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炎上する君 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/11/22 |
JAN | 9784041005675 |
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炎上する君
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炎上する君
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商品レビュー
3.6
189件のお客様レビュー
めちゃくちゃだけど優しくて面白かった 特に最後の「ある風船の落下」 ストレスが溜まると風船になって空を飛ぶ 他人と関わると風船が落下する 炎上する君 オタク根暗女子二人が足を炎上する男に恋をする
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西氏の2010年の作品。8編の短篇からなる作品。 なお、表題作「炎上する君」は映画化もされた模様。 https://youtu.be/3BbgS5cPMiA?si=POQKNgmpfT73323X ・・・ これまで「ことば」の女王として私の中で(だけ?)際立っていた西氏。 しかし、本作を読み、かなりふかぁーく感じた次第です。 何というのでしょうか、彼女の夢・深層心理、はたまた幻想?を本作で追体験しているかのような感覚でありました。 それ程までにシュールで、心を逆撫でするような、ざわっとした肌触りの作品であったと思います。 ・・・ とりわけ気になったのは、「炎上する君」、「トロフィーワイフ」、「私のお尻」、「舟のまち」、「ある風船の落下」ってか5/8ね。 「炎上する君」 世の中のルッキズム的風潮に反旗を翻した?女性二人組の話。高校からの友人であったこの二人、そこそこ賢く、既に20代にして人生は安定していた。そこで二人は人生の「スパイス」として突如バンドを始める。そのさなか、銭湯につかりつつ聞いた噂「炎上する男」。これは文字通りの足が燃える男、である。 これは見るしかない。二人は炎上する男を探すが・・・。 「トロフィーワイフ」 未亡人の祖母と孫の話。文字通りのそれであった祖母は、金銭的豊かさを享受しつつ、美貌だけだった?自らの過去をちょっと悔しそうに振り返る。「それだけで十分じゃない」と述べる孫は、若さ・美しさに漲り、その恩恵に気づかないのか。穏やかな筆致ながら二人のすれ違いに、そこはかとなく感じる不協和音を忍ばせた筆致は秀逸かと。 「私のお尻」 「尻」のパーツモデルの話。周囲から顧みられない地味な子であったが、「尻」が売れた途端、彼女の人生は輝きだす。仕事もお金も、そして彼氏さえも舞い込んでくる。そんなある日彼女は自らの「尻」に嫉妬し、「尻」と訣別することを心に決めたが・・・。 「舟の街」 心的なダメージがふと迷い込む舟の街。「わたし」はひどい失恋を経て、いつの間にか舟の街へ迷い込んでしまった。そこで出会う人との嚙み合うような噛み合わないような生活。 「ある風船の落下」 自殺願望が身体的影響をかもす病気「風船病」が蔓延する地球。病状のステージは1から4まであり、4になるとその風船(というか人間)はふっと浮き、そして空の彼方へと消えていくという。そんな空の彼方に消えた(死んだ)と思った「私」は世界中からやってきた風船に出会う。これ以上傷つけあわず、人との絶対距離を保つのが良いのか、傷をつけ合っても人と触れ合い生きていくのが良いのか。寓意に満ちたお話。 ・・・ ということで西作品でした。 これまで西作品は結構読んできましたが、私の中では、今のところ本作が彼女のベストではないかと思います。琴線に触れる何かがありました。「ある風船の落下」とか、将来中学校の教科書とかに載りそうな雰囲気。 人間関係に疲れた方、ちょっと落ち込んだ方にはおすすめできるかもしれません。みんな似たようなことで悩んでいるのが分かるかもしれない作品。
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すごく面白いと思うわけでもないけど、不思議とイメージが残った。「なんか覚えてるな、、」と思い出せる作品です。「炎上する君」がお気に入りです。
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