箱の中 の商品レビュー
身に覚えのない事件 理不尽な逮捕 不条理な判決 収監後の罠 誰も信じない、信じられる訳がない―――絶望。 そこに現れた同房の"男"。 "男"は今まで接した事の無い異質な人間。 その"男"が彼に抱いた感情は・・・・・。 ...
身に覚えのない事件 理不尽な逮捕 不条理な判決 収監後の罠 誰も信じない、信じられる訳がない―――絶望。 そこに現れた同房の"男"。 "男"は今まで接した事の無い異質な人間。 その"男"が彼に抱いた感情は・・・・・。 同性愛。 稀な生い立ちな"男"喜多川にとっては自然の感情。 同性愛という概念すら元々存在してないのだから。 純粋無垢、無償の愛。 相手をまず思いやる、ただ寄り添う事。 解っていたってやれない、むしろ自己愛に走り、裏切る方が多いのが人間だもの。 読んでいて、経験した事の無い圧迫感だった。 サスペンスなんかで感じた事のない感覚。 読後の充実感は何か不思議な感じ。
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初心者でもいけるBL小説として紹介されていたので、読んだけどお尻も心もヒリヒリする本だった。3篇中最初の「箱の中」だけだと、お尻がヒリヒリしつつ切ない感じが味わえるけど、最後の「塀の外」まで読むとグヌヌヌってなる。不幸属性の主人公を一般常識からこっちの世界に引きずり込むには必要な...
初心者でもいけるBL小説として紹介されていたので、読んだけどお尻も心もヒリヒリする本だった。3篇中最初の「箱の中」だけだと、お尻がヒリヒリしつつ切ない感じが味わえるけど、最後の「塀の外」まで読むとグヌヌヌってなる。不幸属性の主人公を一般常識からこっちの世界に引きずり込むには必要な出来事なんだろうけど、やや強引でファンタジーさを感じる。相手役の男も純愛と言えばそうだけど、もし異性だったとしても狂気に思えるほどの純粋さで受け入れるには難しい気がする。文章は読みやすく先が気になる展開なので一気に読める。面白い。でも泣きはしない。でもこういう世界があるのを知ることができて良かった。
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この方のお話を何作品か読んでみて、なかなかにしあわせになれないので、今回とてもよかったです。 いや、手放しに良くはないんだけど。 なんかこう、感想をうまく言葉にできませんが、三浦しをんの解説で「そうそれ!」ってなりました。 やはり流石三浦しをん…(笑 欲を言えば穂花ちゃんに死んでほしくなかったな…。 でもそうするとBLではなくなりますけどね! いや、でも本当に、可哀想だなって。 あ、あと作風なんでしょうけど、結構無理やりが多いので何か幸せな関係が一回くらいあればなって思ってしまったり(笑
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痴漢の冤罪で服役。 同性愛。 BLってジャンルがある事も知らなかったけど読んでみて愛の形に性別は関係ないんだな、純愛ってこういうのなのかなと感じた。 脆弱な詐欺師編ではこれ程までに逢いたいのかと思う程の喜多川の努力、想いに感動。 芝の漢気に感動。 出逢えて良かったと想えた一...
痴漢の冤罪で服役。 同性愛。 BLってジャンルがある事も知らなかったけど読んでみて愛の形に性別は関係ないんだな、純愛ってこういうのなのかなと感じた。 脆弱な詐欺師編ではこれ程までに逢いたいのかと思う程の喜多川の努力、想いに感動。 芝の漢気に感動。 出逢えて良かったと想えた一冊。
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痴漢の冤罪で服役した堂野と、彼に懐く喜多川のお話。 泣いた。 割と何回も。 『美しいこと』がとても良かったので『箱の中』も読んでみました。 喜多川のキャラが多少ファンタジーな感もありますが。 彼の純粋さに、感動します。 これ男性同士の関係だから、美しく感じられるんだろうな。 こんな風に人を愛せたら素晴らしいですね。 ま、現実にはそうそうないか。
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恥ずかしながら、初めての木原音瀬。 巻末の三浦しをんさんの解説が的確すぎて何も付け加えることはないかもしれないけど(笑)。 現実に数多く起きているだろう理不尽にどれほど追い詰められても堂野が真面目で誠実で、喜多川は未成熟故に純粋で、それゆえに愛のひたむきさや痛み、愛がもたらす救済...
恥ずかしながら、初めての木原音瀬。 巻末の三浦しをんさんの解説が的確すぎて何も付け加えることはないかもしれないけど(笑)。 現実に数多く起きているだろう理不尽にどれほど追い詰められても堂野が真面目で誠実で、喜多川は未成熟故に純粋で、それゆえに愛のひたむきさや痛み、愛がもたらす救済が胸に迫って泣いた。 読んで良かった。ノベルス収録の短編もぜひ読みたい。
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惹きつけられる文章、BLの「お約束」の感じはなくドロドロとしたイヤミスを読んでいるような感覚。 美しい愛ではなく醜く歪んだ愛がこれまた読んでて続きが気になって仕方がなかった。 「檻の外」は堂野と喜多川が出所してからのどろどろな人生、というか特に堂野は奥さんもなんだかひどくて。。。 堂野の事が大好きで仕方ないのかと思えば……。 良い訳ばかりだし。でもそんな奥さんが悪者役(?)になってくれたからこそ余計に堂野と喜多川の愛が深まったんだよな。とか考えてみたり。 この話の続編で「なつやすみ」という話があるらしいのですが、ノベルス版「檻の外」に収録されてるとか。 あー続きも読みたい!
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「美しいこと」を読んで木原音瀬を知り、彼女の他の作品を読んでみたい、そう思って「箱の中」を手にした。 率直にいうなら「美しいこと」の方が感情移入しやすくて好きだったなあ、って感じ! 結構内容ヘビーだなあ、、って思ってしまった!
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愛情は理屈じゃないっていうのはわかる気がしますね。外見とか条件ではなく、人間性というか、魂に惹かれるっていうのかな、いくら否定しても心はどうしようもないから世の中トラブルが耐えないんですねぇ・・・
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いやーまさかのベーコンレタスで「お、おうふ(^p^)」てなったよね…w だって想像しないでしょう、この表紙でBL展開。「それならそうと最初から言っといてくれよ!!」とは思ったけど(まぁ解説には書いてあったけど)、読みやすくて面白かったんじゃないかなー。ただやはり、読む人を選ぶ本で...
いやーまさかのベーコンレタスで「お、おうふ(^p^)」てなったよね…w だって想像しないでしょう、この表紙でBL展開。「それならそうと最初から言っといてくれよ!!」とは思ったけど(まぁ解説には書いてあったけど)、読みやすくて面白かったんじゃないかなー。ただやはり、読む人を選ぶ本ではあるかな。うん。
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