はもっと現実を見つめて欲望にまみれた、『血と骨』『冷たい熱帯魚』『ゆれる』みたいな物語の方が好きだ。

Posted byブクログ

2020/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんだか、凄い不思議な短編集だな、と。実験的、というのか。小説なのか?みたいな作品も沢山ありまして。 西さんが、色々と、心の中で温めていた思い「こんなことしてみたろ」みたいなんを、ゴロッと短編集として吐き出してみましたよ。そんな印象を受けました。 面白いか?というと、うーむ。よおわからん。という感想になる作品が多かったんですが、うーむ。まあ、不思議でしたね。なんというか、うん。変わってるなあ~。という思いが一番強かったです。変わってるなあ。そんな印象。 でもまあ、「こんな感じの思い」を、ちゃんと文字にすることができて、ちゃんと誰かに伝えることのできる才能、ってのは、なんだか、凄いですよね。素敵なことですよね。漠然としすぎてますが、そんな事を思った短編集でした。こんな感想ですね。

Posted byブクログ

2020/10/30

女なら共感してしまう様々なジレンマを抱えた主人公達の摩訶不思議短編集。表題作の主人公&友人が一番好き。解説又吉氏は男性ながら主人公心理を完全理解していた。

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2020/10/29

どの話も主人公の感情がじわじわと伝わり重苦しくなるが、ちゃんと結末には解放されて楽になれた。 トロフィーワイフの祖母と孫のやりとりが可愛かった。素敵な人生だったけど、今度は真逆の人生もいいなぁ、なんて幸せゆえ。私は、影が薄くても落差が激しくない人生がいいなぁ。って、もう既に穏やか...

どの話も主人公の感情がじわじわと伝わり重苦しくなるが、ちゃんと結末には解放されて楽になれた。 トロフィーワイフの祖母と孫のやりとりが可愛かった。素敵な人生だったけど、今度は真逆の人生もいいなぁ、なんて幸せゆえ。私は、影が薄くても落差が激しくない人生がいいなぁ。って、もう既に穏やかに生きれてない証拠。

Posted byブクログ