ヤッさん(Ⅰ) の商品レビュー

原宏一【著】

2016/02/18

ﾀｲﾄﾙ名と設定に惹かれ購入。だからこそ主人公はひと際ｷｬﾗの立つ人物像を期待。うん。凄いｷｬﾗです（笑）この人ﾎｰﾑﾚｽなんだけど普通ではない。独自のﾎｰﾑﾚｽ哲学というか美学を持ち、『人間力』が尋常ではない。心も肉体も研ぎ澄まされ何よりも愛に溢れている。彼の周りで起こる問題を"大岡裁き"の如く次々と解決していく痛快人情ｺﾒﾃﾞｨｰは非常に読み易い。『こんなﾎｰﾑﾚｽいるのか？』なんて考えたら身も蓋もないです。楽しめません。世間に感謝しても媚びず、己の信念に生きる『ﾔｯさん』はｶｯｺｲｲ。"毎度!横〇や!ﾁｬｯﾁｬとやれ!ｱﾎんだら!ど阿呆!怒るでしかし!"とは言いませんので安心を。

2015/12/22

薦められて借りて読んだが、途中からは飛ばし読み。
ホームレスグルメのヤッさんと、その弟子が有名料理店にまつわる小さな事件を解決していく。筋は単純。
いくつかの短編集で、まぁさらりと読むには良いかも知れない。

2015/11/29

長時間移動のお供には良い作品です、保証します。まぁ当方に保証されようが関係ないのですが。
現実離れしていようとエンタテイメントなんだからあんまり気にする必要もない、というか気になるようであると本作は失敗かと。その観点から言えば、湘南のくだりあたりは多少減点かな。こういう作品には妙な湿っぽさは不必要という気がします、あくまで当方の個人的見解ですが。

2015/11/18

本屋で積まれているのを見て勢いで購入。

最初の１ページ目から中に引きこまれるような面白さ。
この本の魅力はキャラクターが生きていることだと思う。
ヤッさんという芯の通ったホームレス。宿無しでありながら、世間様への敬意を忘れず矜持を持ち続ける。
それに惚れ込んで弟子入りするタカもヤッさんほどではななくとも、努力を惜しまずひたすら成長していく。

本当に読んでて惚れ惚れするような痛快な小説。

2015/04/03

最後の章以外は面白く読めた。最後は急ぎすぎな気が。結婚までさせてしまうんならもう少しいろいろあってほしかったなあ。
ホームレスだけど、誇りをもって生きているヤッサンとタカオ。ミサキの話。

2014/12/02

純粋に面白かった。ホームレスをリアルに考えたら
いかなる理由があっても市場や飲食店には招き入れないとは思う（笑）
設定の妙というか最初こそ疑問に思うが、次第にやっさんの知識量や性格に感心する。一気に読めたし次作があれば見たい。

2014/08/10

市場の情報をお店とかに流して食ってる誇り高きホームレスのヤッさん。タカオが弟子入りしてからの物語で、そばっ娘との恋愛だとか、ヤッさんの過去だとか、料理人や市場やトラック運転手なんかの知り合いと織りなすストーリーはなかなか心温まるもんで。

2014/06/19

若くしてホームレスとなった主人公と築地を中心に食通として幅を利かせるホームレスの”やっさん”が繰り広げる下町娯楽短編集。東京・前のめり系アウトロー話として三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』と比肩するおもしろさ。おすすめ。
身にふりかかった不幸にいつまでもグダグダと弱音や文句をはいていると、「ありきたりな身の上話はそれだけか！」とやっさんの科白が炸裂するぞ。
（収録）ホームレスのグルメ帳／ラブミー蕎麦／籠城レストラン／築地の乱／松の木コテージ／ターレの行方

2014/02/02

面白すぎる‼︎ お店訪問したくなったし、ヤッさんを探したくなった。
こんなに愉快な気分になるとは、素晴らしい作品を読めて本当に良かったです。

2014/01/19

帯文句につられて読みはじめたが、ちょっと失敗！とすぐ思ってしまった。なんていうか似たような作品は今までに多くあって、ホームレスっていう設定は面白いけれどあまり現実味が感じられないし、いろんなものの二番煎じというか。。読みやすいではありましたが、時間がもったないような気がして途中でやめてしまいました。ごめんなさい。