短編工場 の商品レビュー
最近日本に行った友達から借りた本。それぞれ作者の違う12編の短編を集めたもの。見事に全員読んだことのない作家だった。皆デビューが私が日本を出てからの人たちだからかな。 どれもおもしろかったけれど、特に伊坂幸太郎の「太陽のシール」、浅田次郎の「金鵄のもとに」、熊谷達也の「川崎船」が...
最近日本に行った友達から借りた本。それぞれ作者の違う12編の短編を集めたもの。見事に全員読んだことのない作家だった。皆デビューが私が日本を出てからの人たちだからかな。 どれもおもしろかったけれど、特に伊坂幸太郎の「太陽のシール」、浅田次郎の「金鵄のもとに」、熊谷達也の「川崎船」が心に残った。 「太陽のシール」は、レイ・ブラッドベリの短編を思い出させた。「金鵄のもとに」はドキュメンタリー映画「ゆきゆきて、神軍」を思い出させた。
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次に読む作者を探すのにちょうどいぃ。伊坂幸太郎の太陽のシールがよかった。道尾修介と桜木紫乃が気になった。
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伊坂幸太郎さんの話が読みたくて買ってみた。やっぱり面白くて、短編だけど読み応えもあった。 個人的に『ゆがんだ子供』の解釈がイミフでモヤモヤしてる(´・ω・`)
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読んでいる途中で。 小説という文字の世界の中で、現実に起こりそうなこととSFチックな非現実で現実には起こりえないことの境界線を絶妙な加減で行ったり来たり。 そんな不思議な作品に引き込まれています。
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14/02/22 奥田英朗、伊坂幸太郎、宮部みゆき、石田衣良など有名作家の短編集で贅沢ですね。道尾秀介の「ゆがんだ子供」はほんと短いけど、ぞわぞわ感はんぱないホラー。乙一はグロいホラーのイメージしかないので「陽だまりの詩」は暖かな切ない系の話でびっくりでした。これはなかなかいい...
14/02/22 奥田英朗、伊坂幸太郎、宮部みゆき、石田衣良など有名作家の短編集で贅沢ですね。道尾秀介の「ゆがんだ子供」はほんと短いけど、ぞわぞわ感はんぱないホラー。乙一はグロいホラーのイメージしかないので「陽だまりの詩」は暖かな切ない系の話でびっくりでした。これはなかなかいい! P433- 「できるのかな、じゃなくて」ノリオはきっぱり言いきった。「やるんだよ」(約束/村山由佳)
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とっておきのお話をあなたに。 読んだことあるものもありました。全体的にどの作品も作家の雰囲気がよく出ているな、と思いました。テーマに沿って書いてもらった、というパターンではないためか、実にオーソドックス。 桜木紫乃「かみさまの娘」この人らしい、ちょっとセクシャルで切ない。 道...
とっておきのお話をあなたに。 読んだことあるものもありました。全体的にどの作品も作家の雰囲気がよく出ているな、と思いました。テーマに沿って書いてもらった、というパターンではないためか、実にオーソドックス。 桜木紫乃「かみさまの娘」この人らしい、ちょっとセクシャルで切ない。 道尾秀介「ゆがんだ子供」なんかぞわっとした。 奥田英朗「ここが青山」チョコレートがけブロッコリーはやめて(笑) 常識で測れない幸せ、いいなあ。若干ブラックだけどくすっと笑える。人間到る処青山在り。ジンカンいたるところセイザンあり。ちゃんと覚えておこう。 桜庭一樹「じごくゆきっ」このふわふわした常識から飛んじゃっている少女に惹かれる常識から逃れられない少女、実に桜庭一樹。 伊坂幸太郎「太陽のシール」あと数年で地球なくなるっていうのに、このユルさ。あまり深刻感なくて、地球が滅亡しなくても悩みそうなことに悩んでいるのが伊坂らしい。 宮部みゆき「チヨ子」ちょっと不思議系ハートフル。よりどころになる大切なもの。 石田衣良「ふたりの名前」なんか、よかった。 乙一「陽だまりの詩」これ、SFっていうんだよね。暖かいSFでした。 浅田次郎「金鵄のもとに」戦後、昭和、イメージカラーはグレー。この厳しい感じ。浅田次郎だな。 荻原浩「しんちゃんの自転車」既読。悲しいけど優しい話。 熊谷達也「川崎船(ジャッペ)」作者初めまして。東北のなまりがイイ味出している。厳しいけど暖かい感じ。 村山由佳「約束」ちょっと児童向けの雰囲気。
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知ってる作家の作品が沢山収録されていたから、お試し的に購入。しかし、思ったよりハマらなかった。読了に随分時間がかかっちゃったのもあるけど、印象に残ってる話が1話もないのが寂しい…。
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強力なアンソロジーだ! 集英社では以前出ていた、「短編復活」というのも読んだけれど、 物語の力ではこちらのほうが数段上であると思う。 とにかく一つ一つの作品の味わいが深いので、短いからといって、サクサクと前に進んでいく感じではない。電車の中の行きでひとつ読んで、読後に浸って、...
強力なアンソロジーだ! 集英社では以前出ていた、「短編復活」というのも読んだけれど、 物語の力ではこちらのほうが数段上であると思う。 とにかく一つ一つの作品の味わいが深いので、短いからといって、サクサクと前に進んでいく感じではない。電車の中の行きでひとつ読んで、読後に浸って、また帰りでひとつ読んで…… という具合にずいぶんと長く楽しめた。 とくに浅田次郎「金鵄のもとに」と熊谷達也「川崎船」の二つには 深い感動を覚えた。 「金鵄のもとに」は太平洋戦争末期が舞台の物語だ。南方戦線からの帰還兵が、貧困のまっただなかの東京で一人の男と出会ったことから起こる数奇な顛末を描いている。すべてを奪われて残された人々から、戦争の名残はさらに搾り取るように奪っていく恐ろしさ。戦争の不条理を描いた傑作だ。 もう一方の「川崎船」は、青森の陸奥湾を舞台に、タラ漁に従事する親子三代の物語を三代目の少年の視点で描いていく。厳しい海の現実と、陸に上がれば、いたって普通に恋もすれば夢もある少年の暮らしぶりの対比が鮮やかだ。さらに漁師たちの勇ましい姿や、親子の葛藤や少年の淡い恋と未来に読者も心を揺さぶられるだろう。 知らない作家や知らない作品に出会えるアンソロジーは、長く楽しめるし実にコストパフォーマンスが高い。
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12人の作家さんの短編集です。。。 他の作品も読んでみたいな♪って思う作家さんと、 たくさん出逢うことができました 文章的に読みやすくて、内容的にも私が好きだな~って思えるのは 石田衣良さんと村山由佳さんでした。 石田さんの文章はいつも、どこか柔らかい雰囲気が出ているよう...
12人の作家さんの短編集です。。。 他の作品も読んでみたいな♪って思う作家さんと、 たくさん出逢うことができました 文章的に読みやすくて、内容的にも私が好きだな~って思えるのは 石田衣良さんと村山由佳さんでした。 石田さんの文章はいつも、どこか柔らかい雰囲気が出ているような感じがする。 読んでいて心地いい。 村山さんの物語には触れたことがなかったけど、他の物語ももっと読んでみたいなって思いました。 道尾秀介さんの『ゆがんだ子ども』は、怖かったです。。。 たった5ページほどのストーリーなのに、ものすごくゾッとしました。。。 乙一さんの『陽だまりの詩』。 これもけっこぅ好きです☆ タイトルが、物語にピッタリなのですー。 ちょっと物悲しくて、切なくて。。。 熊谷達也さんの『川崎船』。 設定が東北の方なので、言葉的にはちょっと読み辛いなーって最初は思っていたけど、 いつの間にか物語の中に入り込んでいました。 “子どもの立場”として読むとものすごく切ないー。 ありふれた展開なのかもしれないけど、 そんな“ありふれた展開”さえ思いつかないくらい、ラストの展開にはグッときました。。 思わず泣けてしまいました。 子どもは親の本当の気持ちにはなかなか気付けない。 でも親はきっと、子どものことをちゃんと考えてる。 大事な時には背中をそっと押してあげる。成長するための背中を押してあげる。 そういう存在なんだなぁと感じた。 新たな作家さんとの出会いを求めてこの本読んで、良かったです~!!
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2000年代に小説すばるに掲載された短編作品からの十二編。 「かみさまの娘」 桜木紫乃 「ゆがんだ子ども」 道尾秀介 「ここが青山」 奥田英朗 「じごくゆきっ」 桜庭一樹 「太陽のシール」 伊坂幸太郎 「チヨ子」 宮部みゆき 「ふたりの名前」 石田衣良 「陽だまりの詩」 乙一 ...
2000年代に小説すばるに掲載された短編作品からの十二編。 「かみさまの娘」 桜木紫乃 「ゆがんだ子ども」 道尾秀介 「ここが青山」 奥田英朗 「じごくゆきっ」 桜庭一樹 「太陽のシール」 伊坂幸太郎 「チヨ子」 宮部みゆき 「ふたりの名前」 石田衣良 「陽だまりの詩」 乙一 「金鵄のもとに」 浅田次郎 「しんちゃんの自転車」 荻原浩 「川崎船(ジャッペ)」 熊谷達也 「約束」 村山由佳
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