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鈴の神さま の商品レビュー

4.2

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2014/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本には、やおよろずの神がいる。 そして、ここに出てくるのは 鈴の神さま。 姿は幼い男の子で、見える人にしか見えない。 中学生の冬弥は、ピアノに打ち込んできた純粋な少年。そのピアノとの向き合いかたに悩み、春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。 甘いものが大好きで、時代がかった幼子の沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。 沙耶と過ごす時間を通して、冬弥は やわらかな気持ちを取り戻していく・・・。 連作短編。 四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、鈴の神さまのふれあいを温かく描いている。最後に成長した冬弥がでてくる話があり、ほっこりしたラストとなる。

Posted byブクログ

2014/03/31

少し前に読んだのだけれども、レビューが記録されてなかったので思い出して記録。 現実と別世界が交錯する不思議な読みごこちの小説。穏やかな時間が流れており、読後感もよかった。

Posted byブクログ

2014/01/29

これは、どなたかのレビューを見て気になって読んだ本です。 良い本です。おもしろかった! ピアノに挫折しかけた少年が訪れた四国の田舎で出会った沙耶と楓殿。 そこに暮らす人々、暮らしてきた人たち、流れた時間。 いろいろなものが温かく、ほんわかと描かれていて、最初の「鈴の神さ...

これは、どなたかのレビューを見て気になって読んだ本です。 良い本です。おもしろかった! ピアノに挫折しかけた少年が訪れた四国の田舎で出会った沙耶と楓殿。 そこに暮らす人々、暮らしてきた人たち、流れた時間。 いろいろなものが温かく、ほんわかと描かれていて、最初の「鈴の神さま」から最後の「14年目の夏休み」へのつながりは、とても良かったし、「秋桜」もじんわりきました。 「引き出しのビー玉」も「ジッポと煙管」も。 こういう本が大好きです、思わず睡眠時間を削って読んでしまいました。

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2013/12/17

四国の高野町の山の上には、小さな神社がある。そこには、地元の人々に「鈴さん」とよばれるかみさまがいる……。 時をこえて、高野町にかかわる人々と鈴さんのあたたかな物語。 ピアニストを夢見る少年・冬弥や、疎開してきた妊婦・和、俳優を目指す中年・次郎や鈴さんである安那がお気に入りの饅...

四国の高野町の山の上には、小さな神社がある。そこには、地元の人々に「鈴さん」とよばれるかみさまがいる……。 時をこえて、高野町にかかわる人々と鈴さんのあたたかな物語。 ピアニストを夢見る少年・冬弥や、疎開してきた妊婦・和、俳優を目指す中年・次郎や鈴さんである安那がお気に入りの饅頭屋、雛屋の大ばあちゃん・美鈴などそれぞれの人が安那と触れ合う姿が綴られる連作短編集。 あたたかくて穏やかな物語。みんな安那を大事におもっていて、町の人もみんな鈴さんを大事にしていて、その空気が幸せな話。 何より安那がかわいい。楓さんが素敵。 なんというか、育ちが良い話。

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2013/10/27

評判が良いようなので読んだら、思っていた以上に良かった。あったかくってほっこりするんだけど、ちょっぴり切なくもあって。こういう雰囲気かなり好み。 装丁も本の雰囲気に合ってて良い。 まだ子供の鈴の神様(鈴守)の安那(沙耶)とお目付役の楓のやり取りがほほえましくて好き。 どれもす...

評判が良いようなので読んだら、思っていた以上に良かった。あったかくってほっこりするんだけど、ちょっぴり切なくもあって。こういう雰囲気かなり好み。 装丁も本の雰囲気に合ってて良い。 まだ子供の鈴の神様(鈴守)の安那(沙耶)とお目付役の楓のやり取りがほほえましくて好き。 どれもすごく良かったけど、特に『引き出しのビー玉』が良かった。 2人に会った人の話もっと読みたいな。2人目線の話も。 本の雰囲気には「鈴の神さま」の方がやわらかくて合ってるけど、元の題名「連翹荘綺譚」も綺麗だし内容とも合ってて良いと思う。どちらかというと「連翹荘綺譚」の方が好き。 (似) アニメ「絶対少年」

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2013/10/27

 八百万の神さまの一人かな?小さな鈴守りの神さまの姿、おちゃめなしぐさが何とも素朴で愛らしい。人々の願を聞き入れるような、大げさな力もないけれど、山懐の人々に大切に守られて存在している。人々をつなげて幸な気持ちにしてくれることこそが、本当の力かもしれないですね。  描かれたそれ...

 八百万の神さまの一人かな?小さな鈴守りの神さまの姿、おちゃめなしぐさが何とも素朴で愛らしい。人々の願を聞き入れるような、大げさな力もないけれど、山懐の人々に大切に守られて存在している。人々をつなげて幸な気持ちにしてくれることこそが、本当の力かもしれないですね。  描かれたそれぞれの人たちが抱えている悩み、喪失しかけた気持ちやつながりが、鈴の神さまとの出会いを通して変わっていきます。  自然とつながりながら、毎日の暮らしの中に生きてきた八百万の神さまが、いつまでも住みやすい、人々の思いがつながった世界が続いていくと良いですね。 でも、アイスクリームは食べ過ぎないように。

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2013/10/19

中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通してやわらかな気持ちを取り戻していく――四国...

中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通してやわらかな気持ちを取り戻していく――四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。 ブクログでユーザーさんがお薦めしていたのを見て手に取りました。良かった!この頃実生活でなぜかモヤモヤして悩む時間が多かったんですけど、ささくれ立った気持ちがゆるりとほどけるような、そんな温かいお話でした。表題作からして安那がかわいくて・・・こんな神様がいるのならぜひとも会ってみたいなぁ。田舎暮らしというものをしたことがないのですが、古き良き日本というイメージそのままの舞台になぜか懐かしさというか愛着を感じる不思議な筆致で、初めての作家さんだったんですが他の作品も読んでみたいと思いました。

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2013/10/09

かわいいー! 和風ファンタジーの連作短編集。 表紙のイラストのまんまの優しいイメージですね。 山の上の小さな社にいる幼い姿の神様と、ふと出会う人々。 わかりやすく、さりげなく素直に心に染み入ってきます。 「鈴の神さま」 1996年春 中学生の有川冬弥は春休みに祖父の元へやってき...

かわいいー! 和風ファンタジーの連作短編集。 表紙のイラストのまんまの優しいイメージですね。 山の上の小さな社にいる幼い姿の神様と、ふと出会う人々。 わかりやすく、さりげなく素直に心に染み入ってきます。 「鈴の神さま」 1996年春 中学生の有川冬弥は春休みに祖父の元へやってきた。 ピアノで国際コンクールを目指していたのだが、突き指をして出られなくなり、気持ちも行き詰ったのだ。 四国のド田舎としか言いようがない(と中学生が思う)高野町。 広い敷地内にある小山の上には小さな神社があり、鈴守さんがいるという。 祖父の友達という幼い男の子・安那と仲良くなり、古風な着物や話し方を不思議に思っていた冬弥だったが‥ 「引き出しのビー玉」 1945年春 東京から疎開してきた和は、出征した夫を案じていた。 散歩中に出会った可愛らしい男の子の名から一字をとって、生まれる子を安之と名づけることに。 「ジッポと煙管」 1988年冬 売れない俳優の鵜木次郎は、姉の嫁ぎ先を訪れるが、雪の中で迷子になり、古めかしい小屋に。 日本のアーミッシュかと思うのだが。 「秋桜」 2005年秋 和菓子屋の雛屋(ひよこや)のおばあちゃん・美鈴の思い出とは‥ 「十四年目の夏休み」 2010年夏 ロンドンで仕事をしていた冬弥は、高野町の土地を売る話が持ち上がっていると知り、急遽帰国して‥ 美味しいお菓子が大好きな愛らしい安那殿と、お目付け役の楓。 中学生の冬弥が普通に友達になり、しだいに神様というのは本当だと気づいていく様子も微笑ましい。 何のご利益があるというのでもない、鈴を守っているという神さま。 その土地に暮らす人々の心が和やかなのは、きっと鈴守さんがいるからなのでしょう。 名前もない社を慈しむ心が町の人々にあるから、鈴守さんも可愛らしく、いきいきとしているのかな。 いつまでも、この空気に浸っていたくなります。 ブクログで好評なので読み、すっかりお気に入りの作品になりました!

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2013/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

四国の田舎を舞台にした連作短編集。 鈴の神さまとの交流を描いた5つのお話です。 安那がとてもかわいいです。どのお話も心がやさしくなります。のどかな風景を想像するだけで癒されます。戦争のお話はやはり少し悲しいけれど・・・。 神さまって長く居続ける分いろんなものを見なければいけないから、つらいなぁと、ふと思いました。 「14年目の夏休み」、冬弥と安那の再開で泣いてしまいました。 冬弥になったような、わくわくとした気持ちで蓮翹荘に立って鈴の音を聴いているような、爽やかな気持ちで読み終えました。 なにか大きなことをしてくれる神様ではないけど、住んでいる人々が無意識に愛している鈴さん。町によりそい、鈴を守る神さま。素敵な関係性だなと思いました。きっと高野町にいる神さまが安那だから、町の人はみんな優しくて穏やかなんじゃないでしょうか。 とてもよいお話でした。 楓殿を脳内でイケメンさんにしてしまう自分がつらい(笑)

Posted byブクログ

2013/09/14

鈴守さまが可愛すぎるぅ 本当にいるんじゃないかって思えたし いてほしい。 本を読んでるのに パワースポットに行ったような気分。

Posted byブクログ