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なんでコンテンツにカネを払うのさ? の商品レビュー

3.7

68件のお客様レビュー

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2012/02/24

「いつまでもデブと思うなよ」の岡田斗司夫さんと「著作権の世紀」の福井健策さんにいよる対談形式のコンテンツ論。破天荒なアイデアと、”フリー”論者である岡田さんと、”著作権”という人類の叡智をこよなく愛する福井さんの二人が、今後の著作権のあり方や、コンテンツとは?といった疑問に、お互...

「いつまでもデブと思うなよ」の岡田斗司夫さんと「著作権の世紀」の福井健策さんにいよる対談形式のコンテンツ論。破天荒なアイデアと、”フリー”論者である岡田さんと、”著作権”という人類の叡智をこよなく愛する福井さんの二人が、今後の著作権のあり方や、コンテンツとは?といった疑問に、お互いの意見をソフトにぶつけ合う。岡田さんというオモロイおっさんに、福井さんという真面目な先生が、”無茶言うな!”という感じで諭していく流れが小気味よい。 出版社に身を置く者としては、”フリー”になることで旧来の産業構造が一気に崩壊するのは困りもんだが、情報は自由でタダになりたがっているし、デジタル時代全盛に、著作権の在り方がどう考えても機能不全を起こしていることは否めない。 それでも100%岡田さんに賛成できないのは、技術革新のスピードに、培ってきた歴史や慣習、人間の生き方までを追い付かせる必要はないと考えるから。こう言うとすぐにアナログサイドに置かれてしまうが、あくまで中立。文中で岡田さんは、「著作権をフリーにして、日本国内の雑誌・書籍市場2兆円が10分の1になっても構わないと思う」と発言しているが、頼むから想像遊びだけに留めておいて欲しい。。。 クリエーターもユーザーも不利益を被らないような著作権の在り方というのは、とても興味深い。技術革新に伴う情報のフリー化や複雑化が急激に進行しているので、法律だけではどうにもコントロールしきれなくなっているのは明らかだ。法律外の、クリエータやユーザー独自のモラルやインセンティブ設計などから新しい情報管理の流れを作ることが、場面場面で必要になってくるのならば、この岡田さんの突飛なアイデアは非常に興味深いもんがある。

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2012/02/11

オタキングexやFREEexシステムでお馴染み岡田氏と著作権の第一人者である弁護士の福井氏による対談です。かなり面白かったですね。全体の主体は著作権の話なんですが、前半は日本の著作権の現状やそれに対する現実的な対応策で為になるんですが、後半はその先にある未来の夢想で、前半とは打っ...

オタキングexやFREEexシステムでお馴染み岡田氏と著作権の第一人者である弁護士の福井氏による対談です。かなり面白かったですね。全体の主体は著作権の話なんですが、前半は日本の著作権の現状やそれに対する現実的な対応策で為になるんですが、後半はその先にある未来の夢想で、前半とは打って変わってスリリングなSF話が展開されます。岡田氏は時期日本経済は貨幣経済社会から評価経済社会に移行するという概念を主体にしており、本作もその概念が主体となっていて、非常に面白い突飛な発想と共に対談が進んでいきます。表記が特に難しいわけではないので、誰でも抵抗なく読めるんじゃないかと思います。

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2012/02/09

ニコニ・コモンズの件に限らず、著作権関連のことにはアンテナを広げているのですが、「誰か・なにかをFREE(無料&自由)にする」というコンセプト FREEex を提唱する岡田斗司夫さんが、なかなか挑戦的なタイトルの書籍を出してきました。しかもそれが、著作権法関連では日本で第一人者と...

ニコニ・コモンズの件に限らず、著作権関連のことにはアンテナを広げているのですが、「誰か・なにかをFREE(無料&自由)にする」というコンセプト FREEex を提唱する岡田斗司夫さんが、なかなか挑戦的なタイトルの書籍を出してきました。しかもそれが、著作権法関連では日本で第一人者と言っても過言ではない、弁護士の福井健策さんとの対談。これは面白そうだとポチりました。 対談本というのは会話の臨場感がなんとなく伝わってくるので、スカッと読めてしまうんですよね。本の作りとしてはわりと安直だと思うんですが、しっかりとした対談であれば中見は濃い。この本もそんな一冊でした。 [続き] http://wildhawkfield.blogspot.com/2012/02/blog-post_08.html

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2012/02/06

様々な分野でフリーミアム戦略が進み、コンテンツが 無料になっている社会でどうやって稼いでいくか? を考えたくて読んだ一冊。 中でも一番ピンと来たのが 『ネットに公開してコピーできるようにしたことで、いろんな人が 本の中身を引用できるようになった。 引用されると売れます。今の世...

様々な分野でフリーミアム戦略が進み、コンテンツが 無料になっている社会でどうやって稼いでいくか? を考えたくて読んだ一冊。 中でも一番ピンと来たのが 『ネットに公開してコピーできるようにしたことで、いろんな人が 本の中身を引用できるようになった。 引用されると売れます。今の世の中では「知られていない」 ということが一番まずい。』 という部分。【知られるためにまずは無料】という 使い古された手法が現在の主流ってことに 改めて納得。

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2012/01/26

クリエイターと著作権とマネタイズの関係について。岡田斗司夫氏と弁護士福井健策氏の対談問答。厳しい現実とパラダイムシフト。面白い一冊。洗脳されそうw

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2012/01/22

著作権について立場の違う二人の対談。 著作権を規定している著作権法は、デジタル化、インターネットの普及、アメリカの政策などによって大きな無理をかかえているけれど、建設的に地道に改善していこうという福井弁護士に対して、岡田氏の自由な発想から出る意見に面白いと思う部分はある。法の抜け...

著作権について立場の違う二人の対談。 著作権を規定している著作権法は、デジタル化、インターネットの普及、アメリカの政策などによって大きな無理をかかえているけれど、建設的に地道に改善していこうという福井弁護士に対して、岡田氏の自由な発想から出る意見に面白いと思う部分はある。法の抜け道やウラをかこうという考え方は著作権のような得体のしれない対象にはプラスになるのかも知れないという気はした。 また利用規約が事実上の法律を事業者が作っており、アメリカの場合は手が出せないというのはその通りだが腹立たしい。アメリカの消費者に立ち上がって欲しい。

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2012/01/19

ディジタル化の波によって、優れた創作者がコンテンツで食べていくことが困難となっている。 その中で、どうやってコンテンツで食べていけるようにするか? ということが、多くの議論の前提となっており、福井氏もそのような認識に立っている。 一方、岡田氏は、 コンテンツだけで食べてい...

ディジタル化の波によって、優れた創作者がコンテンツで食べていくことが困難となっている。 その中で、どうやってコンテンツで食べていけるようにするか? ということが、多くの議論の前提となっており、福井氏もそのような認識に立っている。 一方、岡田氏は、 コンテンツだけで食べていけるようにする必要はない。むしろ、コンテンツだけで食べていこうとすることが、そもそも無視の良すぎる話。 と、真っ向から反対する立場を取る。 自由に論を展開する岡田氏と、それを柳のように受け流し、うまく返す福井氏。なかなか面白かった。

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2012/01/18

C0030 忙しい人は巻末の福井氏のあとがきだけでも良いです。与太話みたいな内容ですが、遠い将来は現実になっているかもしれません。あと、電子媒体に載せられる著作権について考えるのには良い本だと思います。

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2012/01/16

・コンテンツ事業で、すべてのクリエータを養うことはできない。 ・プロ野球選手のように、ごく一部のクリエータのみがお金をもらえるコンテンツを作り出せる。 ・普通のクリエータは、別の仕事で生活しながら、作品を見てもらえばいいじゃないか。 と、既成概念を覆す議論が面白い。 この観点で...

・コンテンツ事業で、すべてのクリエータを養うことはできない。 ・プロ野球選手のように、ごく一部のクリエータのみがお金をもらえるコンテンツを作り出せる。 ・普通のクリエータは、別の仕事で生活しながら、作品を見てもらえばいいじゃないか。 と、既成概念を覆す議論が面白い。 この観点で、著作権・プラットフォームビジネス・電子アーカイブ、といった課題の問題点も浮き彫りにされている。

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2012/01/10

最初は、本の自作代行業はいいの?っていうもろ著作権的なのから入ってるんだけど、そこから著作権が著作物を守る意味だとか、それがないと面白い作品は本当に生まれないのか。ひいては、どうやったらコンテンツと経済もろもろは共存できるのかまで話が広がっていくのがおもしろかったです(*^_^*...

最初は、本の自作代行業はいいの?っていうもろ著作権的なのから入ってるんだけど、そこから著作権が著作物を守る意味だとか、それがないと面白い作品は本当に生まれないのか。ひいては、どうやったらコンテンツと経済もろもろは共存できるのかまで話が広がっていくのがおもしろかったです(*^_^*) あーそんな視点から考えると面白いなあとか、視点を切り替えるだけでこんな考えられるんですね。これでもうちょっと自分でも考えてみたい問題です。

Posted byブクログ