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炎上する君 の商品レビュー

3.6

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

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  3. 3つ

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2016/07/01

なんだか切なくて、でも力強い空気。西さんの本はいつも力強さを感じて、パワーが貰える。 「あなた」という語り口が妙に響いてきて、優しくて、泣きそうになった。この文章はズルい。 短編集だけれど、全編を通して「女性の、女性としてのあり方」に言及しているように感じた。女性として、人間とし...

なんだか切なくて、でも力強い空気。西さんの本はいつも力強さを感じて、パワーが貰える。 「あなた」という語り口が妙に響いてきて、優しくて、泣きそうになった。この文章はズルい。 短編集だけれど、全編を通して「女性の、女性としてのあり方」に言及しているように感じた。女性として、人間として生きるのも悪くないと思えた。 又吉さんの解説も良いですね、「絶望するな。僕達には西加奈子がいる。」

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2016/06/26

作品によって好き嫌いが分かれるが、今回もご同様。 西加奈子特有の心地よい?おもしろいリズムと大阪生まれならではといえる豪快なキレ、サイコーですね。 個人的には、「舟の街」がすきかな~。ふなぁ~ご。○ あとは、「トロフィーワイフ」もなかなか。 祖母と孫のやり取りなんかが色の優...

作品によって好き嫌いが分かれるが、今回もご同様。 西加奈子特有の心地よい?おもしろいリズムと大阪生まれならではといえる豪快なキレ、サイコーですね。 個人的には、「舟の街」がすきかな~。ふなぁ~ご。○ あとは、「トロフィーワイフ」もなかなか。 祖母と孫のやり取りなんかが色の優しい映画みたく素敵だと思った。 「ある風船の落下」は短編でよくあれだけの内容を言い切ったな、と思う。 設定もストーリーも想像力を駆使したであろうあの作品に、乾杯! 2016年6月25日 読了

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2016/06/23

2016/06/22 炎上する君は傑作だった。おもしろ過ぎる。 こういう子いるいる! っていうかイケてない学生生活を送ったことのある人ならものすごく共感するのではなかろうか。 たった一つの恋で、まさに人生がひっくり返るほど人は変われてしまうんだなぁ。 又吉の力強い解説にも強く共...

2016/06/22 炎上する君は傑作だった。おもしろ過ぎる。 こういう子いるいる! っていうかイケてない学生生活を送ったことのある人ならものすごく共感するのではなかろうか。 たった一つの恋で、まさに人生がひっくり返るほど人は変われてしまうんだなぁ。 又吉の力強い解説にも強く共感。 絶望するな、僕等には西加奈子がいる。

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2016/05/25

久々に西氏を読んだけど、こんな作品を書く人だったっけ? 奇想天外の中にいろいろとメッセージが込められているようなのですが、現在本質的な悩み事がないためか、心に訴えるものはなかったです。 時期を変えて読んだら感想も変わるかな?

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2016/05/06

私にはまだまだ読書量が足りないため、難しいことはよく分からない。 ただ、又吉さんが何故、西さんの作品を好むのかがこの作品を通じて分かった気がする。 私的に好きな物語は 『私のお尻』と『舟の街』

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2016/04/22

この短編集のなかで、西加奈子さんはいくつもの実験をしている。と思う。 おさめられた短編はファンタジー色のつよいものだったりする。 だがこれは西さんのなかにもともとあったものだし、そしてこれからの作品の萌芽になるようなものであると思う。 文の作り方、ひとつひとつの紡ぎ方として...

この短編集のなかで、西加奈子さんはいくつもの実験をしている。と思う。 おさめられた短編はファンタジー色のつよいものだったりする。 だがこれは西さんのなかにもともとあったものだし、そしてこれからの作品の萌芽になるようなものであると思う。 文の作り方、ひとつひとつの紡ぎ方としては「黄色い象」や「漁港の肉子ちゃん」にも通ずるものがあるし、「さくら」から続いているものもある。 「ある風船の落下」においては、西さんの主張が伺えるし、その主張は何より、「あおい」から連面と続くものであると感じる。 決然とした主張。 西さんはやはり、裏切らない。

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2016/04/07

本人の芯みたいなものと、伝えたいことをカジュアルさで包み込んで、重たくとも湿気の少ない軽妙な部分を敢えて残しているような文章に仕上げてくるところは流石だなぁと。あと本当に単文の力強さが凄いなと感心させられる。 そして力強さと質量が伴っているからこそ現実と対峙できるような物語が紡が...

本人の芯みたいなものと、伝えたいことをカジュアルさで包み込んで、重たくとも湿気の少ない軽妙な部分を敢えて残しているような文章に仕上げてくるところは流石だなぁと。あと本当に単文の力強さが凄いなと感心させられる。 そして力強さと質量が伴っているからこそ現実と対峙できるような物語が紡がれているんじゃないかな、知らんけど、

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2016/03/10

胸がきゅうっと苦しくなります。けれど甘酸っぱい。 生きているとつらいこともあります。そういうときは逃げ出して少し休んだっていいんです。でも休んで元気になったらまた、現実を生きていこう。そう思える力をくれる物語でした。

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2016/02/16

不思議な世界観を持った短編集。 雰囲気は直前に読んだ三浦しをんの「むかしのはなし」のような現実と非現実の狭間感は似ているが、本書の作品は内向性をより強く感じた。 多くの短編の登場人物は引きこもり或いは現実を逃避し、自己の作り上げた世界の中に籠った結果、現実とも非現実ともつかない世...

不思議な世界観を持った短編集。 雰囲気は直前に読んだ三浦しをんの「むかしのはなし」のような現実と非現実の狭間感は似ているが、本書の作品は内向性をより強く感じた。 多くの短編の登場人物は引きこもり或いは現実を逃避し、自己の作り上げた世界の中に籠った結果、現実とも非現実ともつかない世界に身をゆだねているように感じた。

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2016/02/14

西加奈子『炎上する君』(角川文庫)読了。 帯広告「絶望するな。僕達には西加奈子がいる。」というコピーにつられました(今をときめく芥川賞作家又吉直樹氏のコピー)。 西加奈子氏も直木賞作家なので、それなりに期待して読んだのですが、まあ、内容がぶっ飛びすぎでした。 学生時代に文庫をむさ...

西加奈子『炎上する君』(角川文庫)読了。 帯広告「絶望するな。僕達には西加奈子がいる。」というコピーにつられました(今をときめく芥川賞作家又吉直樹氏のコピー)。 西加奈子氏も直木賞作家なので、それなりに期待して読んだのですが、まあ、内容がぶっ飛びすぎでした。 学生時代に文庫をむさぼるように読んだ阿刀田高(同じ直木賞作家)に近いテイストは感じました(いわゆる奇妙な味のする小説)。 発想はユニーク。 表題作を含めて8編の短編集ですが、「炎上する君」よりは「私のお尻」や「ある風船の落下」の方が想像力をかき立てられたかな。 とくに「私のお尻」は「世にも奇妙な物語」で採り上げられてもおかしくない内容。でもオチていかない感(分かるかなー)。このあたりが阿刀田氏との違いかも知れません。 猛烈に好きになる人、いるんじゃないかなあ(とくに若い女性は)。

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