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リーン・スタートアップ の商品レビュー

3.9

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    5

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2014/08/07

トヨタの手法からスタートアップの方法を編み出したもの。 やりながら変更し、意見を聞いていくというもの。想定は何かものを作ることだが、それ以外にも応用は可能。 5回のなぜを問うときには、人を責めない、原因としない。 初回のミスは寛大に、同じミスを繰り返さないことが大切。

Posted byブクログ

2014/08/03

シリコンバレーでチャットサービスを起業した著者による、自身の起業体験、その後のコンサル経験を通して身につけた スタートアップの成長に関わる知識が体系化された一冊。最近スタートアップに関わってる影響もあるとは思いますが、個人的にはかなりのヒットで、是非手元に置いて繰り返し参照したい...

シリコンバレーでチャットサービスを起業した著者による、自身の起業体験、その後のコンサル経験を通して身につけた スタートアップの成長に関わる知識が体系化された一冊。最近スタートアップに関わってる影響もあるとは思いますが、個人的にはかなりのヒットで、是非手元に置いて繰り返し参照したい良著だと感じています。 某サイトのレビューをざっと読んだら「つまり小さく作って改善するって事でしょ、単純事を説明するおに冗長すぎる」といったレビューもチラホラ見られましたが、そんな単純な事をまともに出来ている企業やチームを実際には殆ど見た事がありません。 本書でも触れられていますが特に大企業では事業的な要素だけでなく政治的な要素も絡むので、半年以上かけて構築したアプリが社内体制で上司が変わった途端に事業撤退なんていうびっくりするような無駄が簡単に行われています。ちなみにこれは実体験ですw ただウェブ系のスタートアップでそれをやると簡単に潰れます。そもそも半年だとか一年というスパンを取る事自体が、ウェブ系スタートアップではマズいアイデアだということは、業界関係者であれば大抵は感じていると思うのですが実際にはそういうマズいアイデアが勢いで走り始めて、後には壮大な無駄だけが残るという場面も残念ながらしばしばあります。 ではどうすれば良いのか?そういう問いに対して、本書は具体的かつ体系的に書かれています。 ・まず最初は小さく作るとはどういうことか? ・顧客の声を聞きながら製品を開発するプロセスとは? ・従来の財務、管理会計ではなく製品の成長にフォーカスした計測手法、革新会計とは何か? ・製品の中間目標に到達した時点で、方向転換(ピボット)を判断する方法や材料は? ・破壊的なイノベーションの土壌を醸成するファシリテーションとは? この辺の問いに対する解を求めている人にとって、本書は一つの可能性を示してくれる良著であるといえます。 世の中(特にIT業界)は急速なスピードで陳腐化が進み、あるべき方向に向かってシュリンクしていると誰しもが感じていると思います。どこかで読んだ表現ですが「世界が落下している」と肌で感じています。 こういった世界において、重厚長大な既存の枠組みから飛び立ってリーンな手法を採用するという重要性は多くの人が認識し始めているものの、まだまだ一部の限られた部分でしか実現されてないとも同時に感じます。 そういった時代の入り口において本書はどのような分野の人にとっても有用な一冊となり得るのではないでしょうか。という訳で★5

Posted byブクログ

2014/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

IT界隈のベンチャーでは既に伝説的な書物となっている本書「リーンスタートアップ」。 私自身、ITを通じた起業にとても興味を持っていたため、400頁超の大作ではあるのですが、一気に読み終えることができました。 それでは、今回は本作のレビューを以下ネタバレ有りで記載したいと思います。 ○概要 本書はタイトル通り「リーンスタートアップ」とは何ぞや?どう活用して行けば良いのか?に終始しております。 ざっくり全体の概要は以下の通り。(本書の項番とは異なっております。) 1.検証による学び 2.「構築・計測・学習」のフィードバックループ 3.革新会計 4.スピードアップ 本方式で重要になってくるこの4項目については、 具体的な説明を交えながら解説されており、本書の至る所に出てきます。 それぞれが深く結びついているため、まずは一通り読み通してから再度精読すると理解がし易いかもしれません。 ○検証による学び リーンスタートアップをおこなっていく上でどう進めて行けば良いのか? スタートアップとはそもそも何なのか?を分かりやすく論じています。 端的に言ってしまうと、スタートアップは「継続的な成長をできる仕組み」を作るための手段であり、 それを実現するための実験状のようなもの、とのこと。 会社を軌道に乗せることではなく、乗せるための実験こそが大事という発想は、まさに目から鱗でした。 ○「構築・計測・学習」のフィードバックループ 単に実験と言っても色々な進め方があり、それこそ中学生が実験室でやっているようなものから R&Dで研究者がおこなっているものまで、実験は様々です。 その中で、スタートアップがおこなう実験とはどういった方法なのか?を論じています。 答えが本項目のタイトルにもなっている、「構築・計測・学習」のフィードバックループを繰り返すことです。 事前に計測する項目を決め、計測に必要のないもの=無駄なものを全て廃した「MVP」を早く作ることの重要性を説いています。 そして、そこから得られる学習の仕方についても、ユーモアを交えながら語っています。 ○革新会計 上記「学習」の手段となる「革新会計」。 これは簡単に言うと、累計で見ないで、期間を区切って期間ごとの成長率を見ていく手法です。 累計で人数が増えていくことに満足してしまうのは、人間誰しもしがちなことです。 その方が気分が良いし、今行っていることを正当化・承認してくれるからです。 ですが、そういった「虚栄の評価基準」に捕らわれずに自分たちを観ていくことの必要性を論じています。 ○スピードアップ 上記のステップを経てスタートアップが起動に乗り始めた頃からのお話です。 どうしたら上記ステップをより早く回し続けることができるのか? どうしたら事業の拡大のスピードを上げることができるか? その答えが本章には記載されています。 成長のエンジンを見定めて市場とフィットさせること、バッチサイズを小さくしてステップのループを早めること、 そして、より良い組織を作っていくことを述べています。 最後の組織については他の話とは若干趣が異なっていますが、軌道に乗せる最終段階、 もしくは乗せた後に企業が繁栄していくこと、スタートアップのその先まで見据えたような内容かと思います。 まだ起業を始めてすら居ない人には遠い世界に見えるかもしれませんが、すぐにぶつかりそうな問題です。 ○終わりに 本書は基本的には起業者向けに書かれていますが、 企業内スタートアップや先進的なIT起業でも十分と適用をしていけるような内容になっているかと思います。 私事ではありますが、自分も現在IT企業に勤めており、とくにリーンな仕事が叫ばれています。 その中でぶつかる問題が本書で予期されているものであったり、 逆に解決策と記載されていることを既に社内で実施していたりと、自分の体験と被らせながら楽しく読ませて頂きました。 本書でも触れられていますが、日本ではどこの会社でもやはり政治的なものが絡んできてしまい、 それが原因でリーンスタートアップ的なプロジェクトが上手くいかないように感じます。 文化的な面で難しいのは重々承知ですが、本書が読まれることで 1つでも多くの日本のIT企業が諸外国の企業と張り合えるようになることを願って止みません。 また、本書と直接は関係ないですが、訳・解説の井口耕二さん、伊藤穰一さんのコメントも読み応えあります。 特に伊藤さんはご自身がシリコンバレーで活躍されていることもあり、本書を痛快に分析すると同時に 日本の企業への期待・応援もされており、IT企業に勤めている身として共感すると同時に身が引き締まる思いになりました。

Posted byブクログ

2014/07/27

本にも書いてあるとおり、スタートアップ企業だけではなく、大企業の新規開発でも使える内容。 というより、製品に本当に客が必要としているの?と思うような機能ばっかり追加している大手企業の開発チームの人にこそ読んでほしいという気さえする。 「小さくスタートする」みたいなイメージだけは...

本にも書いてあるとおり、スタートアップ企業だけではなく、大企業の新規開発でも使える内容。 というより、製品に本当に客が必要としているの?と思うような機能ばっかり追加している大手企業の開発チームの人にこそ読んでほしいという気さえする。 「小さくスタートする」みたいなイメージだけは持っていたけど、「見せかけの数字があがって満足しない」というような、地味だけど重要なことが書いてあって良かった。 ★5つでもいいかなと思った良い本。

Posted byブクログ

2014/07/21

トヨタ生産方式を研究して生み出されたのがリーン生産方式、製造工程におけるムダを排除することを目的として、製品および製造工程の全体にわたって、トータルコストを減らそうとするのが狙いである。それを参考にして生まれたのがリーンスタートアップ、トヨタ生産方式で有名な「5つのなぜ」も登場す...

トヨタ生産方式を研究して生み出されたのがリーン生産方式、製造工程におけるムダを排除することを目的として、製品および製造工程の全体にわたって、トータルコストを減らそうとするのが狙いである。それを参考にして生まれたのがリーンスタートアップ、トヨタ生産方式で有名な「5つのなぜ」も登場する。 基本となる考え方は、検証による学び、昨日横断的なチームとしての中間目標を達成する、構築、計測、学習の繰り返し、小さなバッチサイズなど。これらを、インチュイット、ヒューレット・パッカード、ザッポス、ビレッジランドリー(インドの洗濯屋)、フェイスブック、トヨタ、グルーポン、ドロップボックスを事例にその効用を力説する。エピローグにテイラーの科学的管理法について言及、労働者をいかに効率的に働かせるかではなく、組織全体に焦点をあてて捉え直すと説き、同時に作業は科学的な研究が可能で、実験によって改善していけるというテイラーの中核となる考え方は踏襲するとしている。 ソフトウェア開発でのアジャイルとほぼ同じと言って良い考え方ではあるが、そこはアントレプレナー向けだけあって、粘着型成長エンジン ウィルス型成長エンジン、支出型成長エンジンなど成長エンジン別計測方法など市場との接点についても詳しく説明されている。 アジャイル(スクラム)も80年代の日本企業であるホンダやキャノンの新製品開発のなどを例として野中郁次郎氏と竹内弘高氏が発表した論文をベースにしているので、源流は同じなのだ。

Posted byブクログ

2014/07/20

きちんと調査、フィールドワークを行った研究かつ実体験で説得力がある。必要最低限のサービスをローンチして、仮説を検証して、ピボットしていく。具体的な手法として、現在、これからに適用できる形で、説明されている。 ”5つのなぜ”はメソッドとして使っていきたいと思う。

Posted byブクログ

2014/06/09

MVPをまず作成し、検証ー学習する事で早い段階でビジネスの可能性を試せるアプローチが重要であると理解した。 ピボット、5回のなぜ?を心掛ける必要があると実感

Posted byブクログ

2014/06/08

新規ビジネスを小さく生み出し、顧客の反応のフィードバックを受けながら、ビジネスの革新の方向性を決めていくのが、効率的なスタートアップであると説く。 トヨタのかんばん方式をこの着想の原点としている。 確かに多くのスタートアップの事例では、起業家の感性を頼りに開発を進め、その結果、失...

新規ビジネスを小さく生み出し、顧客の反応のフィードバックを受けながら、ビジネスの革新の方向性を決めていくのが、効率的なスタートアップであると説く。 トヨタのかんばん方式をこの着想の原点としている。 確かに多くのスタートアップの事例では、起業家の感性を頼りに開発を進め、その結果、失敗に終わるケースが多いようにも感じる。

Posted byブクログ

2014/04/14

ソフトバンクで使われていたなぜなぜ分析やロットを縮小して検証を繰り返す(はやめに手戻る)などためになる手法が満載であった。

Posted byブクログ

2014/03/29

単なる「フィジビリティスタディ」の推奨本かと思ったらもっと奥が深かった。彼の話の序盤は、フィジビリティスタディで言われるように小さく初めてその実体験から学びを得て、変えるべきものを変えていくということ。そして、その学びを得るために測るべきKPIを価値に即して事前に設定しておくべき...

単なる「フィジビリティスタディ」の推奨本かと思ったらもっと奥が深かった。彼の話の序盤は、フィジビリティスタディで言われるように小さく初めてその実体験から学びを得て、変えるべきものを変えていくということ。そして、その学びを得るために測るべきKPIを価値に即して事前に設定しておくべきだということ。それは理解していた。そしてそこからの彼の主張は、より学びの回転を早くするために、バッジ(仕事のサイクル)を出来る限り小さくして、グルグル回すようにするということ。そして、この小さなバッジを、会社が大きくなっても、商品がキャズムを超えてメインフレームをターゲットとするようになっても続けていくべきだということ。タイトルはリーンスタートアップだが、これはスタートアップだけでなく、企業一般に通用する話だ。本の中には、ジェフリー・ムーア、クリステンセンといった最近有名なオピニオンリーダーの意見が存分に参照されている。早く質が低いものを市場に出すブランドリスクについては、①ブランドを分ければいい、②所詮草創期には誰も見ていないのできにしなくていい、③アーリーアダプターは洗練されていなくても新しいものに飛びつく、作りこむのはメインフレームをターゲットにし始めた時、と退ける。実行におけるマネジメント上の難点は、それぞれの職種の専門家は自分の仕事に没頭して作りこむことに熱心で、こまめなレビューをあまり好まないということだという。読んでいて気持ちのいい本。今のところ、反論することが見当たらないので5点。

Posted byブクログ