ツナグ の商品レビュー
伊坂さんも東野圭吾さんも、宮部みゆきさんも読み終わったし、なんか他の作家さんで面白いのないかなぁーというところから辿り着いた辻村深月さん。 長編好きなのでうわぁ短編小説かよぉーと思ったものの素晴らしい終わり方で全然短編小説なんかじゃなかったです。お恥ずかしい。 両親もまだ元気...
伊坂さんも東野圭吾さんも、宮部みゆきさんも読み終わったし、なんか他の作家さんで面白いのないかなぁーというところから辿り着いた辻村深月さん。 長編好きなのでうわぁ短編小説かよぉーと思ったものの素晴らしい終わり方で全然短編小説なんかじゃなかったです。お恥ずかしい。 両親もまだ元気で、友人等で亡くなった人もいないので自分なら誰に会いたいかなぁというイメージはできずでしたが、考えさせられますね。 他の作品も読んでみようかと思います。そんでもって実写化もいいんですかね?映画もみてみます。
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ツナグの使者が本当に居たらと色々妄想してしまいました。ホラーな箇所もあるけれど、怖くはないと思います。(私は、、、) 亡くなった人で自分がどうしても会いたい人に会えるなんて、本当にそんなことが起きたら後悔も少し減るだろうに、、 でも現実社会は亡くなった人にはもう会えない。 だから...
ツナグの使者が本当に居たらと色々妄想してしまいました。ホラーな箇所もあるけれど、怖くはないと思います。(私は、、、) 亡くなった人で自分がどうしても会いたい人に会えるなんて、本当にそんなことが起きたら後悔も少し減るだろうに、、 でも現実社会は亡くなった人にはもう会えない。 だからこそ、後悔しないように時間を大切に。家族と出会った人を大切に楽しく過ごせるようにしようと思いながら読みました。
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親友の心得が響いたなー。親友でありライバルであるって、大人でもなかなか自分の気持ちに整理が付かず、難しいだろう。それが、高校生の多感な時期ともなると、こういう関係はさらに複雑な心境になるだろう。大いに理解できる。また、死者と生者が出会うのは誰のためになるのだろう?と主人公が悩み葛...
親友の心得が響いたなー。親友でありライバルであるって、大人でもなかなか自分の気持ちに整理が付かず、難しいだろう。それが、高校生の多感な時期ともなると、こういう関係はさらに複雑な心境になるだろう。大いに理解できる。また、死者と生者が出会うのは誰のためになるのだろう?と主人公が悩み葛藤する姿が印象的だった。ショートストーリーが展開された後に、最後は使者の心得として、少し重みのある内容で、構成もしっくりきた。
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映画を先に見た作品。 死者とこの世をツナグ。成仏できれば後悔もあり、自分が会うとしたら誰かなど死について考えた作品。 追伸 ばあちゃんの印象は樹木希林とはちょっと違った
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再読。 前に読んでからは時が流れ、その間に大切な人たちを何人も見送った。 その人たちの顔を思い出したりしながら読んだ今回は、やっぱり前とはちょっと違う読後感。 死者に会わせてくれる使者ツナグ。但し、会えるのは死後もあわせて1回限り。 今、その権利を使ってしまうか、もう少し先まで...
再読。 前に読んでからは時が流れ、その間に大切な人たちを何人も見送った。 その人たちの顔を思い出したりしながら読んだ今回は、やっぱり前とはちょっと違う読後感。 死者に会わせてくれる使者ツナグ。但し、会えるのは死後もあわせて1回限り。 今、その権利を使ってしまうか、もう少し先までとっておくか。 きっとこの条件が小説のポイントで、5話それぞれの主人公に「これは会っておくべき!」「ここで使っちゃう?」と思いながら読んだ。 私は会いたい人はたくさんいるけど、とても決められないので先送りで。
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短編集のようだけど、最後にすべてのお話が繋がって、ツナグの青年についての伏線もキレイに回収されていたのが良かった。 キラリちゃんのエピソードが1番心に沁みました。
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一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「ツナグ」 生者としても死者としても、たった一度、一人にしか会えない。 突然死したアイドルが心の支えだったOL 年老いた母にガンを告知できなかった頑固な息子 親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生 失踪した婚約者を7年待ち続ける会社員 そし...
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「ツナグ」 生者としても死者としても、たった一度、一人にしか会えない。 突然死したアイドルが心の支えだったOL 年老いた母にガンを告知できなかった頑固な息子 親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生 失踪した婚約者を7年待ち続ける会社員 そして、その生者と死者を繋ぐツナグ自身の物語 どれも心に響く物語で、自分なら誰に会うか考え、誰かを想う、そんな作品でした。
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なんと言うことだ…! 僕は読書史上,最も恐ろしい作家に出会ってしまったようだ. 辻村深月.もう,完敗である. 僕が今最もリスペクトし,憧れる人から「オススメ」されて読んだ一冊. …正直に書こう.最初の感想は 「え?これ?あの人がこれで感動して涙しちゃったの?…茶番…?」 だった....
なんと言うことだ…! 僕は読書史上,最も恐ろしい作家に出会ってしまったようだ. 辻村深月.もう,完敗である. 僕が今最もリスペクトし,憧れる人から「オススメ」されて読んだ一冊. …正直に書こう.最初の感想は 「え?これ?あの人がこれで感動して涙しちゃったの?…茶番…?」 だった.ミステリアスな少年が登場するあたりも如何にも安っぽい女子向けメルヘン小説⁉︎みたいな. 大体,そうまでして会いたい理由が良くわからん. おいおい,これが5篇も続くのかよ⁉︎と. 2話目,確かに少し「会いたい」理由らしいものがあるなこれは.しかし,典型的すぎる横柄なおじさんの典型的すぎる懺悔…うーん あれ?でも「ツナグ」って,何者?朧げながら輪郭が浮かび上がる. そして3話目,とうとう「ツナグ」が実像として現れる.あれこれってもしかして⁉︎ 依頼人のことを描きながら徐々に「ツナグ」にピントがあってゆき,輪郭が出来上がっていく! なんなんだ!この仕掛けは⁉︎「源氏物語」の光源氏の描き方をも彷彿させる,なんだこれ…⁉︎ うわーここでもうノックアウトだ…その先は完全に作者の思うまま,もうストーリーに没入する以外の道はない. 4話目で,人となりまで掴めるようになり,これはもうはっきりとした「実像」が浮かび上がる…圧巻! しかし,辻村マジックはここでは終わらない. 5話目.カメラをぐるりと回すように,鏡の中の世界と現実の世界をぐるりと入れ替えるように「ツナグ」目線で今までの全てのストーリーを受け取って昇華させていく. ここでまた一瞬「茶番」に戻りかけ,あれれ?と思わせるところまで含めて前4話をしっかり受け止めて,圧巻のフィナーレへ.登場人物を丁寧に,しっかりとまとめ上げ描きあげ,「ツナグ」の身体に魂を吹き込む…まさに全てを「ツナグ」最終章.そしてこの後の展開をさりげなく期待させる結び,今後に「ツナグ」あたりも最後までニクイ. この作品を,この作家を僕に教えた人のことは,僕はある意味,許せない!どうしてくれるんだ?もう戻れない!
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短編集なのかなと思いきや、最後回収されていて、見習い「使者」の気付き、揺れる気持ちは、私ならどうする?と考えてしまった。
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ずっと積読だった本。 辻村さんの本ってやっぱり魅力的。 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるツナグ。連続短編集。 会いたい死者と会えるなんて感動的になるだろうと思うのだけど、全てがそうじゃないのが辻村さん。 ファンタジーなのにリアル。 色々な事情で死者に会いたい人たちがい...
ずっと積読だった本。 辻村さんの本ってやっぱり魅力的。 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるツナグ。連続短編集。 会いたい死者と会えるなんて感動的になるだろうと思うのだけど、全てがそうじゃないのが辻村さん。 ファンタジーなのにリアル。 色々な事情で死者に会いたい人たちがいて、 死者にも死者の思いがあって…。 涙が流れた話もあったり、苦しすぎて顔を歪める瞬間があったり、感動で顔が緩む瞬間があったり… 一冊で色々な気持ちになる本でした。 また最後、全ての話の裏側が見えたのも良かった。 もう一回読み返したくなる仕組み。 辻村美月さんの本、ハマりそうです。
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