ツナグ の商品レビュー
講談社からあれだけ点数出てるのに、辻村作品デビューは新潮になったのは不思議です。 結果的にはこれがよかった。多分、講談社含め、各版元を総ざらいすることになると思います。 やはり直木賞の看板は伊達ではなかったです。非現実的な設定は、ホロリさせる暖かい人情話や人間のズルさや弱さを痛...
講談社からあれだけ点数出てるのに、辻村作品デビューは新潮になったのは不思議です。 結果的にはこれがよかった。多分、講談社含め、各版元を総ざらいすることになると思います。 やはり直木賞の看板は伊達ではなかったです。非現実的な設定は、ホロリさせる暖かい人情話や人間のズルさや弱さを痛烈に示唆しながら、連作ならではの勢いを持つに至り、最終章でしっかりとミステリーを味あわせてくれました。
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「らしい」作品だと思う。 作者の死生観について これまでの作品にも垣間見えていたものだが かたちをはっきりとさせてきた・・・ そんな印象を受ける。
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辻村さんの作品は二作目です☆前回読んだロードムービーとは違って、大切な人のことを考えました。一瞬一瞬が後悔のないように生きられたらいいのだが、なかなか上手くいかない。人はいろいろな後悔や反省をしながら、大人になっていく。それでも癒されない過去の傷はあるだろう。それを癒してくれるツ...
辻村さんの作品は二作目です☆前回読んだロードムービーとは違って、大切な人のことを考えました。一瞬一瞬が後悔のないように生きられたらいいのだが、なかなか上手くいかない。人はいろいろな後悔や反省をしながら、大人になっていく。それでも癒されない過去の傷はあるだろう。それを癒してくれるツナグの存在。現実あった欲しいような、ないほうがいいよな…人によって感想は違うと思いますが。 私は大切やと、大事やと、思った人との時間は、全力で過ごしたい。 そう思えました。 生きることについて、考えられた作品です。 解説にもあったのですが、 今読んだ感想と何年かあとに読んだ感想変わってくる作品やと思えました。 また節目の年に読み返したい。
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私がこれまで読んだ辻村さんの本の中では、 一番読みやすいかもしれない。 読みながら何度か「これ、辻村深月の本だよね?」と 頭の中で確認してしまったほど。 死者に会いたい側の人たちの視点だけでなく、 ツナグの側から話が書かれているのもよかった。 まさに「今」の私だったら、ツナグ...
私がこれまで読んだ辻村さんの本の中では、 一番読みやすいかもしれない。 読みながら何度か「これ、辻村深月の本だよね?」と 頭の中で確認してしまったほど。 死者に会いたい側の人たちの視点だけでなく、 ツナグの側から話が書かれているのもよかった。 まさに「今」の私だったら、ツナグに誰に会いたい、と 依頼するかな……。 会いたいのは、産まれることもなく天国へ行ってしまった 私の2人の子供だけど、2人いるから、どっちかなんて 選べないしなぁ。
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感動の小説、とか言わないでほしい。あらすじや帯に書いてある売り文句。そんなぺらぺらなモノじゃない。人の人生なんてキレイなだけじゃないし、死んだ瞬間に美化されるけど、そんないい話だけの人生なんてない。『親友の心得』なんて、どろどろで苦しくて悲しくてしんどい。でもやっぱり全部読んだ後...
感動の小説、とか言わないでほしい。あらすじや帯に書いてある売り文句。そんなぺらぺらなモノじゃない。人の人生なんてキレイなだけじゃないし、死んだ瞬間に美化されるけど、そんないい話だけの人生なんてない。『親友の心得』なんて、どろどろで苦しくて悲しくてしんどい。でもやっぱり全部読んだ後に、人の一生って捨てたもんじゃないって思えるのが、辻村深月。王道だけど『待ち人の心得』がいちばんすき。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何処となく、辻村さんの、過去のアノ作品(タイトルを書くとネタバレになりそう)をふと思い出させるような、死者と生者の繋がりのお話。 辻村さんの他の作品にしばしば見られるような、突き刺さるような、或いはひりひりとするような感じは全くなく、それぞれの再会に纏わる想いに、涙が出てしまいました。 でも、最後はやはり、辻村さん、でした。
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829 森絵都さんの「カラフル」に似ている。 帯を見たとき、最初に思った。 しかし読み続けて行くうちにわかった。この本は「死者は生者のためにいていいのか」これを伝えるための本たと。 生者は一回、死者に会える。 しかし死者からは生者を選ぶことが出来ない。選ばれるのを待つしかない。 ...
829 森絵都さんの「カラフル」に似ている。 帯を見たとき、最初に思った。 しかし読み続けて行くうちにわかった。この本は「死者は生者のためにいていいのか」これを伝えるための本たと。 生者は一回、死者に会える。 しかし死者からは生者を選ぶことが出来ない。選ばれるのを待つしかない。 「おくりびと」がヒットしたから映画化したのか。 3.11で、予期せぬ別れを経験した人へのメッセージなのか。 わたしは、まだ会いたい死者はいない。 辻村さんお得意最後のどんでん返しが、いつもより小さく感じられた。 ストーリー重視、本当に伝えたいことのために比重を少なくしたのか。
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久しぶりに長編を没頭して読んでいます。いろいろな繋がりがあって... 映画化もされるみたいなので、監督さんが、どう描写するのかたのしみです。
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図書館で借りて2回読んだが、度読み返してもよい本である。文庫化 されたので、今回は購入予定。(持ち運びしやすいので、いつでも持っていける)。10月には映画にもなるので、映像化されたものをみるのも楽しみである。
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辻村サン、ワタシの中ではデビュー作の怖い印象が強かったけど、ひっくり返った。 すごく心に残る作品。 ちっとも怖くなく、優しさがあふれる小説だった。 使者である歩美君が謎の人物じゃなく、普通に生活してて、使者になるにあたっての心情も丁寧に書かれててよかったな。 短編だけど、すべ...
辻村サン、ワタシの中ではデビュー作の怖い印象が強かったけど、ひっくり返った。 すごく心に残る作品。 ちっとも怖くなく、優しさがあふれる小説だった。 使者である歩美君が謎の人物じゃなく、普通に生活してて、使者になるにあたっての心情も丁寧に書かれててよかったな。 短編だけど、すべて繋がってて途中でまた読み返したりしながら読んだ。 ワタシはすごく好きな小説。
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