時計館の殺人 新装改訂版(上) の商品レビュー
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時計だらけの館、超常現象研究会の大学生たち、少女の亡霊に霊能者と曰くありげなものがちりばめられている。 何がびっくりといって、出た当時読んでいるのに、かけらも覚えておらず、新鮮な気持ちで読めている自分にびっくり。
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まだ下巻は読んでませんが、ぞわっとする怖さが滲み出るストーリーでした。 話の展開としてはとても読みやすく、サクサクとよめてしまします。 旧館に閉じ込められた人たちの運命はいかに。。 そして、少しずつ話に出てくる島田さんの抜群の推理力に期待です。
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#読了 #綾辻行人 江南孝明は雑誌の取材で、中村青司が設計した鎌倉にある時計館を訪れることに、そこは少女の幽霊が出るという噂があった。
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ひさびさに読んだ「館シリーズ」の第5作は、第45回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞作。一読してみて、やはりそれだけの価値がある作品だと感じた。トリックもストーリイもよく洗練されている。ネット上の感想では自力で真相に辿り着けたというものも散見されるが、わたし自身は犯人が「時計館」の人間であることと、「時計」がなんらかの形でトリックに使われていることがかろうじてわかったぐらいで、そこまで推理小説をよく読むわけではないこともあり、さすがに完全にはわからなかった。結局「的中」した部分に関しても、わたしが目星をつけた人物はたしかに実行犯であったが、さらなる「真犯人」がいるとは思いもよらなかったし、時計もせいぜい時刻表示が精確ではない可能性もある程度にしか考えておらず、あんなに大掛かりなトリックは想像もつかなかった。やはり上質な推理小説は一筋縄では行かない。ただ、トリックそのものももちろん驚きではあったが、ある意味でそれ以上に衝撃的であったのが、主要な登場人物のほとんどが亡くなってしまうこと。まさかこんなに多いとは……。
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綾辻行人の館シリーズは、『十角館の殺人』(これは本当に面白かった)に続いて2冊目。 こちらもとても面白いという評判だったので選んだが、既にシリーズ5作目だったとは。。。 間の作品は読まなくても大丈夫。ただし十角館は読んでおいたほうがいいと思う。 大手出版社でオカルト雑誌の編集を...
綾辻行人の館シリーズは、『十角館の殺人』(これは本当に面白かった)に続いて2冊目。 こちらもとても面白いという評判だったので選んだが、既にシリーズ5作目だったとは。。。 間の作品は読まなくても大丈夫。ただし十角館は読んでおいたほうがいいと思う。 大手出版社でオカルト雑誌の編集を担当している河南(通称コナン君)は、幽霊が出るという噂がある「時計館」と呼ばれる屋敷の取材に2泊3日で行くことになった。同行したのは副編集長の小早川、カメラマンの内海、そして絶賛売り出し中の霊能者である光明寺美琴。そこに大学のミステリー研究会に所属する学生たち5人も加わった。 取材がいよいよ始まろうとしている午後6時ちょっと前。 その時計館を外から眺めているのは、本来参加するはずだったが急遽都合が悪くなってしまった福西涼太というミス研の学生。彼は10年前の夏、塾の強化合宿でこの地を訪れていたことを思い出す。確かあのとき何か。。。思い出せそうではっきりしない曖昧な記憶に、妙な焦燥感を覚える福西。 しかし自分の代わりに参加している人を押しのけてまで、というわけにもいかず、このまま帰ることにする。そこで出会うのが、駆け出しの推理作家、鹿谷門実こと島田潔だ。 幽霊が出るという旧館、時計塔につながっている新館、離れにある納骨堂。 取材陣はこの3日間を旧館で過ごす。旧館には窓がひとつもなく、そして玄関のドアはなぜか内側から施錠するようになっている。鍵は副編集長の小早川が預かっているのだが、もちろんこれは途中で紛失してしまう。つまり旧館は外から侵入することも、中から脱出することもできない完全な密室になるわけだ。 到着した日の夜に行われた交霊会で降りてきたのは、永遠という名の10年前に死んだこの屋敷の持ち主の一人娘の霊だった。そしてその夜、霊能者の光明寺美琴が姿を消し、その後最初の犠牲者が出た。 ・・・もし10年前のあの事件に対する復讐であるなら、なぜ今になって? そもそも10年前に起こった事件の真相とはどんなものなのか。 役者は揃った。 しかし、動機があると思われるわたしが疑っている人物たちは密室の外にいる。 下巻へ急げ!
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登場人物が多いが一人一人のキャラが立っていて読みやすい。 「館と時計」が繰り出す陰鬱な雰囲気もすごくホラーな感じがして作品にのめり込んだ。
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『館』シリーズ5作品目。 登場人物の多さと上下巻に渡っていることに 身構えたのを忘れてしまうくらい ページを捲る手が止まらない止まらない! お馴染みの島田さんが どういう形で話に絡んでくるのかが わたしにとっては このシリーズの楽しみでもあるんだけれど 前作からの流れが...
『館』シリーズ5作品目。 登場人物の多さと上下巻に渡っていることに 身構えたのを忘れてしまうくらい ページを捲る手が止まらない止まらない! お馴染みの島田さんが どういう形で話に絡んでくるのかが わたしにとっては このシリーズの楽しみでもあるんだけれど 前作からの流れがしっかりあって 島田さんの愛車ワーゲンの働きっぷりと 「〜なんだなぁ」という島田節も相変わらず。 『十角館』からのつながりも1つだけじゃなくて 読者としては、嬉しいかぎり。 時計館の旧館と新館を舞台に それぞれ話が進んでいくのが 物語に入り込むのに、大きな役割を担っている。 犠牲者がどんどん増えるなか 下はどうなっていくんだろう…?
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好きな館シリーズを読みました。 不思議な世界感の中で起きる殺人。 続きが気になる展開でした。 さすが綾辻さんです。
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綾辻行人の''館シリーズ''第5段です。最初の''十角館の〜''が1987年刊行で今回のシリーズ5作目は1991年刊行です。(この書籍は2012年の新装改訂版) 3年前の1986年、最初の館事件...
綾辻行人の''館シリーズ''第5段です。最初の''十角館の〜''が1987年刊行で今回のシリーズ5作目は1991年刊行です。(この書籍は2012年の新装改訂版) 3年前の1986年、最初の館事件の十角館で共に推理し事件解決を成し遂げた1人の江南(通称コナン)が当時の相棒で寺の息子の推理マニアの島田潔を訪ねた。お互い現在は東京で江南はミステリーが主力の出版社に就職し島田は何と''鹿谷門実''の名前で推理小説作家になっていた。 鎌倉で''時計館''なる館で、主人の娘の亡霊が出るという。2人共に故人だ。江南は特集を組んで取材するという。しかも建築家は例の中村青司だ。 特集の為に時計館に出版社からコナンを含め3人、超常現象サークルの大学生が5人と霊媒師の光明寺の9人が時計館に集合した。早速当日の深夜、光明寺が血痕を残して消えた。館は密室で鍵は光明寺しか持っておらず出入りが出来ない状況だ。 学生の樫早紀子、渡辺涼介、カメラマンの内海が次次々と殺されて行く。密室での連続殺人。動機は亡霊の主、永遠(とわ)の死亡に関係する復讐では無いか? 下巻に続く
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上巻ですでに佳境に入る感じ。でも綾辻本の佳境はまだまだこんなものじゃない。続きが気になる、早く読みたい…。ということで、このままの勢いで下巻に進む。
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