短編工場 の商品レビュー
読まず嫌いだった、村山由佳を楽しんで読めてまた読みたいと思えた。 よかった。 好きな作家が多かったけれど、既読作が多かった。確認するべきでした。
Posted by
「小説すばる」に掲載された作家の作品の中から選び出された短編集。著者の短編集で読んだことがある作品が2編あったが、それ以外は始めてのもの。どれも短い作品の中で心に響く余韻を残すものばかりだ。欧米の小説は主流は長編だといわれるが、日本の小説ではこのような短編や中編で表現した作品が面...
「小説すばる」に掲載された作家の作品の中から選び出された短編集。著者の短編集で読んだことがある作品が2編あったが、それ以外は始めてのもの。どれも短い作品の中で心に響く余韻を残すものばかりだ。欧米の小説は主流は長編だといわれるが、日本の小説ではこのような短編や中編で表現した作品が面白いと私は感じることが多い。 この作品集の中では奥田英朗の「ここが青山」のさらりとした妻のありよう、石田衣良「ふたりの名前」のとても都会的なカップルの中にある心の温かさ、乙一「陽だまりの詩」の近未来の金属的な冷ややかさを表現しながら、そこから芽生える人間的心模様が好きだ。
Posted by
宮部みゆきや村山由佳ら、いろんな作家の短編が一度に読める。 ちょっと怖いものから、しみじみするものまで・・・。
Posted by
とても楽しみにしていた短編集 最初の「かみさまの娘(桜木紫乃)」は、自分では気づかない喪失感がテーマだろうか。でも、あまりなにが言いたいのか良くわからないお話でがっかり。 ショートショートのミステリー「ゆがんだ子供(道尾秀介)」もイマイチ。 たるんだ頃に読む「ここが青...
とても楽しみにしていた短編集 最初の「かみさまの娘(桜木紫乃)」は、自分では気づかない喪失感がテーマだろうか。でも、あまりなにが言いたいのか良くわからないお話でがっかり。 ショートショートのミステリー「ゆがんだ子供(道尾秀介)」もイマイチ。 たるんだ頃に読む「ここが青山(奥田英朗)」はとても楽しい。なるほどねぇって感じで、ほほえましくもあり、幸福感もある。ジェンダーというワードがでてくるが、テーマはそこにはないだろう。 続いて「じごくゆきっ(桜庭一樹)」はサッパリ。マタニティブルー? そしてこの短編集の目的である「太陽のシール(伊坂幸太郎)」。八年後に小惑星がって設定は、他の物語だな。サイドストーリーってこと。妊娠がわかり、さてどうしようか?ってお話。ふわふわ感が非常に心地よい。いやぁ、良かった。伊坂節全開。私が好きな伊坂節だ。展開も、リキの話も、オチも最高だ。いやぁ、よかったな。 感動のまま「チヨ子(宮部みゆき)」を再読する。着ぐるみが自分を守ってる。いいね。秀作だ。 しかし「ふたりの名前(石田衣良)」は好きではない猫の話だからか、ピンとこない。 最期の人類は実はアンドロイドだという「陽だまりの詩(乙一)」は再読。いい味だが、あまり好きではないかな。 長めの「金鵄のもとに(浅田次郎)」は戦争。これも好きではないかな。 ファンタジックな「しんちゃんの自転車(荻原浩)」はかわいいホラーチックかな。 乗り切れず流し読みの「川崎船(熊谷達也)」。 スタンドバイミーを彷彿させる「約束(村山由佳)」はいいかな。 総じて、伊坂作品でいい点数!
Posted by
浅田次郎 伊坂幸太郎 荻原浩 奥田英朗 道尾秀介。スキな作家さんばかり。短編は苦手だったけど、読みごたえ十分で、おもしろかった!
Posted by
豪華な作家陣。名前はよく聞くのに読んだことのない人もいて、思わず手に取ってしまいました。 いろんな作家のいろんな文体、そしていろんな年齢、境遇の登場人物。楽しめました。 特に乙一の「陽だまりの詩」。アンドロイドが、生と死について、自分の作られた意味について考え、悩む中で、たどり...
豪華な作家陣。名前はよく聞くのに読んだことのない人もいて、思わず手に取ってしまいました。 いろんな作家のいろんな文体、そしていろんな年齢、境遇の登場人物。楽しめました。 特に乙一の「陽だまりの詩」。アンドロイドが、生と死について、自分の作られた意味について考え、悩む中で、たどり着いた境地に涙してしまいました。「なにげないことが世界の輝きであり生きているというかけがえのない証拠」という言葉が胸を打ちました。 この短編集の中のベストは人によって意見が分かれるかな。それぐらい、どれも個性的で面白い小説でした。
Posted by
いろんな作品が読める短編集は新しい発見があったりして楽しいです。やはり奥田さんの作品すきだなあと再認識。
Posted by
A collection of short novels which are written by many writers(include both veterans and budding writers). Novels of this book are in rich ...
A collection of short novels which are written by many writers(include both veterans and budding writers). Novels of this book are in rich variety. For that reason, impression is different in each person. I enjoyed this book so so. My favorite is "Hidamarino-Si" which ending astonished me. "Looking for favorite writers through this book" is also fun.
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うむ、良作揃いで余は満足じゃ(笑) 一作どうしても文体が受け付けないものがありましたが、他はするりと入ってくる完成度の高い作品が多くて楽しめました。これだけ自分の満足度が高い短編集も珍しいかも。以下、特に気に入った作品に一言コメント。【ここが青山】あっけらかんとした語り口が軽妙で心地いい。怪しい独り言がまた良い味だしてます(笑) 【チヨ子】ついつい、自分が昔大事にしていたぬいぐるみに思いを馳せてしまいました。 【金鵄のもとに】比較的軽い話雰囲気の話が続く中、これだけやったら重いのですごく目ちます。心に響く重さです。 【しんちゃんの自転車】2ページ目くらいでタネにうっすら気付いてしまいましたが、最後の「約束だから」で胸を打たれました。 【川崎船】場トリのシーンの遮二無二感が凄い迫力です。 【約束】ありそうな話ですがチクショー泣ける。
Posted by
収録の順序の決定はどうやって行われるのだろう。 大御所から若手まで粒揃いなんだけど、ラストにこの作家でこのクローズはちょっともったいない感じが。村山由佳さんに落度があるわけではなく、構成に問題あり。 さわやかで、狙いすぎかと。 川崎船、良かった。 知らない作家に手を出せるのが...
収録の順序の決定はどうやって行われるのだろう。 大御所から若手まで粒揃いなんだけど、ラストにこの作家でこのクローズはちょっともったいない感じが。村山由佳さんに落度があるわけではなく、構成に問題あり。 さわやかで、狙いすぎかと。 川崎船、良かった。 知らない作家に手を出せるのが、短編集のメリットだね。
Posted by