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光圀伝 の商品レビュー

4.4

379件のお客様レビュー

  1. 5つ

    170

  2. 4つ

    127

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2013/02/13

冲方丁先生の、文人時代劇第二弾。 物凄い熱量をもって、文業と義のため生きる主人公の姿が熱い。前作に続き、その信念の中に、作者自身を重ねてしまいます。 また、本作の分厚さと比較すると、キャラクターも印象的で覚えやすく、非常に読みやすかった。史実の説明で進めず、あくまで"...

冲方丁先生の、文人時代劇第二弾。 物凄い熱量をもって、文業と義のため生きる主人公の姿が熱い。前作に続き、その信念の中に、作者自身を重ねてしまいます。 また、本作の分厚さと比較すると、キャラクターも印象的で覚えやすく、非常に読みやすかった。史実の説明で進めず、あくまで"物語"として展開させていく作者の手腕が伺えました。

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2013/02/12

過去と“今”がカラーとモノクロで交互に繰り返される感じ。マンガのコマ割りの様にその場の情景がイメージされる。面白かった。

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2013/02/11

水戸光圀、テレビで有名な黄門様、でも、彼の生き様は若い時に読んだ黄門の本が全く思い出されないが今回はかなり光圀が生き生きと描かれている。 すでに武士が戦で功をきそう時代ではないことを悟り、文で世のため、天を極めようとする姿は気持ちいい。 また一方で三男である自分が世継ぎになること...

水戸光圀、テレビで有名な黄門様、でも、彼の生き様は若い時に読んだ黄門の本が全く思い出されないが今回はかなり光圀が生き生きと描かれている。 すでに武士が戦で功をきそう時代ではないことを悟り、文で世のため、天を極めようとする姿は気持ちいい。 また一方で三男である自分が世継ぎになることにずっと心の中にわだかまりを持ち最後に義を貫くところは流石に凄いことだ。 その後の史書の編纂に注力を注ぐところなども天晴れ。 800ページ近くあるが一気に読ませるところは流石です。天地明察の安井算哲、保科正之などが出てくるのは当たり前なのだがさらりとかいてありました。 量が有るが起伏のある物語のため、読んでいて飽きない、座布団一枚! 天地明察よりいいかも。

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2013/02/11

大国を光有す 光圀のいわれ 晋書 苦しまずに死なせてやるなら、欠(缶欠)盆(けつぼん)がいい 鎖骨上を肺、心へ刺す 朱しゅん水 明の学者 延宝9年 越後騒動 主席家老小栗美作と敵対する重臣が諍い 高田藩改易

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2013/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

水戸光圀の生涯を描いた作品です。文武い優れた天才とも言えるようですが、人生を過ごしていく際に、考えることや苦悩することは、誰にもあることが多く、そこから読者に何らかの示唆を与えようとしているようにも思いました。どの程度史実に合っているのかわかりませんが、勉強になった気がします。途中誰々が亡くなったというのが続き、少し辟易するような部分もあります。若いときに、暴れまわっていた人が、のちに優れた部分が出始めるというのは多いのでしょうか?そういう人が大物になるんでしょうか?途中兄を差し置いて家督を継ぐことになったことへの苦悩が強く描かれていて、個人的にはそこまでか~?と思いましたが、義の人ということですかね?北斗の拳のレイ?何かを成し遂げるには強い意志と粘り強い行動が必要なんだなと思いました。また大人になって、年をとって、成長していく姿は、偉人でも、一般人に近い部分があるんだなと思いました。

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2013/03/08

光圀と聞くとドラマの水戸黄門のイメージしか無かったけど、ドラマとは全く違う豪快でどっしりした人物が描かれていました。 その外見と性格とは裏腹に詩で天下をとろうとしたり、義のためにいきた人生。とても読み応えがありました。 始めの300ページくらいまで全然進まなくてどうしようかと思っ...

光圀と聞くとドラマの水戸黄門のイメージしか無かったけど、ドラマとは全く違う豪快でどっしりした人物が描かれていました。 その外見と性格とは裏腹に詩で天下をとろうとしたり、義のためにいきた人生。とても読み応えがありました。 始めの300ページくらいまで全然進まなくてどうしようかと思ってしまいましたが、秦姫の登場で光圀が変わったように私も秦姫にやられてしまったのか、そこから一気に読むことができました。それだけに地の章は読んでいて辛いものがありました。 この本では宮本武蔵や光家がほんの脇役であり、多くの歴史上の人物が登場して勉強にもなりました。 最初と最後が繋がった時、紋太夫の義が判明した時のぞくぞく感といったら半端ない。そうくるのかー‼ すごい大作ですね。 天地明察の算哲もちょっとでてきたしそちらも読んだのですが、またいつか読み返したいなと思いました。や光家がほんの脇役であり、多くの歴史上の人物が登場して勉強にもなりました。

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2013/02/06

テレビの水戸黄門とは全く違う『剛』のイメージの光圀伝。『義』を第一に考える生き方に感銘を受けました。今年No.1の面白さでした!

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2013/02/06

水戸黄門とは、全く違う光圀。 なんという文武両道をゆく人なのだろう。戦国の世の終わりから太平の世に移り変わる時代を、生きた一人の人間の物語ともいえる。家光の時代までは、本当に武士の世と言っていいくらい血なまぐさい時代だったのですね。 最初から最後までダレるということのない一冊...

水戸黄門とは、全く違う光圀。 なんという文武両道をゆく人なのだろう。戦国の世の終わりから太平の世に移り変わる時代を、生きた一人の人間の物語ともいえる。家光の時代までは、本当に武士の世と言っていいくらい血なまぐさい時代だったのですね。 最初から最後までダレるということのない一冊。実写化するなら、映画ではもったいないと思う。大河ドラマな一生。さすがは水戸の副将軍です。 秀忠の正室、江と、初代水戸藩主の確執も、ちらっと描かれ、大河ドラマの江で、もっと江戸時代になってからの江を描けば面白かったのに、って思う。 最初のほうの、光國の義にかける思いは頭でっかちだなぁ、と思わなくもないですが、それも若さということだよね。感想文がいくらでも書けちゃいそうなくらい面白い…

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2013/02/03

今まで読んだ本の中でベスト10に入るほど面白かった! テレビで知られる水戸黄門のイメージとはガラリと違う、熱く血潮たぎる男、水戸光圀のお話。そしてその男に魅了される人々、魅了されすぎた人。 悪人と言われている紋太夫が誰よりも光圀に惹かれていて、惹かれすぎて色々狂っていく所、泰姫の...

今まで読んだ本の中でベスト10に入るほど面白かった! テレビで知られる水戸黄門のイメージとはガラリと違う、熱く血潮たぎる男、水戸光圀のお話。そしてその男に魅了される人々、魅了されすぎた人。 悪人と言われている紋太夫が誰よりも光圀に惹かれていて、惹かれすぎて色々狂っていく所、泰姫の懐の深さ、朱舜水の祖国を思う心、一つ一つの描写がとても切なく随所で泣かされました。

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2013/02/03

徳川御三家である水戸藩の第二代藩主、水戸光圀の生涯。 三男で、長男頼重がありながら、父頼房から世子と定められ、年長者を重んじる儒子学で説く義に反することに苦悩する。 司馬遷の「史記」の伯夷伝」に感銘を受け、兄の子である綱條を養子に迎え、長男の血筋が家督継承すべきという大義を果たす...

徳川御三家である水戸藩の第二代藩主、水戸光圀の生涯。 三男で、長男頼重がありながら、父頼房から世子と定められ、年長者を重んじる儒子学で説く義に反することに苦悩する。 司馬遷の「史記」の伯夷伝」に感銘を受け、兄の子である綱條を養子に迎え、長男の血筋が家督継承すべきという大義を果たす。 小姓として仕え、三代綱條の代には大老まで務めた家臣藤井紋太夫を自ら殺めた理由は、紋太夫の大義が大政奉還にあったとして、一般的な光圀を失脚させるためという説を否定している。

Posted byブクログ