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なんでコンテンツにカネを払うのさ? の商品レビュー

3.7

68件のお客様レビュー

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2013/05/10

エヴァンゲリオンで有名なアニメ製作会社 GAINAX の元社長で現在は評論等で活躍している 岡田斗司夫 と著作権を専門に扱う弁護士 福井健策 が著作権とコンテンツの今と今後について語り合う対談本。「家族1万人いたら自由に私的複製してもいい?」「プロとして食えるのは日本で1000人...

エヴァンゲリオンで有名なアニメ製作会社 GAINAX の元社長で現在は評論等で活躍している 岡田斗司夫 と著作権を専門に扱う弁護士 福井健策 が著作権とコンテンツの今と今後について語り合う対談本。「家族1万人いたら自由に私的複製してもいい?」「プロとして食えるのは日本で1000人」「救うべきは貧乏なクリエイターではない」などなどコンテンツビジネスの最前線を経験している 岡田斗司夫 の大胆で奇抜な発想に 福井健策 が次々に答える。本書を読めば著作権に対する考え方やイメージが変わるかもしれない。

Posted byブクログ

2013/04/28

ネタバレ ◆電子書籍の自炊と著作権 •電子書籍の流行で、裁断機が売れている。 •自動車メーカーは制限速度を超えた能力を持つ車を販売するが、速度を守る義務は国民にある。 だから、指摘複製も、それを許さない制度で縛り付けるより、国民が守る義務がある、と言う方向の考えは?屁理屈だけど...

ネタバレ ◆電子書籍の自炊と著作権 •電子書籍の流行で、裁断機が売れている。 •自動車メーカーは制限速度を超えた能力を持つ車を販売するが、速度を守る義務は国民にある。 だから、指摘複製も、それを許さない制度で縛り付けるより、国民が守る義務がある、と言う方向の考えは?屁理屈だけど、正しい。 ◆著作権は味方か敵か? •海賊版が出回り利益を出せなくなるのを防ぐためにも、著作権は必要でよく出来たシステム •英米法的→クリエーター収入保護重視 大陸法→クリエーター人格保護重視 著作権はこれらの両方を含んでいる。 •法律とは 僕ら国民の代表が作ったルールであり デジタル化に伴い、著作権という制度に問題があれば、向き合う必要あり。 合法の範囲のグレーゾーンで遊びを仕掛けることが重要。 無駄になるかもしれない社会実験を積み重ねること。 •ルール違反 ルール違反かどうかの判断も必要だが そもそもユーザーやクリエーターにメリットがあるかどうかの視点が大事 ◆3章 コンテンツホルダーとプラットフォームとの戦い •日本は映画•音楽•書籍等の著作権収支は輸入95%、輸出5%で輸入超過の状態。輸出は97%がゲーム。 •FTAの注意点 基本的には税関を無しにして、やり取りしやすくするのが目的なのに、 コンテンツビジネスには、保有期間の延長を迫られる可能性が高い。 •パナソニックが強かった理由 ナショナルブランドで小売店に製品を渡すだけで、売れていた時代。 それは作り手側に主導権があった。 今はアマゾンや小売店側、もしくはネット側に主導権が移ってしまった。 今、強いのは、コンテンツを流通させるプラットフォームを提供するアマゾン、アップル。でもこれは、ネットワークの発展途上にある特殊事例であり、アマゾンKindleでしか動かない書籍、アップルしか動かないアプリは廃れていく。 →プラットフォーム提供者は、クリエーター側へ、この条件を飲めば、この報酬払います、に魅力を感じているから。 では、カネがいらないクリエーターが現れたら? 今はプロなみの設備やツールを使えるアマチュアがたくさんいる。 アマチュアが無料で作品を作り、 プロが少しは良いレベルの有料作品を作れば、無料が売れる時代。 ◆第4章 クリエーターという仕事 野球だけで食っていけるひとは、一握り。日本なら300人前後。県で一番でも、ダメかもしれない。 じゃあ小説家は?クリエイターは?野球と同じように週末に草野球感覚でやるのが当たり前では? 雑誌、CDの売上 ここ10年で大きく下がっている。しかし、ライブの売上は落ちていない。 理由は、デジタルで代替出来ない価値があるから。 ユーロピアーナ ヨーロッパの電子図書館、著作権切れの作品中心

Posted byブクログ

2013/04/07

インターネットが出現して、コンテンツの在り方がかわった。今後のコンテンツの流通について考えさせられる一冊。

Posted byブクログ

2013/04/06

【超共有】 デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあり...

【超共有】 デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあります。 無料でプロ顔負けのHPやブログを提供している方がたくさんいます。儲けようとはしていないのです。「情報の信頼性が・・・」という人もおられるかもしれませんが、信頼性はそのページを見ている人が決めていきます。信頼性のないものは自然淘汰される世の中です。 ただ、一番困ることが突然そのサイトがなくなることですね。ここはファンがしっかり支える必要があるのでしょう。 究極、デジタルコンテンツは全部共有すればいいのでは。(←ダメ?)

Posted byブクログ

2013/03/22

読んだ。 p102 岡田「創作だけで食っていこうという態度が真面目じゃありません。」 は、一番強烈。賛否は分かれるだろうけど今後のデジタル社会ではほぼ間違いなく創るだけで終了というわけにはいかなくなるだろうなぁ。 既にそうなってるかもしれないけど。

Posted byブクログ

2013/02/28

著作権について、専門家である福井弁護士と岡田斗司夫の鋭い視点が絡み合ってハイレベルな議論をしている対談本。普段自分が疑問に思っているようなこと(自炊、YouTube、違法ダウンロードなど)を題材に話が展開するので、とても読み易い。法律とどのように付き合っていくのか、これからどんな...

著作権について、専門家である福井弁護士と岡田斗司夫の鋭い視点が絡み合ってハイレベルな議論をしている対談本。普段自分が疑問に思っているようなこと(自炊、YouTube、違法ダウンロードなど)を題材に話が展開するので、とても読み易い。法律とどのように付き合っていくのか、これからどんな世の中になっていくのか、最終的にはどう生きていくのか、いろいろと考えさせられる本でした。

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2012/12/22

岡田斗司夫と福井健策の対談。 自炊業者の話に始まり、日本のコンテンツビジネスと著作権のことが語られている。 岡田氏の奔放な提案に福井氏が法律などの知識をもとにしっかりと答えているといった内容。そんなに極論に走るということもなく、クリエイターを育てるより良いコンテンツビジネスや著作...

岡田斗司夫と福井健策の対談。 自炊業者の話に始まり、日本のコンテンツビジネスと著作権のことが語られている。 岡田氏の奔放な提案に福井氏が法律などの知識をもとにしっかりと答えているといった内容。そんなに極論に走るということもなく、クリエイターを育てるより良いコンテンツビジネスや著作権について、比較的妥当な線の話をしている。 岡田氏がコンテンツそのものではなくライブや物販などで稼ぐとよいといった提案をしているのを読んで、こないだ読んだグレイトフル・デッドに学ぶビジネス的な本を思い出した。これはまさにグレイトフル・デッドのやり方だ。 個人的には、もはや新しいコンテンツがなくても過去の遺産だけで十分だったりするので、これからのコンテンツの有り様には余り興味がない。図書館にある膨大なコンテンツ、iTunesに収まった膨大なコンテンツ。これだけで結構おなかいっぱい。

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2012/12/07

2012/12/7  図書館で借りた おもしろかった 最近ニコ生を見て岡田斗司夫にハマった。 この本は著作権について書かれている 【自炊代行】 ・法律がゆるい国へスキャン代行を外注した場合  海外の法律が適応される  米国Amazonで日本の本を買ってデータだけ日本の顧客に...

2012/12/7  図書館で借りた おもしろかった 最近ニコ生を見て岡田斗司夫にハマった。 この本は著作権について書かれている 【自炊代行】 ・法律がゆるい国へスキャン代行を外注した場合  海外の法律が適応される  米国Amazonで日本の本を買ってデータだけ日本の顧客に送る  ビジネスが成立する。  らしい・・・・・・・・・。 自炊代行はあんまり賛成できない ってのは、出版社が電子書籍を出せば済む話で・・・ なんであんな高くする必要があるのか。 仲介手数料や紙代がないのに、なんで紙の本より高く(同額)するのか そこが問題で・・ 電子書籍の値段をある程度下げれば自炊代行なんて業者が なくなるんではないのかな いつまでも紙にこだわる意味がわからない。 いや、紙のが好きなんだけど部屋が狭くなるから 自分的には読んだ本に電子書籍化できる権利がついてて ネットとかでその番号を申請するとデータがもらえるようにしてほしい。 紙で買った本は廃棄orブクオフに売って、データを保存して また読む時はデータで読む。 が、理想です。 著作権って曖昧でほんと難しい。 著作権検定受けてみたかったけど、めんどくさそう・・・ 海外では著作権の保護期間は70年 日本は死後50年 (TPP、FTAの参加で変わるかもしれない) 西原理恵子クラス 年間1000円で作品を読み放題にする、10万人くらいは 購買するだろうから、それで1億円 コンテンツごとに課金するより楽でしょ?と岡田氏が言ってるけど 年間1000円払う人間が10万人いるのかな? 他にも岡田氏の持論【評価経済】について語ってるけど 賛同できない。 なんかベーシック・インカムにしても怖いシステムな気がする。 評価経済については他の本を読んでみる。 それとは別に 【コミケ通貨】はおもしろい話しだった。 コミケの売上の5%を全ての著作権利用に使う 同意した作家には、この通貨で支払われる。(換金できるのか?) その紙幣は、その年人気あった作家のイラストで・・・ なんか楽しそうだし経済的に効果もありそう! 岡田氏はやらないらしいけど、やってほしいな。 全体的におもしろかった!!

Posted byブクログ

2012/11/17

著作権を守る事を職業にしている方と、著作権で収入を得ている方の対談を綴った本。 著作権を頑なに守る事に焦点を絞っているのかと思ったら、ユーザーの視点に立って意見を述べている事の方が多く、その点にまず驚いた。 「技術が進歩するほど著作権は守られていく」「著作権の期限を伸ばすことは必...

著作権を守る事を職業にしている方と、著作権で収入を得ている方の対談を綴った本。 著作権を頑なに守る事に焦点を絞っているのかと思ったら、ユーザーの視点に立って意見を述べている事の方が多く、その点にまず驚いた。 「技術が進歩するほど著作権は守られていく」「著作権の期限を伸ばすことは必ずしも創作活動にプラスにならない」「プラットフォームを握られることの怖さ」など、今まで気がつかなかった事が多く含まれていた。 また、音楽好きの自分にとって「自分たちが好きなバンドを支えているという喜びに対してお金を払っているのであり、コンテンツに対してではない」という下りにはまったくその通りだ、と感じた。 全メディアアーカイブの構想は、実現できるかは別として、自分の支払ったお金がクリエイターに届きやすくなるという点は良いと感じた。

Posted byブクログ

2012/11/12

これも、評価経済に移り変わっていく過程のお話みたいです。 ネットは、僕たちの社会をどこに連れて行くのだろう。こういう話をきくと、怖いんだけど、ワクワクする。 自分たちが乗っているこの時代は、実は、ジェットコースターで、幕末や戦国並みにおもしろい時代なのかもしれない。

Posted byブクログ