なんでコンテンツにカネを払うのさ? の商品レビュー
岡田斗司夫らしく、極論で反例を問いかけながらダラダラと雑談形式で進む本。彼のYouTube動画を見ていて思うが、実験結果や調査結果に基づく知識ではなく、感覚的で天才的な論理展開をしているだけなので、良い意味で肩の力が抜けている。悪い意味では、内容が「ただの意見を言ってみた」与太話...
岡田斗司夫らしく、極論で反例を問いかけながらダラダラと雑談形式で進む本。彼のYouTube動画を見ていて思うが、実験結果や調査結果に基づく知識ではなく、感覚的で天才的な論理展開をしているだけなので、良い意味で肩の力が抜けている。悪い意味では、内容が「ただの意見を言ってみた」与太話であり、どこにも辿り着かない。ゴールを求めているのではなく、考え方を突き合わせるような読書だからそれで良いのだが。 面白いのは、著作権の範囲における家族ならOKというルールに対して、1万人の養子の是非を持ち込む点。あり得なくもないし、こうした検証は子供手当のような現実問題でも想定すべき。養育の事実関係が必要と応える福井弁護士。これに対し、子が親を扶養するケースだってあるだろうと返す。1万人が会費のようで会費ではない、親への仕送りをする、というような。で、答えはない。 コンテンツにお金を払うか否かは、付随する周辺商品から対価を得るか、サブスクリプションのような契約下になければ、当然払うべきであり、商品のもつ「複製しやすさ」という性質が、複製しにくいものと区別されるのは本来的におかしい。万引きし易い店なら、なんで商品にカネを払うのさ、と言っている感覚。 芸術家は違うとか、認知度向上が重要だとか、そもそも違反をどのように見抜くかという点はあるし、ファンビジネスの成立もあり得なくもないが。本書は10年以上前なので、生成AIについては全く想定されず、語られる事はない。岡田斗司夫のAIについての意見は気になる所である。
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203冊読了。 10年前の本だけど今も問題は変わらない。 自炊から代行業の是非、著作権問題とコンテンツ業だけで食えるのは1000人程度、オプトアウト、ビットコイン?などなど、どうすればコンテンツ業界、クリエイターが次々とコンテンツを紡いで生きやすい社会になるかを語り合う。 一筋縄...
203冊読了。 10年前の本だけど今も問題は変わらない。 自炊から代行業の是非、著作権問題とコンテンツ業だけで食えるのは1000人程度、オプトアウト、ビットコイン?などなど、どうすればコンテンツ業界、クリエイターが次々とコンテンツを紡いで生きやすい社会になるかを語り合う。 一筋縄ではいかないだろうというのはわかったけど、うまくバランスを取るにはどうすればいいんだろう。日々変えながら最善策はないのかもしれない。
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10年前の本だけど、示唆に富んでいると思う。 ファンコミュニティの話、贈与経済の話は今まさにブロックチェーンを使って実行しようとしている企業もあるようだし、この本で語られているようなことがこれから動き出してくるんじゃないかと感じた。
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読みやすさ★★★ 学べる★★★★★ 紹介したい★★★★★ 一気読み★★ 読み返したい★★★★ 岡田斗司夫さんの本はタイトルをいい意味で裏切ってくる。読み始めてすぐに、これは流し読みするものではない、心してかからねば理解が追い付かない、と就寝前読書としては異例の集中力と睡魔との闘...
読みやすさ★★★ 学べる★★★★★ 紹介したい★★★★★ 一気読み★★ 読み返したい★★★★ 岡田斗司夫さんの本はタイトルをいい意味で裏切ってくる。読み始めてすぐに、これは流し読みするものではない、心してかからねば理解が追い付かない、と就寝前読書としては異例の集中力と睡魔との闘いにより、読了まで3日かかってしまった。 著作権のシステムは崩壊しているから、今の情報社会に適した新システム案を次々に展開してくる岡田氏 VS 著作権オタクの国際的弁護士、福井健策さん 高IQの2人の対談、難しいはずである。だが、面白い。10年前の本だが今なお追い付いていない、相変わらずの岡田さんの未来思考、予想は、早すぎる。
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本の自炊とかあったなぁw 切り取り方次第でいかようにも見せられる。 そんなつもりで言ってなくても、前後がなくなればまったく違うものとして一人歩きする。 でもひたすら真摯に誠実に行動することで、周りの支援者が守ってくれる時代は生まれつつある。 神社仏閣ってそんなに画像使用料徴収...
本の自炊とかあったなぁw 切り取り方次第でいかようにも見せられる。 そんなつもりで言ってなくても、前後がなくなればまったく違うものとして一人歩きする。 でもひたすら真摯に誠実に行動することで、周りの支援者が守ってくれる時代は生まれつつある。 神社仏閣ってそんなに画像使用料徴収してくるのか。知らなかった。 著作権がボトルネックなんじゃね?と思って読み始めたのですが、考え方の参考になりました。 大半のコンテンツは無料で楽しめ、クリエイターにお金が入るようになり、プラットフォームの思惑に握られている時代に読むからこその面白さがありました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
岡田斗司夫さんが好きな人はいいと思う。コンテンツはフリーで流通させ、マネタイズは別の手法(ライブグッズのように)で行うのが理想という点は納得。余談だが、どうして音楽業界では無料公開のMVで曲を聴かせつつストリーミング等で購入可能にするというモデルが浸透しつつあるのに、漫画や小説で同じことをすると未だに目立つのかなーと思った。あと、消費税や所得税のことを考慮してリアルマネーよりポイントシステムを使いたがるということは大きな気づきだった。絵や本の権利を守るために生まれた著作権が、300年たった今無限にコピーできるデジタルコンテンツまで擬似的に一つ一つの物として扱おうとして機能不全を起こしかけているというのは本当にそうだと思う。
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著作権について学びたい人に一歩目として読み易さ抜群なのでおススメ!私は著作権って堅苦しいけど、理解したいなあと思ったので手に取ったけど、法律のことはきちんと解説に乗っているし、対談形式だから、言葉が比較的に柔らかい、もっときちんと知るにはまた別な本を読もうとモチベーション上がる。...
著作権について学びたい人に一歩目として読み易さ抜群なのでおススメ!私は著作権って堅苦しいけど、理解したいなあと思ったので手に取ったけど、法律のことはきちんと解説に乗っているし、対談形式だから、言葉が比較的に柔らかい、もっときちんと知るにはまた別な本を読もうとモチベーション上がる。 著作権について考える前にお金の価値や通貨の在り方についても触れているので、面白い。 コンテンツが好きな人間にとって、クリエイターの創造に繋がる日々の生活に関わるお金を払ってあげたいもの。 でも、一億総クリエイター時代。しかも稚拙だと思われた一般人の投稿が新たな創作ジャンルを作ったりする。マネタイズは難しいけど、プラットフォームが整って、どうにかより良いコンテンツがうまれる土壌を考えて、検討、検証していってほしい
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この本は、評価経済社会を唱える岡田さんと著作権の第一人者の福井弁護士ががっぷり四つに組み合って著作権について語り合う対談本です。著作権入門とありますが、堅苦しいところは全くなく、岡田さんの鋭い「書生論」に対して、福井弁護士が真剣に向き合って回答を出そうとする中で、デジタル化が進...
この本は、評価経済社会を唱える岡田さんと著作権の第一人者の福井弁護士ががっぷり四つに組み合って著作権について語り合う対談本です。著作権入門とありますが、堅苦しいところは全くなく、岡田さんの鋭い「書生論」に対して、福井弁護士が真剣に向き合って回答を出そうとする中で、デジタル化が進展する中で機能不全を起こしている今の著作権の問題点と今後進んでいくであろう姿がおぼろげに見えてきます。特に、岡田さんのぶっ飛んだ発想が面白いです。私的複製が許される範囲として、'自分自身や家族が使うため'という法律上の解釈を逆手にとって、養子を1万人取ったらどうか、などという意見を突然持ち出して、福井弁護士が目を白黒させたり…。 結局、岡田さんも福井弁護士も、よりよいコンテンツが出てきて欲しい、そのためにコンテンツ制作者が生きるために収益を還元する仕組みが必要だという点では同じ考えですが実現する方法論が異なります。岡田さんは、コンテンツそのものから金を得るのは無理、作品の利用はフリーにして評価経済などで作者を支えていく仕組みを別に作るべきだという考えですし、福井弁護士は従来の延長線上で、流通の中からうまく作者に利益が還元される仕組みを作っていこうと考えています。互いに考えは違うものの、相手の言うことを理解しようとする姿勢があるため、とても読みやすくまとまっています。
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本来、著作者の権利と利用者の最大化を目的とした著作権が、デジタル社会によって足かせになってきている現状を踏まえ、その打開策として極論を交わしている。話としては面白いが現実味はほとんどない。個人的にはベーシックインカムをクリエイター生き残り策として挙げているところが面白かった。
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著作権についてアナーキーな考えを持った作者が著作権のプロと対談する。 1.電子書籍の自販はいけないことなのか? ものすごく便利である。検索などもできるようになっている。 量が多いと自販したくなる。 持ってる本を自分用にコピーは合法。 しかし、業者に代理で自販してもらうは個人...
著作権についてアナーキーな考えを持った作者が著作権のプロと対談する。 1.電子書籍の自販はいけないことなのか? ものすごく便利である。検索などもできるようになっている。 量が多いと自販したくなる。 持ってる本を自分用にコピーは合法。 しかし、業者に代理で自販してもらうは個人の使用の範疇外になる可能性が高い。 今はまだグレーゾーンだが、本来の趣旨からは許されるべきでは。データをばらまくために自販をしているわけではない。 スキャンした後の本は捨てないのいけないのか? 断裁された本が出回るようになるとスキャン業者がすごい勢いでスキャンできるようになる。 業者も廃棄せずにずっと持っているとすると。。。? 複製物を作った時にコピー元がどうなるか。 今は法律では触れていないが、自由度あげる代わりに著作物所持必須にするのもアリかも。 DRMがそれとは逆の方向性。DVDのコピー不可。 そのせいで映画業界は熱心なユーザーを失ったのではないだろうか。漫画のラップも総合パイを減らすような施策。 ブックオフは逆にユーザー増やしてると思う。 自由コピーを許したらクリエイターは食えなくなるのか? 岡田は自由公開にしたことで閲覧ユーザーが増え広告効果が出てきて本が逆に売れた。 ただし、村上春樹まで行くと実物が売れる方がいいだろう。 ただし、電子書籍か珍しいからだろう。みんなやるようになるとどうなるか。 実験を繰り返すことが大事である。 事後検証付きで。 ーーーそもそも著作権はなんのためにあるのか?ーーー 以外と新しい著作権という考え方。 情報をコントロールする権利。 情報は何人で使おうがなくならない。非競合性を持っている。 昔は情報が少なかったので著作権として情報も管理していた。しかし本質的に減らないものを管理する概念がそもそも辛い。 英国式の著作権と大陸式の著作権。 英国式、、、お金さえ払ってもらえれば後のコンテンツはその人自身からは離れる。それがどう使われるかは問題ではない。 大陸式、、、その人自身の、分身のようなもの。 著作権は敵か味方か。 自由流通ができるようになってきた中で著作権は不自由なのではないか。 著作権がなかった時代はどうしていたのか? パトロンが、サブの仕事とするかくらいしかなかった。 JASRACの場合は何に使うかよりどの曲を何分使ったかが問題になる。 しかし、広告の場合だと著作者人格権に関わってくるので別枠。 今の著作権が中途半端に良いものなので扱いが難しい。 法律を変えていく必要があるかもしれない。 グレーな範囲に手を出してみるとか、通説を作っていくしかない。 ーーーコンテンツホルダーとプラットフォームの戦いーーー 著作権がないとコンテンツ作成者にお金がいかなくなるから面白い作品がなくなるか? そこはわからない。 程よいバランスをとることが一番である。 日本だとマッド天野事件で元の著作物を作った人が権利を持っていることが判決で決定されてしまった。 アメリカなどの著作輸出国は著作券を伸ばそうとしている。 日本は以外とコンテンツ輸入国である。 コンテンツ輸出国は、著作権を伸ばそうとする。 しかし、輸入は認めないからこれをやりたいなら伸ばしなさい、みたいなことをしてくる。 コンテンツホルダーと、フリーの戦いが発生してくるだろう。 また、コンテンツの流通させるプラットフォームが強くなってきている。 しかし、そのうちどこも囲い込みができなくなる時が来る。 そのうちクリエイターがお金いらないよって言い始めたらあらゆる制限の保持がいらなくなる。 自由に見て欲しいクリエイターはそう言いだすのでは。 そうなるとプロとアマの戦いになってくる。 プロは流通を縛り付け、不便なのでアマの作品をみるとか。 そこで出てくるのが広告モデル。 ーーークリエイターという職業 野球で飯は食えるか? 野球だけで生きていける人なんて一握り。 ただ、野球できるからうちの会社入りなよ、で才能を含む総合的な人格で評価されたらいいのでは? クリエイターのお金に関わるシステムが今複雑すぎる。 ベーシックインカム的な仕組みがあればコンテンツはフリーになるかもね。 私たちはコンテンツがほしいだけではなくその人たちを応援するという形でもコンテンツを買う時がある。
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