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名もなき毒 の商品レビュー

3.9

425件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    203

  3. 3つ

    108

  4. 2つ

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2012/03/12

やっぱり宮部みゆきはすごい。 人ってこわい。 宮部さんは、人の内面をすごく深く描くから、本当にぞっとすることがある。 普通の人たちの中に隠れている、狂気みたいなもの。 それがとても怖い。 だけど、最後にきちんと、光が射す。 完全に解決はしないけど、だけど希望もあるんだよ、って...

やっぱり宮部みゆきはすごい。 人ってこわい。 宮部さんは、人の内面をすごく深く描くから、本当にぞっとすることがある。 普通の人たちの中に隠れている、狂気みたいなもの。 それがとても怖い。 だけど、最後にきちんと、光が射す。 完全に解決はしないけど、だけど希望もあるんだよ、って教えてくれる。 それも含めて、すごいなぁと思う。

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2012/03/10

久々に宮部みゆきの長編小説。吉川英治文学賞受賞作。誰もが抱える心の奥にある闇、悪意という毒。絶妙な表現力に魅せられました。

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2012/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作「誰か」からの続編。 前作も面白かったけど、今作も面白い。最後まで読み進めると、なぜか三島由紀夫の豊饒の海「春の雪」の読後感に近いものを感じた。 毎回、宮部作品はストーリーもさることながら、文体や描写でどんどん読者を引き付けていく。すごいなぁ。

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2012/03/08

ドアを開けてみると、整理整頓され、すっきりとしたお部屋。頭が良さそうで隙のない人が住んでいるなあ。インテリアは性別を感じさせない。でもタンスの引き出しを開けてみると、女物のえらくどきつい下着(原田いずみ)が入っていてびっくり。 そんな小説でした。

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2012/03/05

誰か→名もなき毒のこのシリーズ、あまり好きではありません。 暴かれてしまう本音があまりに残酷で疲れるのか、やたら登場人物の立場が強調されるのに疲れるのか。ストーリーはいいではないのですが、描写がくどいと感じます。

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2012/03/01

次々と起こる、通り魔的連続殺人と、職場で虚言ばかりをはいて周りを混乱させるアルバイト女性と関わることになった、今多コンツェルンの婿養子・社内報を作る主人公・杉村三郎。 日常の中に潜む毒…ひょっとしたら私たちのすぐ近くでもくすぶっていて、いつ爆発するかもしれない恐ろしさを感じ...

次々と起こる、通り魔的連続殺人と、職場で虚言ばかりをはいて周りを混乱させるアルバイト女性と関わることになった、今多コンツェルンの婿養子・社内報を作る主人公・杉村三郎。 日常の中に潜む毒…ひょっとしたら私たちのすぐ近くでもくすぶっていて、いつ爆発するかもしれない恐ろしさを感じた。 老探偵・北見一郎がいう「"普通"というのは、今の世の中では"生きにくく他を生かしにくい"と同義語」という言葉に納得すると共に切なさを感じた。 本格的ミステリーではないが、それぞれの登場人物像がよく描かれていて、最後までぐいぐいと引き込まれて読んだ。宮部みゆきはやはり面白い。

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2012/02/29

『誰か』という小説の続編だと知らずに読んだ。 それでも問題なく読めた。 登場人物が生き生きとしていた。 途中から、この人がそんなことを言いそうだなと思える。 頭の中で人物が実際に動いている感じ。 個人的に最後らへんが好きじゃなかった。 実際がああいう感じになるのだろうと思え...

『誰か』という小説の続編だと知らずに読んだ。 それでも問題なく読めた。 登場人物が生き生きとしていた。 途中から、この人がそんなことを言いそうだなと思える。 頭の中で人物が実際に動いている感じ。 個人的に最後らへんが好きじゃなかった。 実際がああいう感じになるのだろうと思えるからかもしれない。 「それじゃつまらない」と。 そういう考え方が、毒を生むのかもしらん。 多くの些細な何かが、少しの歪みに固まっていくんだと。 「でも、毒は薬にもなるんだよ。」

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2012/02/28

宮部みゆきの名もなき毒を読みました。 誰かに登場した杉村三郎を主人公に、普通の人の中にある「毒」が描かれていきます。 今多コンツェルンの会長の娘婿で、社内報編集部に勤務する杉村三郎は、アルバイトとして採用した原田いずみの行動に悩まされています。 原田いずみは履歴書を詐称してアル...

宮部みゆきの名もなき毒を読みました。 誰かに登場した杉村三郎を主人公に、普通の人の中にある「毒」が描かれていきます。 今多コンツェルンの会長の娘婿で、社内報編集部に勤務する杉村三郎は、アルバイトとして採用した原田いずみの行動に悩まされています。 原田いずみは履歴書を詐称してアルバイトに採用され、その後、トラブルメーカーの本性をむき出しにするのでした。 自分ではまともに作業が出来ないくせに、他人の所為にして言い逃れる、嘘をついて同僚たちを混乱に陥れる、意見した上司をストーカーと偽って警察に訴える。 三郎は原田いずみを解雇するのですが、その後、彼女の逆恨みのターゲットになってしまいます。 この事件と、コンビニの飲み物に毒物を仕掛けて無差別に殺人を謀るという事件がからみあって、物語が語られていきます。 後味が悪い物語ですが、最近の世相では、原田いずみのような人が増えてきているような気がします。 人は誰でも心の中に「毒」を隠し持っているものですが、昔は大人たちの知恵でその「毒」が外に現れないようになっていたような気がします。 最近は自己表現が重要視され、自己主張が推奨され、契約や論理的思考でたたきのめすことが正義になったので、「毒」が外に現れやすくなっているのではないか、と思いました。

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2012/02/26

世の中は不合理で悲しい事件に溢れているけど、優しくて温かい人たちも確かに存在していると感じられる。「犯罪者」の気持ちを少し想像できたかもしれない。

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2012/02/26

「誰か」の続編です。 気づかずに読み進めていったので、3分の1ほど、奇妙なデジャブ感を味わいながら読みました。 「名もなき毒」の中で「誰か」のネタばれがあるので、両方楽しみたい人は「誰か」から読んだほうがいいです。 王道の推理小説ではないですが、「名もなき毒」はお気に入...

「誰か」の続編です。 気づかずに読み進めていったので、3分の1ほど、奇妙なデジャブ感を味わいながら読みました。 「名もなき毒」の中で「誰か」のネタばれがあるので、両方楽しみたい人は「誰か」から読んだほうがいいです。 王道の推理小説ではないですが、「名もなき毒」はお気に入りの本ベスト10にランクインしたほど、私にとっては読書を楽しめた本でした。 

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