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名もなき毒 の商品レビュー

3.9

424件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    203

  3. 3つ

    108

  4. 2つ

    7

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2012/04/10

文庫にしては、少々厚みがあるんだけど、一気に読めて、ぜんぜん量の多さを感じさせません。 リアルな問題を描きながらも、どこかファンタジックだなぁと思っていたら…これは、新聞小説だったのですね。なるほど。 そして、主人公周辺の人物設定が、赤川次郎っぽいと思ったのでした。(主人公の名前...

文庫にしては、少々厚みがあるんだけど、一気に読めて、ぜんぜん量の多さを感じさせません。 リアルな問題を描きながらも、どこかファンタジックだなぁと思っていたら…これは、新聞小説だったのですね。なるほど。 そして、主人公周辺の人物設定が、赤川次郎っぽいと思ったのでした。(主人公の名前は杉村三郎だし。) ちょっと主人公は人より優れた部分を持っていて、だからこその余裕で謎を解いていくことができて、とんとん拍子で事件に巻き込まれ、解決の糸口が転がってきて、主人公への危機はあるけれど、どこか安心感を持って読める。 その辺が、読みやすさの秘訣かな。 だけど、やっぱり宮部みゆきらしく人間の業にも触れるし、犯罪を犯す人間の心理に迫ってみて、一定の答えを出す。それがすごい。 犯罪者もただの悪人ではなくて、犯罪者を中心に見ればワケなき犯罪ではないという目線をキチンと描いてくるところがなんとも。 そして、一見ばらばらな事象も最後にはきちんと風呂敷たたむのがすばらしい! 模倣犯とかのがっつりミステリもさすがで好きだけど、こういう軽いタイプはさくさく読めていいですね。

Posted byブクログ

2012/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前読んだ「誰か」の続編。主人公の奥さんのセレブ故の斬新な価値観と、真逆にいた犯人の生活が、いたたまれない。 基本的に宮部みゆき作品は後味が良いものが多いのだけど、この作品はなんだかもやもやしたものが残る。

Posted byブクログ

2012/03/30

なんだかずっと読んだ事があるような気がしながら読んでいた。 「誰か」の続編だからかな。 まあ、うん。わかるような、わからんような。読みやすいけど。

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2012/03/25

犯人が登場と同時ぐらいに目星がつく。 ラストにかけて、ちょっと都合よすぎないか?と思う。 それらがあってもなお、面白かった。 最近、後味の悪いミステリーが評判らしいが、これも近いかも。 組織のドンみたいないかにも悪い奴が持ってるビジネスライクな悪意ではなく、一般市民が持ついじめの...

犯人が登場と同時ぐらいに目星がつく。 ラストにかけて、ちょっと都合よすぎないか?と思う。 それらがあってもなお、面白かった。 最近、後味の悪いミステリーが評判らしいが、これも近いかも。 組織のドンみたいないかにも悪い奴が持ってるビジネスライクな悪意ではなく、一般市民が持ついじめのようなどろどろした悪意は気持ちが悪い。 楽しく読み切れたのは主役側の悪意のなさのおかげだろう。

Posted byブクログ

2012/03/23

「誰か」という小説の続編らしいです。 知らずに読んだけど普通に読めます。 王道のミステリーじゃないけど、「毒」が周りを侵食していく過程が面白かったな。 作品に出てくる「ある女性」がインパクト強すぎ。 こんな人が実際に周りにいたら自分には向きあうことも出来ないかも。

Posted byブクログ

2012/03/18

人として生まれて生きていく以上誰もが毒を持ち、誰もが毒にさらされる。しかし、毒の毒たる性質を理解したとき、免疫ができ、自分の中で毒と向き合う体制が整う。僕達は周りにいろんな毒を吐き出していて、色んな毒にさらされている。毒に対するワクチンを手に入れたとき、きっと小説の最後のような「...

人として生まれて生きていく以上誰もが毒を持ち、誰もが毒にさらされる。しかし、毒の毒たる性質を理解したとき、免疫ができ、自分の中で毒と向き合う体制が整う。僕達は周りにいろんな毒を吐き出していて、色んな毒にさらされている。毒に対するワクチンを手に入れたとき、きっと小説の最後のような「抜けた」感覚が得られるのかもしれない。

Posted byブクログ

2012/03/15

久しぶりに宮部さんの作品を読みました 面白かったです。 人の内側にも外側にもある毒 どちらも歪みを感じることの出来る 作ることの出来る 人間世界独特の毒で 遠くにありそうで 近くにありそうな 毒でした その分 恐い いや 恐いと思って 丁度良いのかもしれない 毒が日常として慣れて...

久しぶりに宮部さんの作品を読みました 面白かったです。 人の内側にも外側にもある毒 どちらも歪みを感じることの出来る 作ることの出来る 人間世界独特の毒で 遠くにありそうで 近くにありそうな 毒でした その分 恐い いや 恐いと思って 丁度良いのかもしれない 毒が日常として慣れてしまわない 世の中であって欲しいですよね

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2012/03/13

とにかく長編小説が読みたくて購入。宮部みゆきなら、はずれないだろうと…。 最初から最後まで飽きさせないのはさすが。その分すぐに読み終わってしまうのが悲しくなるくらい。 全体としてたんたんとした中にも盛り上がりがあり、安心して読める一冊。 誰にでもある毒。毒まみれの自分だけど、それ...

とにかく長編小説が読みたくて購入。宮部みゆきなら、はずれないだろうと…。 最初から最後まで飽きさせないのはさすが。その分すぐに読み終わってしまうのが悲しくなるくらい。 全体としてたんたんとした中にも盛り上がりがあり、安心して読める一冊。 誰にでもある毒。毒まみれの自分だけど、それを人に盛るような人にならないようにしなくては。

Posted byブクログ

2012/03/13

人の持つ毒・・・事件沙汰までの出来事ではなかったけれど、つい最近、自分の身近なところでも遭遇したばかり。 小説の世界だけではなく、大なり小なり現実にも日々あることなんだろう。 「誰か」同様、いい作品でした。

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2012/03/12

やっぱり宮部みゆきはすごい。 人ってこわい。 宮部さんは、人の内面をすごく深く描くから、本当にぞっとすることがある。 普通の人たちの中に隠れている、狂気みたいなもの。 それがとても怖い。 だけど、最後にきちんと、光が射す。 完全に解決はしないけど、だけど希望もあるんだよ、って...

やっぱり宮部みゆきはすごい。 人ってこわい。 宮部さんは、人の内面をすごく深く描くから、本当にぞっとすることがある。 普通の人たちの中に隠れている、狂気みたいなもの。 それがとても怖い。 だけど、最後にきちんと、光が射す。 完全に解決はしないけど、だけど希望もあるんだよ、って教えてくれる。 それも含めて、すごいなぁと思う。

Posted byブクログ