光圀伝 の商品レビュー
天地明察を読んだ後、これを読みたくて図書館に行ったものの、その分厚さに「夏休み・・3人の怪獣を相手に2週間で読み切れるか」散々迷って借りてみた。 読み応えがありすぎた・・!! いや~まず光圀の深さ。旦那が大好きな「水戸黄門」のイメージ+お隣の県にある栗林公園が黄門様の...
天地明察を読んだ後、これを読みたくて図書館に行ったものの、その分厚さに「夏休み・・3人の怪獣を相手に2週間で読み切れるか」散々迷って借りてみた。 読み応えがありすぎた・・!! いや~まず光圀の深さ。旦那が大好きな「水戸黄門」のイメージ+お隣の県にある栗林公園が黄門様のお兄さんの邸園だった・・ぐらいの貧弱な知識しかなかったけれど。 大きかった。豊かだった。深かった。 そして徳川4代5代将軍の世の中がこれまた響いた。私の中の知識では3代までで、そこから明治維新への流れまでとんでしまうんだけれど、少しひろがってきましたよ。 家光の頃はまだ秀吉の世を懐かしむ声もあり、盤石ではなかったであろう幕府も、この頃になるとどんな将軍であろうと崩れるようなことはない、ってすごいことだよな~。 しかし、ここでまた保科正之公がおでましです。3代から5代までつかえ、決して日向に出ることをせず、陰で将軍を支え続ける。 自分の中に取り込むまでにしばらく時間がかかりそうなそんな気がしています。
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このボリュームで、一気読み。 水戸黄門様で知られる光圀の生涯。 スーパーマンだったのね、この人。 光圀のこだわる大義とか、今の世の中からしたらどーでもいいことだけど、この時代ではとても大切なことで、それ故彼を悩まし、彼の道筋を決めた。心も強く、頭も良く、好奇心も旺盛で、よく学ん...
このボリュームで、一気読み。 水戸黄門様で知られる光圀の生涯。 スーパーマンだったのね、この人。 光圀のこだわる大義とか、今の世の中からしたらどーでもいいことだけど、この時代ではとても大切なことで、それ故彼を悩まし、彼の道筋を決めた。心も強く、頭も良く、好奇心も旺盛で、よく学んだ人。強いカリスマ性を持っていて、私もそれに惹かれた1人になるのでしょう。 現代にいても魅力的だったろうなぁ。 佐々の行動が、旅した黄門様に繋がったのかしら? とにかく、面白かったです。 天地明察の人もでてきたね。
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言わずとしれたあの光圀の一代記。光圀を知るという事は徳川の世の成り立ちを知る事でもある。子供の頃に黄門様で刷り込まれた穏やかな印象とは異なり、迸る激情を如何にして己の中にうまく昇華させるか、ひたすら自己を厳しく律する姿勢に魅せられた。
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パワフルで豪傑。 テレビで見てた黄門様とは全く違う。 大学の設立、税制の改正、海外貿易とこの人が将軍様だったら日本の歴史かなり変わってただろうな
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2014.07.18 御三家と言うと、将軍職を巡って仲が悪いというイメージだったけど、もとを正せばみんな兄弟や従兄弟だったんだと改めて気がついた。 知行地も離れてるし会ったことないんじゃないかと思ってたけど、参勤交代でみんなお城で会ってたんだね。 光圀自身は、背が高くて男前...
2014.07.18 御三家と言うと、将軍職を巡って仲が悪いというイメージだったけど、もとを正せばみんな兄弟や従兄弟だったんだと改めて気がついた。 知行地も離れてるし会ったことないんじゃないかと思ってたけど、参勤交代でみんなお城で会ってたんだね。 光圀自身は、背が高くて男前、頭がよくて剣も強い。 おまけに庶民にも大人気。 本当に彼が将軍になっていたら日本はどうなってたかな? もしくは戦国大名だったら天下がとれてたかも
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徳川御三家の二代目水戸光國(のちに光圀)の生涯。兄・竹丸(頼重)を差し置いて世子となったことで強烈なライバル心や自問の日々、世子として試練を次々と与える父・頼房への葛藤を乗り越え、幼少期、青年期、壮年期、老年期と「義」を貫かんとする生涯。 儒教の話になるとさっぱりわからなくなるけれど、人間としての迷いとか信頼していた愛情を持っていた人に先に逝かれてしまう寂寥の念などは涙なくしては読めなかった。
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光圀伝 水戸藩二代目藩主である徳川光圀のお話、ってまぁタイトル見たまんまだけど。面白かったです。「天地明察」読んで保科正之と徳川光圀に惹かれまして、光圀に関しては同じ作者の作品が出ていたのでこちらを読みました。冲方先生お願いだから保科正之も書いて! まぁそんな光圀、若い頃から三男坊である自分がなんで世子に選ばれたのか?その思いに悩み続けます。そして市井でグレて、何の罪もない人を殺したりします。ロックです。 でもまぁ読耕斎やら山鹿やら史実か知らないけど宮本武蔵やらいろんな人に出会って学ぶコトに目覚めていきます。ガタイがデカくてロックなのに文学もしっかり学んで詩で天下取る!とか言い始めるんだからまぁカッコイイです。 そんな光圀のお父さんである初代水戸藩藩主、頼房もロックです。幼い光圀を夜に呼び出し「昼間斬った首持ってこいや」とか言い出します。こんなこと言い出す方も言い出すほうだけど聞いた挙句に首を引きずりながら踊りだす子供も子供です。首は翌日煮ます。目玉をつついて喜ぶ幼少の光國。ロックです。まぁこれは「お試し」と言われる行為で、光國が水戸藩を継ぐのに相応しい人物か?を調べていたんですね。他に方法あるんじゃねぇのか? そんなお父さんは氾濫して死体やら壊れた家屋やらが流れまくる川を見つけて大喜び。「泳いで渡れ」とお試し発動です。光國病み上がりです。流石に周りも静止しますが光國、飛び込みます。行くぜ!と思った矢先にお父さんも飛び込みます。来い!と。お父さん、なにげにツンデレ野郎です。この後光國の婚儀の際には朝廷から嫁さん引っ張ってきます。怖いことするけど子供が可愛くて仕方ないんですね。ロック失格です。 あとは「天地明察」を読んだ後にこの本を読むと、保科正之のかっこよさに濡れること間違いなしです。由井正雪の乱の件で光國を黙らせるシーンはたまらないです。あとは安井算哲が出てきたりするとキタ━(゚∀゚)━!っと思ったりします。 年をとった後の光國の方がやっぱりカッコいいですね。それは父母妻子の死があり、盟友達のの死があり、その上でたどり着いた達観なのでしょう。 でもまぁこれだけの人でも治世って面では頑張ったけどそれほど実績は残せていないんだよねぇ。大日本史も詩のやりとりを冷泉為景やら実質後西上皇としたり奥さんが皇室だったりとまぁそんなんで超朝廷贔屓の影響が出たりと、まぁ思想的には偏りはあるけど、それも彼の義なのでしょう。義の人なのです。だからお兄さんである頼重の子供綱條を自分の跡継ぎにしたりするんですね。 あと左近が可愛すぎです。ガッデム!クールビューティ! 大変面白かったです。
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読む順番間違えた、まずは天地明察を読むべきだったようである。 が、これだけ読んでも結構面白かった。 主人公光國の生き様がカッチョ良い。そして周りを囲むクセある連中がまたカッチョ良い。 2人のヒロインもこれまた、男が勝手に描く理想の女性像の典型で萌える感じが良い。 頑固なおっさんが、世の中にできるだけ迎合せずに生きている姿を描いているという部分を捉えたら、この小説はハードボイルドとも読める。身体を鍛え筋骨隆々なのに詩文で天下を取ろうと考えたり、史書を編纂するあたりは文武両道のハードボイルド「スペンサーシリーズ」を彷彿させる。そういや、スペンサーも相当にストイックだが惚れた女にはずいぶん弱いところを見せているよな。 俺は、身体も頭も鍛えて、ストイックに生きる人を描いた小説が好きなので、そういう意味ではこの作品も長さを気にせずとても楽しく読めた。 ただ、どうにもワンパターンな展開がちょっと残念。 すげえ出会いがある→光國の人生が開ける→しばらく幸せ→突如その人と別れて悲しむ→でも新しいすげえ出会いがある(以下繰り返し) これだけで、700P読まされるとさすがにちょっと飽きてくるなぁ。光國と主要登場人物野のパワーに引き込まれて読んだけど、再読はないかも。 とりあえず、次は天地明察を読むことにしよう。
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水戸藩初代藩主、頼房の三男として生まれた光國(のち、不惑を意味する字に変えて、光圀)。字は子龍(しりょう)。 水戸黄門のイメージとは大きく異なる破天荒さ、猛烈な力強さを新鮮に思いながら読む光圀の生涯。 「なぜ、俺なんだ」の悩み。「義」を見出だし、それをなんとしても成し遂げる生き方...
水戸藩初代藩主、頼房の三男として生まれた光國(のち、不惑を意味する字に変えて、光圀)。字は子龍(しりょう)。 水戸黄門のイメージとは大きく異なる破天荒さ、猛烈な力強さを新鮮に思いながら読む光圀の生涯。 「なぜ、俺なんだ」の悩み。「義」を見出だし、それをなんとしても成し遂げる生き方。文事、特に詩を極めんとする気概。魅力たっぷりな人物像だった。長い物語だが退屈することが全くなかった。 光圀以外の登場人物もたいへん魅力的。特に、兄の頼重、林読耕歳、泰姫、左近、そして紋太悠。
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徳川光圀の印象は、すっかりTVの助さん・格さんの出てくる「水戸黄門」なので、あまりの違いにびっくり。そして、徳川さんたちはみんな似たような名前ばっかりなので、途中で混乱。笑 歴史小説はやっぱり、歴史の復習をしっかりしてから読んだ方が面白いですね。
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